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#1 [ハル] 10/06/13 01:35
別に…それがおかしな
事だとも思わなかった。
これが“普通”なのだと。
どこにでも当たり前の
ように溢れてる日常の
一部であって特別
不思議な事ではない。
でも、どうやら
その考えは違ったようだ。
普通など、ない。
今生きている私達とは、違う世界の産物。
でも私達は
当たり前のように
転がってるものだと…
そう思っていたのだ。
#3 [ハル]
▼つまらない小説かもしれません。今まであった出来事を書いて行きたいと思います。読まれる方によっては、何の変哲もないただ普通の話しと思われるかもしれません。ただ、少しだけ書き残したくてここに書かせて頂きます。楽しめなかったらすいません。では、更新します。
:10/06/13 01:42
:W61CA
:.otR9rV6
#4 [ハル]
私(ハル)には
9つ年上の兄(シンヤ)と
5つ年上の兄(マサキ)がいます。
そして父と母を含め5人家族です。
端から見て最初に言われる言葉は
「家族みんな仲がいいね。」
しかし私はその言葉を聞くと
いつも何やら胸がざわつきます。
:10/06/13 01:48
:W61CA
:.otR9rV6
#5 [ハル]
理由は自分でも分かってます。
その言葉にはみんなが知らない
“裏”の顔があるからだと……。
私が物心ついた時には
既に家族はバラバラだった。
いや、正確に言えば
みんな家に一緒にいるのに
気持ちがバラバラだったのだ。
:10/06/13 01:52
:W61CA
:.otR9rV6
#6 [ハル]
ガタンッ!!ドスッ!!
学校から帰ってくると
まず二階の部屋から
物が壊れていく音がした。
私の体は一瞬ビクッ!と強張り
胸の中は緊張が走ったが
大丈夫、これはいつもの事だ。
そう感じてた。
でも大きな音に反応する癖は
既にこの時から
始まっていたのだと思う。
:10/06/13 01:57
:W61CA
:.otR9rV6
#7 [ハル]
暫くすると音は止んだ
兄が二階から下りてきたのだ。
手には血がじんわり滲んでる。
私はそれを何も言わず見ていた。
それから兄が出て行った二階の
部屋に上がってみると暗がりの
部屋の白い壁に無数の
穴があいていた
プラス所々に血が散乱している。
:10/06/13 02:01
:W61CA
:.otR9rV6
#8 [ハル]
正直、「はぁ…またか」と思った。
これはつい最近始まった事ではない。
長男の兄(シンヤ)はイライラすると
すぐこうやって物にあたる。
それに…………。
シンヤと次男のマサキが廊下を
通り過ぎる……無言。
ヒヤリとした空気が流れた。
兄(シンヤ)と(マサキ)は口を聞かない
と言うよりもう他人より
他人みたいだ。
:10/06/13 02:05
:W61CA
:.otR9rV6
#9 [ハル]
同じ家にいるのに
みんな何故かよそよそしい。
特にシンヤとマサキはとても
仲が悪かった。
後になって分かるけど
この時から考えると
9年近く会話をしていない。
同じ家にいるのに…。
:10/06/13 02:09
:W61CA
:.otR9rV6
#10 [ハル]
そもそも何故こんな事になったのかと
言うと少し話しが長くなる。
兄シンヤは幼い時、ヒドいイジメにあっていた。
詳しくは聞いてないけれど
給食の中に砂を入れられたり
上履きを捨てられたり
先生から今でいう性的虐待を
受けていたり
クラスの全員から
集中攻撃を受けていたり
正直私の想像も付かないような
悲しい過去があった。
:10/06/13 02:16
:W61CA
:.otR9rV6
#11 [ハル]
だけど兄シンヤはそれを親に言わなかった
いや、人一倍繊細で人一倍気を遣う
兄だったから家族にいじめられてる
なんて言ったらみんな心配するから
いわなかったのだと思う。
そんなシンヤでも本当に耐えきれなくて
一度だけ親にその事を話した事があった
しかし、そんなシンヤね悲痛の叫びを
親は全く耳を傾けず結局シンヤは
我慢するしかなかった。
:10/06/13 02:19
:W61CA
:.otR9rV6
#12 [ハル]
しかし、何故親が耳を傾けなかったか
と言うと言い訳に
聞こえるかもしれないが
その時期次男のマサキが
野球に打ち込んでいた
そりゃあもう家族がかりで
土日は朝から夜まで野球の練習に
ついて回っていてとにかく忙しかったのだ
そのたびに幼かった私も友達と遊んだり
家族で旅行もいくことなく
ただずっと慌ただしく走り回る両親を
横目に球場に一人ぼっちで
絵を描いている日々だった。
:10/06/13 02:23
:W61CA
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