『右手の幸せ。』
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#1 [SAYU] 10/06/26 01:17
中傷・荒らしお断り。
読んでくださる方がいたら総合の方に感想お願いします!
#2 [SAYU]
友人の紹介。
それはロマンチックでもなく、かといって最悪と言うわけでもなく、よくありがちなシチュエーションだ。
今の時代、一般的とも言える。
私も何度か経験した。
彼と初めて出会ったのも、そんなシチュエーションの1つだった。
:10/06/26 01:18
:N906imyu
:☆☆☆
#3 [SAYU]
2007年
社会人2年目になり相変わらず慌ただしい日々。
3年半付き合ったヤツとも別れて半年が過ぎ、友人と自由にはじけられる生活を満喫していた。
:10/06/26 01:25
:N906imyu
:☆☆☆
#4 [SAYU]
『男なんかくだらない』
そう思っていたわけじゃないが、新しい恋なんかに興味がわかなかった。
男女間のもめ事や、駆け引き、むしろそんなんに疲れていた。
付き合う気はないが友人の紹介で何人かの男の人とメールをしたり飲み会を開いたりと、仕事以外の時間はそれなりに充実していた。
:10/06/26 01:30
:N906imyu
:☆☆☆
#5 [SAYU]
今日もそんな飲み会の1つが開かれるわけだが、ほとんど知り合い。
唯一知らない人が1人…だがなんと遅刻中。
「なんだよーさゆりお前つまんなそーだな!」
「だってこれじゃただの地元会じゃん!唯一知らないどっかの誰かくんは遅刻中みたいだし。隆太、あんたの友達なんでしょ?遅刻してんじゃねーってメールしてよ!」
「あー?あぁ、どっかの誰かくんは遅刻中とゆーより迷い中!あいつ方向オンチだから!(笑)」
:10/06/26 01:39
:N906imyu
:☆☆☆
#6 [SAYU]
「おいおい、『あいつ方向オンチだから!(笑)』じゃないよ!だったら連絡して迎えに行ってあげなよ!」
完全に出来上がった隆太に何を言っても『イェーイ』しか返ってこなかった。
気分転換にもなるかなと、店の外へ出た。
ついでに隆太の携帯を拝借しどっかの誰かくんに電話をかけた。
:10/06/26 01:44
:N906imyu
:☆☆☆
#7 [SAYU]
「あっもしもし。私、隆太くんの友人のさゆりです。今日の飲み会参加の。」
「あぁ!武(たける)です!すみません、場所わからなくて…隆太の携帯何度か鳴らしたんですけど応答なくて。」
「あぁ、隆太すっかり出来上がってますわ。今近くに何があります?」
「えーっと、マク○ナルドがあります!あと本屋!」
「あぁ!じゃそのまま真っ直ぐ進んで、突き当たりに薬局があるんでそれを左に曲がったとこです!」
:10/06/26 01:52
:N906imyu
:☆☆☆
#8 [SAYU]
「わかりました、行ってみます!」
「私、店の入り口にいますから着いたら隆太の携帯鳴らして下さい!」
「わかりました!」
私的に遅刻の時点でアウトだった。
声も女々しくてなんかイメージ最悪。
そうこうしていると、隆太の携帯が鳴った。
「はい、さゆりです!着きました?」
「はい!さゆりさんどこですか?」
「入り口の階段上がったところにいます!グレーのワンピース!」
:10/06/26 01:57
:N906imyu
:☆☆☆
#9 [SAYU]
『プッ…』
突然電話が切れたかと思うと、『すみません遅れて』っと電話ごしではない武くんの声がした。
振り替えると笑顔で階段を駆け上がってくる人。
すごく優しそうな顔。
身長は高い方ではないがわりと細身のくせにがっしりしている。
肌色は少しこんがりしていて服装はかなりのお洒落さん。
その時なんとも言えないものが私の中を走った。
だが好きだとかかっこいいだとかそんな感情は特になかった。
:10/06/27 15:00
:N906imyu
:☆☆☆
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