-ｵﾀｸな彼氏-

―３年前の４月
２２歳で美容師をやっていた私。
未だ実家暮らしで、
いつまでも親に甘えたらダメだと思っていた。

そこそこお金も貯まって
不動産屋で店から近く
駅からあまり離れていない
2DKのマンションを借りた。

とりあえず家電とか揃えないと!
出来るだけ安く収めたかったから
秋葉原にむかった。

これが運命の始まりだったね。

彼
"それで気付いたらこんな期間にもなってて…"

私
"そうなんだ…なんかごめん。"

とっさに言った言葉だったから
何も考えてなかったけど傷ついてたんだね…
そりゃそうだ。自分が言われたら多分泣く!

彼
"いえ!おかげで自分を見つめ直す事が出来たんです
ずばり僕がｵﾀｸな事がﾀﾞﾒなんですよね!
僕生まれ変わりたいです!!"

え…生まれ変わりたい??
私の為にｵﾀｸを辞めるの!?

…いや…それわどうだろう
個性だし辞めなくても…
いや、でも彼氏がｵﾀｸだったら…

ものすごく考えてしまった。

その時,はっ!!とひらめいた!
私美容師じゃん!!
私が変身させよう!やってみよう!

なんて簡単にやってみようなんて…
今考えたら単純すぎるくらい笑

私
"そこまで考えてくれてありがとう。
ｵﾀｸって私は悪くないと思うよ。
でも…生まれ変わりたいのなら
私が手伝う!!ちょっと090********電話して!!"

積極的すぎる私w
なんかｳｷｳｷしてたなぁ。

電話かかってきて次会う約束をした。
ｵﾄﾞｵﾄﾞした喋り方は相変わらずだったけど…

気になる
頑張って下さい(^O^)

>>28
ありがとうございます(^-^ゞ

続き
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仕事が休みの日私の最寄駅で
待ち合わせした。

そういえば彼がどこに住んでて
仕事は何をしているのか何も知らないな…

駅につくと彼はもう居た。

電車を降りてくる人の波に
挙動不審になってソワソワしてた。

かなり怪しい…

"ごめんね!待った?"
私が声をかけるともの凄い
満面の笑みでかけよってきた。

あの笑顔少し前の私ならｷﾓｲと
思っただろうが,その時はかわいいと思った。

でも…服装はちょっといただけないな…

adidasのスニーカーに
ｻｲｽﾞ合ってる?って感じのTｼｬﾂ
しかもﾐｯｷｰのﾌﾟﾘﾝﾄ…
ｼﾞｰﾊﾟﾝもﾌﾞｶﾌﾞｶの様な気がする。

彼なりにｵｼｬﾚして来たのかもしれないけど。