生きる

皆さんはこの日本で生きていて、飢え死にすることはありますか？
道端で人が死んでいるのを見たことはありますか？
銃弾や爆弾が降ってくることはありますか？

これは私が見て触れて感じたことの全てです。
何かを変えろだなんて言いません、これを読んで少しでも何か考えることがあれば、嬉しく思います。
拙い文ですが伝われば幸いです。

私は昭和44年生まれの35歳。
父は私が中学2年生の時に呆気なく死んだ。
母は私、兄、弟の３人を女手一つで育てた、それはもう頑丈な人。
私が高校を卒業してすぐ海外に行きたいと言っても、好きにすれば、と私に300万の貯金を渡して驚かせたくらいだ。
まあそのおかげで随分好きなことをしてこれたのだけれど。

19歳の6月25日、腰まであった髪の毛を兄にバリカンで剃って貰った。
理由は向こうに行けばお風呂に入れないかもしれないから。
重たかった頭がやけにすーすーして、気分まで軽くなったのを覚えてる。

母が作ってくれた、帽子を目まで深く被って、さらば諸君と一声、家を飛び出した。
バスと電車を何回も乗り換えて、目指すは空港。
過ぎていく住み慣れた街を横目で見ながら、少し切なくなった。

空港に着く頃には辺りは真っ暗で、まだできたばっかりのフロアに恐る恐る足を踏み入れる。
どこに行こうかなんて考えもしてなくて、今から飛び立つ便のチケットを買った。
それがカンボジア行き。
私がたくさんを学んだ地だ。

ちょっと失礼します。
気になったので質問します。
生まれた年と年齢合ってないですよね？
昭和４４年生まれなら主さんは今年で４１歳のはずです。