極道…その後…
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#53 [きよ]
ある日電話が鳴った。じゅんからだ。そういえばあの日、電話に出られなかったがかけ直していなかった。
「久しぶり」久々に聞くじゅんの声は元気がなかたった。しばらくは世間話をしていたのだから突然じゅんがこう言った
「組抜けてうちで働けよ?親方に話したら連れて来いだって」
中学を卒業する前から建築業で働いていたじゅんは月に30万弱もらっているらしい。
:10/06/13 03:44
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#54 [きよ]
正直迷っていた。若すぎる俺は常に誰かのパシリだ。もちろんそんな事覚悟でこの世界に入ったが何しろ収入が少ない。一般的には、や○ざと言えば金を持っているイメージだがそんなことはない。シノギだけでは食って行けず別の仕事を掛け持つ人がほとんどだ。その当時の俺の収入源はテキヤの売上、地元店舗のマット交換での売上、飲み屋の上がり等、の一部が入ってくる程度で月に15万程度だった。
:10/06/13 03:56
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#55 [きよ]
ひとまずじゅんに対しては考えさせてくれと言った。じゅんはいつも俺の心配をしてくれるイイ奴だった。見た目はかなりイカツイけど…笑
仕事変えようか考えてる事をユキに話すと、めちゃめちゃ賛成してくれた。もうこの頃はほとんど付き合ってるような状態だった。(相変わらずヤれず)
:10/06/13 04:09
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#56 [きよ]
しかし、一番重要なのは、まず組を抜ける事だ。組に入った際にあいさつした、ひでさんが「兄さん」と呼んでいた人→若頭の大竹さんに話しをすれば良いのだがそうも簡単には行かない。俺はひとまずひでさんに話そうと思った。
しばらくしたある日、ひでさんと一緒に飯を食いながらさりげなく聞いてみた。
:10/06/13 04:25
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#57 [きよ]
「やっぱ組抜ける人って指トバすんすか?」 ひでさんは笑いながらこう答えた
「確かに今でも中にはそういう奴もいるわな〜」それからひでさんは俺に対して熱心に指の飛ばし方を説明した。回りにいた客が一斉に食べるのをやめたのが分かった。笑
どうやら何通りか方法があるらしい…
:10/06/13 04:32
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#58 [きよ]
その中でも一番楽だと思われる方法がノミ作戦だ。大工さんが使うノミ(木を削る道具)を氷で冷やした指に当てカナヅチで一発カツーンと入れるらしい… 正直、小指の第一関節を飛ばすくらい怖くなかったが将来的な事を考えると迷った。
まあ将来を考えるならや○ざにならないとおもいますが…
:10/06/13 04:42
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#59 [きよ]
俺は昔から何気に慎重派だった。背中と腕に彫り物を入れようか悩んだ時も、温泉行けなくなるしな〜とか、子供に「パパの背中に龍のお絵かきしてある!消えないの?」 とか言われる妄想して彫るのやめたし〜、セックスも生ではしなかった。
今回だって指のない人生は苦労するな〜とか考えたしいろいろ悩んだ。
:10/06/13 04:49
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#60 [きよ]
結局ひでさんにも言い出せずズルズルと日々が過ぎて行った。
ユキとの交際も続いており日が経つにつれ俺にこう言うようになった「はやく組抜けて?」とか「真面目に働け」 とか…
そんなある日、ユキの家にいる時俺はふざけて「仕事変えるからヤラしてくれる?」ユキは黙ってしまった。
これまで何度かヤろうと試みたが入れる寸前で拒否され俺の欲求はたまっていた。
しばらくしてユキの返事「いいよ。」
ノリで言ってはみたものの正直テンパった。
:10/06/13 05:03
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#61 [きよ]
その日俺とユキは初めて一つになった。こんな俺に心を開いてくれた気がしてすごく嬉しかった。
初めて俺は守りたいモノが出来た気がした…
何より、ユキといる時の自分が自然体すぎて笑う事なんかめったにない俺がめっちゃ笑ってたり。そんな自分にビックリしてた。
:10/06/13 05:16
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#62 [きよ]
数日後、突然事件は起きた。
町に鳴り響くかなりの台数のパトカーのサイレン。最初は火事か何かだと思っていた。 ケータイが鳴り、相手は石川さんだった。石川さんというのはひでさんの先輩にあたる人で同じ組の構成員だ。
「おい、ひでから連絡きた?」
「いえ、きてません。」
この事件はニュースにもなった。
:10/06/13 05:25
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