たからもの

助手席はかなり怖いらしく
うちは後ろに乗って
美穂は
「うち前がいー♪」って
進んで助手席に
健太はうちの隣にきた

度胸あるなぁ…とか
考えてるうちに
かなりのスピードで
山を上がった

この時たぶんちびった(笑)

ありさ「いーやー！！！無理無理無理～！！！！！！」
美穂「楽し～い♪」
健太「ひゃっほ～」

うちは片手にコーヒーを
持ってたのを
ぜんぶこぼしました(笑)

あとでたかくんに
怒られた(泣)

左手のコーヒー見てたら
コーヒーはうちの服に
見事にかかっていた
テンション下がった…

最低～くるんじゃなかった…
ん？違和感…

右手見たら
健太の手を握って
手が震えてた

すっごいドキドキした
まさか手を繋いでるなんか
思ってなかった

しかも健太は
手を離してくれなくて
健太「お前から繋いできたよ(笑)」
って笑ってた

一瞬で恋しました(笑)

家に帰って
美穂にからかわれた(泣)

美穂「いい感じだったね～♪」
ありさ「怖かった(笑)」
美穂「恋したんじゃない？」
ありさ「今ね！頭の中にYUIのチェリーが流れよる(笑)」
美穂「恋じゃわ～(笑)」

また人を好きになっても
いいかなって思った
片思いも悪くないかなって

ちょっとしたら健太から
メールがきた
「楽しかったありがとう」
ニヤニヤした
美穂「何って～??」
ありさ「ありがとうって♪」
美穂「よかったね～♪」
ありさ「うんっ★」

ありさ「こちらこそありがとう」
健太「また遊ぼう」
ありさ「もう走り屋はいいや(笑)」
健太「じゃなくて二人で」

脈アリって思って
テンションMAXになった

次の日二人で会う
約束をして寝た

雄一のことは
頭の中から消えていった
思い出になっていた

これでよかったんだよね…
恋愛って辛いこと
ばかりじゃないんだよね

今思えば
何で一回別れた男と
また付き合ったんだろって
何でこんなに辛い恋
したんだろって思う

次の日
「母さんっ！彼氏できるかも～♪」
母「また？恋愛はいいけど間隔を開けなさいや」
ありさ「それがね今までとは違うんだって♪やっとまた本気で好きになれるかも」
母「よかったじゃん。また何か進展あったら教えて★母さん仕事行くけん」
ありさ「うん♪いってら～」

うちの母親に恋愛相談は
よくする
下ネタもするし(笑)
仕事は飲み屋だから
夜はいないし
お姉ちゃんは彼氏のとこだから
いつも夜中まで妹と
二人きり

妹「ありさ彼氏できたん？」
ありさ「まだ★」
妹「ふ～ん…愛夏もほしいな」
ありさ「まだ中２じゃろ…早いわ！(笑)」
妹「みんなおるよ～」
ありさ「今時の子って早いね」
妹「ゆうてありさ中３じゃん」
ありさ「そうですね～」

妹とは喧嘩が多いけど
仲良いし楽しい

ありさ「愛夏～お願いがある(笑)」
妹「何？」
ありさ「うちの恋応援して(笑)」
妹「どうやって？」
ありさ「今日健太と会う約束しとんよ～…夜中でたら母さん怒るじゃん？秘密にしてくれんかな～的な…」
妹「何おごってくれる？」
ありさ「カラオケ？」
妹「とジュースね(笑)」
ありさ「わかった★じゃぁ行ってくる」
妹「はいはい」

用意して健太に電話した