「ぼくのママになって」


その一言が私たちを家族にしてくれました。

私は母親、２つ下の妹と暮らしながら、保育園で保育士として働いていました。

先輩保育士さん、子育てを終えられた保育士さん。


その中で、私は新しいほうで、3年目に入ったばかりだった。

四月になって、新しい子供たちが数人入ってきた。


私が受け持ったのは、二歳児。

先輩保育士さんと二人でクラスを受け持つことになった。

一番若いママは二十歳、一番上のママは40代。

年齢は幅広くて、その中で子供たち、親たちと関わるのは大変です。

毎日早番から遅番まで預けられている男の子と仲良くなったのはこの頃でした。