辛過ぎた毎日
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#1 [芽衣] 10/07/11 22:28
 
ここに書くことは全て事実です
辛くて止まる事もあるかもしれないけど
暇つぶしに読んで下さい
 

#9 [芽衣]
 
弟と妹に100円をあげてお菓子買ってきなと言った
お母さんと2人きりの病室
あたしはなかなか言えなくずっと黙っていた
最初に話したのはお母さんだった
母【何かごめんね】
あ【なんで?】
母【あんたばっか苦労かけて】
あ【苦労なんて想ってない】
そっからまた沈黙…
 

⏰:10/07/11 22:58 📱:SH001 🆔:☆☆☆


#10 [芽衣]
 
覚悟を決めた
あ【先生から言われた。乳癌だって。あと半年】
あたしは振り絞って言った
お母さんは少しして目にいっぱい泪をためて
じゃあと半年いっぱい遊ばなきゃ
と言って泣きながら笑った
あたしは少しして病室を出た
弟と妹には家に着いてから
お母さんはちょっと病室にお泊りするとだけ言った
 

⏰:10/07/11 23:02 📱:SH001 🆔:☆☆☆


#11 [芽衣]
 
あたしは絶対泣かなかった
絶対弱みも見せなかったし絶対愚痴らなかった
いつも笑顔で頑張ってた
バイト中にお客さんでよく来る男の人にメアドを聞かれて少し連絡を取ってた
19才の僚くんと言う人
あたしの3つ上だった
次の日バイトを終えて家に帰ろうとしたら僚くんが居た
 

⏰:10/07/11 23:08 📱:SH001 🆔:☆☆☆


#12 [芽衣]
 
あたしと話したかったと言ってずっと待っててくれたらしい
あたしたちは馬鹿みたいな話しをして気付いたら夜中の1時だった
どっか行こうって言われたけど
家に弟と妹しか居ないと言って車で送ってもらった
バイバイする時にまた会おうっと言ってくれた
 

⏰:10/07/11 23:11 📱:SH001 🆔:☆☆☆


#13 [芽衣]
 
冬クリスマスイヴは僚くんと弟妹で過ごした
そしてクリスマス僚くんに告られた
あたしは悩んだ
信用できる存在、側にいて欲しい存在だった
だけど目の事、両親の事を言ったら離れちゃいそうで怖かった
だけど僚くんを信じて話した
 

⏰:10/07/11 23:15 📱:SH001 🆔:☆☆☆


#14 [芽衣]
 
僚くんは驚いてたけど
めいはめいだよと言ってくれた

そして年が明けて2月にあたしは違うバイトと掛けもちをした
フードコートのMと言う店だった
そして仕事にも慣れてきた
お母さんの体調も良かった
3月からは妹も保育園に入る
バイトは2つ共上手く行って僚くんとも順調
 

⏰:10/07/11 23:19 📱:SH001 🆔:☆☆☆


#15 [芽衣]
 
3月お母さんの体調が急変し
お母さんは死んだ
ピッタリ半年だった
あたしには弟と妹しか居なくなった
1週間くらいお葬式とか忙しくてバイトに出れなかった
家の前に着くと僚くんが居た
少し怒ってた
僚くんはなにも知らないんだ
 

⏰:10/07/11 23:27 📱:SH001 🆔:☆☆☆


#16 [芽衣]
 
あたしたちは車に居た
ずっと沈黙だった
すると僚くんが
【何かあったの?】
と優しい声で聞いてきた
あたしは安心して全てを話した
僚くんはあたしをギュッとしてくれた
【辛い?】
【辛いけど平気】
【なんで泣かないの?】
【………】
 

⏰:10/07/11 23:37 📱:SH001 🆔:☆☆☆


#17 [芽衣]
 
僚くんは泣いていた
ギュッてしたままだから顔は見えないけど泣いてることはわかった
【なんでそんな早く大人になろうとするの?】
【……】
【俺みたいにこんな泣いてるのは情けないけど泣きたきゃ泣きなよっ!!!】
【……】
【全部一人で抱えるなよ】
僚くんは黙ってるあたしにずっと言ってた
【泣きたきゃ泣いたっていいんだよ】
【だって泣いたってしょうがないじゃんっ!泣いたって誰も戻って来ない!何にもなんない】
 

⏰:10/07/11 23:42 📱:SH001 🆔:☆☆☆


#18 [芽衣]
 
あたしは泪がこぼれないように強く言った
【お前は一人じゃないだろ。誰かに弱みを見せなきゃ人は強くなっていかないんだよ。俺は全部受け止めるから】
そぉ言ってもっと強くギュッとしてくれた
あたしには沢山の支えがあって今がある
そぉ気付いた
お父さんが死んだ日から我慢してたモノが全部溢れてきた
あたしは始めて人前で泣いた
 

⏰:10/07/11 23:48 📱:SH001 🆔:☆☆☆


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