どんな形でもいいからあなたと繋がってたい

髪長い女の子だなぁ…

俺が小学6年生で名前も知らない彼女を初めて見た時の感想である｡

いつものように友達と塾に行って友達は頭が良くＡクラス､俺は普通だったのでＢクラスだった｡

俺のクラスが先に終わって友達を待っていたらドアの小さな窓ガラスから…スッと立ち上がった女の子が見えた｡

その女の子はどうやら塾の先生に問題を当てられたみたいだ｡何かを答えてイスに腰掛けた。

髪長いなぁ…結んで腰まである髪をジッと眺めていたらいつの間にか授業は終わったみたいだ｡

友達が｢お待たせっ！｣と言って出て来たのでさり気なく俺は髪の長い女の子について聞いてみた｡

すると…

｢知らん(笑)｣そう言って友達は早く帰って遊びに行こうぜっと早々に塾を出て行った｡

俺は何故だか無性にその女の子が気になったがその時その女の子についてただ分かるのは俺たちとは違う近辺の小学生ということくらいだった｡

それから彼女のことは塾に行く度気にはなっていたが話し掛けることもなくそのまま日々は過ぎていった｡

そして小学校を卒業して俺たちは中学生になった｡

もちろん小学校の時の友達はそのまま同じ中学へ行く｡俺が通う地元の中学校はマンモス校だったので3つの小学校が集まった｡

入学式の日にクラスが振り分けられ､入学式が終わった後自分のクラスに行きみんなは同じ小学校だった奴等と固まって話していた。もちろん俺もその内の1人だが｡

新しくお世話になる教室を綺麗にしようということで掃除が始まった｡

俺は黒板を拭く人になり拭き終わって黒板の前でボ～ｯとしていたら…

｢あ…サボってる～！｣

俺｢んっ？！？！｣

知らない女の子2人がそう言って話し掛けて来て俺はびっくりした｡

俺がびっくりしてるのは掃除をサボってボ～ｯとしていたのを注意されたからではない。

2人の女の子の内の1人があの髪の長い女の子だったからだ｡

すかさずもう1人のとてもついこの間まで小学生だったとは思えない巨乳の女の子が…

｢ってか私達って塾一緒だよねっ？｣

どうやら2人もついさっき塾が一緒ということで友達になったらしい｡

俺｢えっ？そうなの？｣

俺は髪の長い女の子のことは知っていたが知らないフリをしてしまった｡

｢えっ？○○塾でしょ？｣

髪の長い女の子にそう言われて俺はドキッ！とした｡

(声が可愛い…それも果てしなく！)

俺｢俺頭悪い方のクラスだからさっ｣

なんとかテンション上がってることを表情に出さないようにクールぶってみた｡

こんなに近くでまさかあの髪の長い女の子と話せるなんて考えてもなかったから内心マジ焦った｡

その時は塾の話で盛り上がりお互い名前だけ自己紹介をして学校初日は終わりました｡

その時話していたことから､塾は中学校になっても変わらずみんな同じところに通うらしい｡