一目惚れ

　
毎日幸せだった

ある日私はバイトの休憩でタバコを吸っていたら
【ライター貸してもらえますか】
パッと見るとヤンチャそうな１６８センチくらいの小さめの男の人に声を掛けられた
あたしのバイト先はフードコートで他のお店の人とかも沢山いる

　
俊はこの事知ってるんだよね?
じゃ俊は…
色んな事が頭中回ってた
休憩で喫煙所に行くとさっきのあの人が居た

【お疲れっす】
【あっお疲れ様です】

その人と話してた
帰り際にメアドを聞かれた
あたしは普通に教えた
そしてその人から毎日連絡がきた
その人の名前は裕也
ある日裕也から【ちょっと会えない?】と連絡がきた
　

　
あたしは何かあったと思い普通に会った

【みなちゃん最近どぉ?】
【ん?なにが?】
【気になる奴とか…】
【ぁあ…】
【俺と付き合わない?】
【ぁあ………えっ?!!】
【本気でね】

あたしは裕也にコクられた
その時俊の顔が浮かんだ

【ごめん…】
　

　
あたしはハッキリ断った
裕也はあたしが俊と連絡取ってた事は知ってた

【うん分かってた】

裕也は言った

【ごめん!あたし…】

言いかけた時

【好きな奴居るんでしょ?】
【……】
【あたしね…】

俊が好きなんだ
と言おうとしたら
　

　
【俊でしょ?】
【…】
【わかるよ、みなちゃんは態度に出るからね】

裕也は言った
あたし態度に出てる?!
じゃ…俊も気づいて…

【俊は気づいてないよ】

裕也が言った

【俺悔しいけど応援するよ!だから絶対頑張れっ】
【…有難う!】
　

　
裕也は笑顔で言った
だからあたしも笑顔で返した

【でも気持ち変わったらいつでも狙いに行くからね(笑)】

そぉ言って笑いあった

【これからも友達で居てよ】
【当たり前じゃん!】
【変わらないでさ】
【うん…ごめんね】
【謝らないでよっ!!】
【あっごめん】
【またっ(笑)】

そんな事を話してた帰った
　

　
その次の日家でゴロゴロしていたら携帯が鳴った
見ると俊だった

【今家の前に居るんだけど】
【えっ!?】
【ちょっと出て来れない?!】

俊は何か急いでいるようだった
あたしは準備をして俊の所へ行った

【乗って!!】

言われる様に車に乗った
そして海へ行った
夕方の海はキレイだった
色んな事を忘れさせてくれた
あたし達は座った
　

　
【裕也にコクられたの?】
【あっ…うん】
【付き合ったの?!】

えっ聞いてないの!?
俊は真剣な顔をしていた

【いや…断ったよ…?】
【良かった━━━!】
【えっ裕也から聞いてないの?】
【あいつさ
『俺みなちゃんにコクったんだよね』
『??!!!!どぉなったの!?』
『さぁ自分で聞いて下さい』
って言われてさ…】

裕也は多分こぉなると思って言わなかったんだ
有難う…
　

　
【俺さ好きな人居るって言ったじゃん? 教えて欲しい?】
【うんっ…】

俊は砂浜に走って行った
そしてこっちを向いてあたしを指指した
あたしはその瞬間安心した
俊の気持ちが伝わった

【みなっ!!】

俊はそぉ言った
あたしは泣いた
初めての嬉し泣きだった
　

　
俊はゆっくりあたしの方に向かって歩いてきた

【みなは…?】
【あたしも…】

そぉ言ってあたし達は付き合い始めた
叶わないと思った
何回も諦めようと思った
でも頭から離れなかった
だからどんなに苦しくても辛くても頑張ろうって思った
そして今届いた
大好き…!
　

　
もぉどんな事があっても離れない
一生一緒に居たい
本気でそぉ思った

その日から本気で毎日が楽しかった
ケンカはお互い引かないから長くなる時もあるけど絶対仲直りしていた
あたしは嫉妬とかもしないし
じゃ何でケンカするの?とか想うけどホントに些細な事だった

俊…あたしはこんな何でもない毎日が楽しくて仕方なかったんだよ
　