今でも心に残る幼い恋の話。

　
　
｢お前達が運命なら絶対また何処かで会ってまた恋におちるよ。｣

あの時の私は生きていても意味がないと思った。

運命？そんなのないよ。
恋？もうしない。…できない…
　

　
高校1年。

みんなと仲良くなるための合宿。
　
…1日目…
面倒臭い登山

「もうやだよ〜
疲れたよ〜!!!!!
あ〜もう!やっほ〜」

面倒臭いなりにも
仲のいい登山とはしゃいだ。

「なつみ!彼氏と別れたんだって？」

そう。昨日、彼氏と喧嘩で別れた。
いきなり始まった恋がいきなり終わった。
「まぁ〜別れる気はしたよ〜
2週間で別れました隊長!!」

そこまで悲しくはなかった。

「せやな!お前はつまらん女だ!
あたしなら行かないで!別れないで!ってハンカチ噛みながら言うぞ？」

ジェスチャーをしながら1番の仲良し実柚は言った。

「……きしょく悪いわ!ぼけ(笑)」

みんなで笑った。
行きたくなかった高校は楽しかった。

やっと頂上を越し下り坂になった。
10分程休憩になって実柚は
別の友達を見つけ走って行った。

……………さみし〜…………
30秒で孤独にたえきれず
実柚のところへ猛ダッシュ!!

実柚は男の子と喋っていた。
そっと近より

「ど〜も!なつみんです!お宅はｸﾘﾘﾝ？」

「ぶはっ(笑)ｸﾘﾘﾝことゆう君です」


どうやら実柚はゆう君と同じ中学らしい。
ゆう君と話してみると
意外にギャグ専が高い!!!
行動が読めない謎の男だった。

休憩も終わり実柚はまた別の友達と話し
あたしは「ゆう君」と話しながら山を下山しだした。

「ゆう君食べ物何がすき？」

「俺は肉食」

肉食…そんな顔ですよね。
わかります。

「他は？」

「焼肉!!!!」
それも肉やないかい…。
「他は？」

「豚肉!牛!馬!納豆!」

あ〜肉食だもんな(笑)
…………納豆…………
「肉食野郎も腐った豆を食うのか…
ゆう君結構、背高いよね
牛乳飲んでた派？
内緒なんだけどね実は
私ﾐﾆﾓﾆに入れる位小さいんですよ。
だから背のびる方法が知りたい!!!!!｣

「どこが内緒？(笑)」

「あれ？ばれてる？(笑)」

「納豆で身長のびるよ」

え？納豆？ん？納豆？

「聞いた事ねぇ〜よ(笑)」

「まじ？あのﾈﾊﾞﾈﾊﾞあるやん？
納豆食ったらあの糸みたいに
伸びるんで!納豆たべよ!」

ん〜体にいいけど身長には
無関係な気がする…

そんな感じでゴールまで
あと少し…

地上から高さ1ﾒｰﾄﾙのところに
何故か橋があってさ…
この橋意味ある？(笑)

「ゆう君落ちんな…うわっ!!」

ん？落ちるなよって言いながら
私落ちました。ゆう君爆笑です。