我守銭嬢也｡

守銭嬢【名詞】
金を貯めることだけに執着するケチな女｡

これは異常なほどに金に固執した女の生き様を描いた小説である｡

まぁその甲斐あってか20歳で3000万円というお金を貯えることができたんだけどね｡
どうやって貯めたかって？そりゃーもうありとあらゆる方法で｡ま､詳しくは小説で！

１)守銭嬢誕生

今思えば私に本格的に貢ぎ出したのはこの男かもしれない｡
神和住(かみわずみ)太郎(たろう)｡
彼との出会いは中学校の入学式だった｡

私の地元は多少荒れていたため両親が心配して私を中高一貫の私立有名校に入学させた｡
幼かった私は何故自分だけ皆と離れて遠くの学校に行かなければならないのか分からず駄々をこねていた｡
が､脳天気な性格が幸を転じて入学式にはワクワクしていたのを覚えている｡

白基調の綺麗なホールに集められ入学式が行われた｡
先生方の小難しい話は余所に私はこれから６年を共にする仲間たちをキョロキョロと見渡していた｡
そこで神和住に目が止まった｡
透き通るような白い肌､長い睫毛､茶色がかった髪､すらっと伸びた手足･･･
私の地元の男子たちとは違いすぎて衝撃だったのを覚えている｡

｢何？｣
私の目線に気付いて神和住が言った｡
｢見てるだけ｡あんたちゃんとちんこ付いてんの？｣
私､あんまり覚えてないけどこういったことを口にしたみたい｡今でもこのくだりは同窓会でいじられます(笑)
｢え､何お前！きも！変態！｣
神和住とその周辺にいた男子が爆笑しだした｡
神和住と私はどうやらクラスが同じようで入学式早々仲良くなった｡

それからこのクラスでかなり仲良くなったのが梨奈｡ハーフ顔をいいことに入学式から髪を染めて登校し自毛と言い張る図太い女｡こいつとは今でも一番の友達だ｡かなりの悪友だけど｡
私のグループと神和住のグループは学校でよく一緒にいた｡
神和住のグループにはクラスの盛り上げ役である佐藤もいて､私はこいつと両思いだった｡だからといって中一だったため付き合うとかにはなかなか発展しなかったけど｡

神和住と二人になったりメールをしているとよく佐藤はやめとけだの何だの言われてた｡神和住に佐藤への気持ちを打ち明けてはいなかったはずだけど私わかりやすいのかな｡

そんな日々を過ごしていると佐藤から一通のメールが届いた｡

『神和住と付き合うことになったんだってな！お似合いだと思う！頑張って！』

え･･････････？

頭中はてなマークでいっぱい｡とりあえず否定しなくては｡

『いや付き合ってないけど･･･誰に聞いたの？』

佐藤からはすぐに返事が来た｡

『神和住』

いやいやいやいや！
何あいつ！

付き合ってないよ！だって私が好きなのは佐藤だもん！

今の私なら間違いなくこう言っているが当時は中一｡恋愛のことなんて右も左も分からないお子ちゃま｡佐藤に誤解されたことや神和住とお似合いだと言われたことがただただショックだった｡

そして神和住に一言
『死ね！』
とメールを入れ､即着拒した｡

これ見てみて～～～～♪

私も出てるんだ～～～！

パリスヒルトン最近の流出動画だよ！！

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