最後の言葉

幸せなれよどこの誰より

幸せなれよ掴んだら離すなよ

一斗は16歳。

あたしは19歳。

たかが３歳差。

そー思ってたのは
あたしだけだった。

あなたが
声をかけてくれたのが
始まりだったよね、

街中で偶然
あなたと目が合ったんだよね、

するとあなたは
"おいでおいで"って
動作で、あたしを
呼んだんだよね。

｢なんですか？｣

｢少ししゃべろ！！｣

あなたの笑顔･･
一瞬で恋に落ちました。

だけど、一斗は
制服姿･･･

見た時
絶対に落ちちゃダメだって
自分に言い聞かせた。

｢俺、一斗｣

｢あー･･優奈｣

｢優奈ね！急に呼んで
ごめん！！
でも俺、優奈と
しゃべってみたかった！｣

｢あなた、学生？｣

｢おう！高校生～｣

｢いいね、高校生！｣

それから
一斗はあたしのこと、
自分のこと、
一斗の横に友達もいたから
その友達のこと、
いろいろ話してくれた。

すごく楽しくて
時間がすぐに過ぎてった。

｢あ、そろそろ
時間だぁぁぁ！｣

｢待ち合わせ？｣

｢おう！
俺達友達待ってたんだ。
そしたら優奈見つけて
我慢できず呼んじゃった♪｣

(あー･･･
この笑顔やばいな･･･)

｢なら、あたしは
行くね！
ちゃんと学校いきなよ～｣

｢あ、優奈待って！！
アド教えて？？｣

聞かれるなんて
思ってなくて
ビックリした。

｢あ、俺も！｣

一斗の友達の
げんた君も言い出したんだよね、
そしたら一斗

｢げんはダメ！！｣

って･･･

年下だからかな？
本当かわいかった･･。

こーしてあたし達は
番号を交換して
別れた。

この日から
あたしは毎日幸せでした。

"今から部活に行くから
待ってて"

"早く会いたい"

"授業つまんない"

"寝てた～"

本当くだらないメールだった。
くだらないけど
楽しくて
携帯がなるたび
嬉しくて･･
どんどん一斗に
はまっていく自分が
いました。