女なんて星の数程いる。
石ころみたいに転がってて
適当に拾いたい時だけ
拾えばいい
恋愛に本気？ あほみたい


お前に出会うまでは
そう思ってた

暑苦しい夏が終わり
少しずつ街の風も冷たくなり
世間では「食欲の秋」と言われる季節だけど
俺には全くの無縁だ


元々、食欲はあまりないほうで細身な俺は
一人暮らしにも少しずつ慣れ
実家ではしてもらって当たり前の家事も全くせず
食事はインスタントですませていた

仕事はコンビニと登録制の派遣社員を掛け持ちして
生活はなんとかやりくりしていた
もちろん、遊びに回すほどの
お金はなく 仕事が休みの日は
ずっと家で過ごしていた
出掛けるときと言えば
インスタントの食品を
買いに行くぐらいだ

そしてある日

いつものように
コンビニのバイトを終わらせて
インスタント食品を買いに
いつものスーパーに行った


全くいつも通りの何気ない日だった


けど一つだけ
いつも通りじゃなかった






チンポジがいつもなら
左なのに右だった