｢好き｣から｢大好きな友達｣に…

私のような経験をまだ若い人達にしてほしくない一心で今回書かせてもらいます。

もちろん中傷など承知の上です。
過去の全てを話したいと思います。

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純粋だった私は、まさに純粋なたけるにどんどん惹かれていった。

２人が帰ることになり、下までお見送りに行った。
私とたけるは周りの子よりも多分仲良くなったんだと思う。
私はそれがとても嬉しかった。

友達に
｢たけるといい感じじゃん!あいつ超いいやつだよ!｣

と言ってくれて舞い上がった。

次の日友達からメールが入った。
――――――――――
たけるがね、かなの
アドレス教えてって

教えていいよね？

もう教えたけど

――――――――――

私はとても嬉しくてメールを楽しみに待っていた。

するとすぐ知らないアドレスからメールがきた。
私はドキドキしながら本文を読むと…
――――――――――
昨日のたけるです

井上に聞いたよ

よろしく

――――――――――

私はドキドキが止まらなかった。

私はすぐさま返信をした。
それからずっとメールをしていて、メールを止めたくなかった。
わざと夜に返さずに｢寝てた｣と嘘をつき、次の日に繋げていた。

そんな毎日メールをしていた頃、たけるから｢智也とけいの４人で遊ぼう｣と誘いがきた。

けいはクリスマスパーティにいた子で、実は智也といい感じになっていた。

私はもちろん遊ぶことにした。

遊ぶ前の日私はけいと電話をした。

｢明日やばいよ～

ばり緊張するんやけど!!｣

｢けいも～

てか智也ウチまで迎えにくるらしい

｣
｢は

ばりいい感じやん!ウチは家遠いから電車でいかないかん

｣

｢でね、智也がたけるに迎えに行くこと話したら、たける駅まで迎え行くってよ

よかったね

｣

私はそんな話知らなかったからびっくりした。

電話が終わりケータイを見るとメールが届いていた。
―――――――――
明日駅まで迎え行く
よ

何時につくやつ？
―――――――――

私は付き合うことはもちろんデートなんてしたことがなかった。
ほんの少しの時間でも２人きりになると思うと不安でしかたない、でもとても嬉しかった。

当日―――――――――

電車に乗り平然なフリをしつつもすっごいドキドキしていた。
駅についた私は辺りを見渡すと、田舎だったので待っているのは１人だけ。

｢久しぶり～わざわざありがとね!｣

｢全然いいよ、俺が来たかっただけやし…あ、荷物かして。あとこっちがわ歩きな～。｣

自然に道路側を歩いてくれるような優しさに私はどんどん惹かれていった。

２人と合流し驚いたのが、すでにラブラブなけい達。
だけどそれを見ていると私は更に緊張し、逆に何も話せなくなった。

大きなショッピングモールにつき４人で座って話すときも、いろいろと話しかけてくれるたけるに対して私は…

｢あ～…うん。｣
｢そーなんだ。｣
｢へえ～｣

など全く感情のない、そっけない返事しか返せない。

ゲーセンに行っても、２人の世界に入っているけい達に比べ、少し後ろを歩く私達は徐々に会話も減り無言のまま歩き続けた。

途中、子供が大好きな私は小さい子が真剣にゲームをしている姿がとても可愛く見え立ち止まった。

すると後ろから小さな声で

｢ほらたける!いけって!｣
｢かな、あれやりたがってるじゃん!いまいま!｣

と２人のからかう声が聞こえてきた。
そして戸惑いながらたけるが近づいて来るのが見えた。

その瞬間、いかにも聞いていないような顔で私はその場から歩き出し、４人の先頭をきった。
周りのUFOキャッチャーを見たりとあくまでも自然な感じで…

あの２人は私がたけるのこと気になっているのを知ってるから
｢え～？(笑)あれ～

｣
などと冷やかしてくる。

私は場の空気を悪くしたくなかったから

｢なんよ～もお(笑)｣

と笑ってごまかした。