ありがとう

その後も家に着くまで３人で喋り続けてたから
さすがに家に着いたらぐったり。

自分の部屋に戻って少ししてから携帯がなった。

知らない番号‥じゅんかな？

つばき『もしも～し』
じゅん『お～つばき。じゅんだよ。登録しといてくれ

』

それから変わらずテンション高いじゅんと
朝方まで話してた。
最近何してたのか。
前の彼氏と何で別れたのか。
好きな人はいないのか。

そんな話をしてたら急に
じゅん『ってか好きな人いないんだったら俺らつき合おうぜ』

今思えばつき合ったのって完璧にノリ。笑

あたしもその時どうせすぐ別れるんだろうし。
みたいな感じだったからいいよって言った。

じゅん『まぢで

？やった～今日俺らの記念日な

』

ほんとに軽いわ。笑

そんなこんなでじゅんとの日々が始まった‥

あたし達は一日中メールと電話してた。
じゅんは意外に一途で毎日連絡とってないとダメな
結構甘えたちゃんだった。

じゅん

『さっきつばきのプリ画おとんに見せたら
かわいい子だなってようたよ

』

順調にいってたと思ってた。

あたしはその時期
飲食関係のバイトしてた。
休憩中にはじゅんに必ず電話してた。

つき合って１ヶ月がたった頃
突然じゅんからメールで
『別れよ。なんか慣れすぎて新鮮さがない。』

何だそれ。
でもつき合う前から友達だったし
あたしも友達って感じから抜けられてなかった。

『うん。わかった』

あたしらは呆気なく終わった。

と思ったら二時間後にまたじゅんからメール。
『やっぱ嫌だ。別れたくない。』

何だそれ。
よく考えればこの人相当な自己中だった

笑
その頃からあたしの振り回され人生の始まり。

あたし達はまたつき合った。
でもそれからじゅんのこともっと好きになった。
離れたくない。
初めてそう思った。

つき合って２ヶ月も過ぎた時
お互いもっと一緒にいたいと思って
あたしは仕事をやめて
じゅんの家で半同棲みたいになった。

じゅんの家族はとっても優しくて
お父さんはあたしのことを
知り合いとかに『うちの娘。』
って言ってくれてた。
お母さんは仕事が忙しくてあんまり
家で会う機会がなかったけど
一緒に買い物に行ったり
家族団らんの場所にあたしもよんでくれたり
家族がもうひとつできたみたいだった。

でもこの頃だよね。
２人にとって悲しいことがあったの。
じゅんはもう忘れてるかもしれないけど
あたしは覚えてるよ。

あたしの誕生日が過ぎた頃
じゅんの友達とも仲良くなって
いっつもみんなで一緒にいた。

外でじゅん達がサッカーや野球
してる時にあたしは
じゅんの友達の彼女と話したり
この頃は毎日が楽しかった。

ごめんね。
守ってあげられなくて。
あたし１人になる自信がなかった。
あなたを守ってあげられなかったこと
まだ後悔してます。
後悔しても戻ってこないのにね。
最低だね。

あたしのお腹にじゅんとの子供ができた。

生理不順だったあたしは
生理がこなくても全然気がつかなかった。

でも体調がすぐれなかったし
食生活が変わったから
じゅんもおかしいなと思って
妊娠検査薬をした。

できてた‥

素直に嬉しかった。
じゅんもすごく喜んでくれた。

でもじゅんもあたしも
ちゃんとした仕事をしてなかったから
２人で仕事を見つけて
お父さんたちに言おうって決めた。

ずっとお腹なでてくれたね。
あの時の顔まだ忘れられない。