今なら、分かること。

今、あなたに
伝えたい事がある

ちょっと遠回りしちゃったけど

大切なもの見つけた。
もう、離さない

沢山のありがとうを
あなたに。

あなたに初めて会った時

こんなにも深い愛がある事、知らなかったよ

長い長い恋の始まりでした。

『ねぇ、りん！今日はどうする？』

そう聞いてくるのは大親友のハル。

小さいときからずっと一緒の彼女は
容姿、性格パーフェクトなあたしの大切な大切な宝物。

『今日は六本木で佐藤さんとご飯だよ～』

佐藤さんとは、
あたしのパパ。いわゆる援助交際の相手ってわけだ。

こんな腐ったあたしを救ってくれたのは
ゆう、あなただった。

高校2年の時、
ハルの彼氏のとも君の紹介で出会ったのがゆうだった。

とも君は三歳年上の大学生で、東京で一人暮らしをしていて、

私たちは東京から
電車で2時間くらいの所が地元だったためハルは遠距離だったけど、

元々二人とも、
地元は一緒だったからこの日も地元で４人で飲むことになった。

遊んで思ったのが…

とにかく、めちゃくちゃ優しい！

それでもってオシャレで、面白くて、気を使えて、この人凄く周りが見える人なんだな。って、かなり好印象だったのを覚えてる。

そこから二ヶ月くらい遊んだりを繰り返して、
トントン拍子で無事カップルに。

ゆうも東京で一人暮らしをしていたから、よくハルと遊びに行ったりして

まだ行き慣れてない時に、駅で乗り間違えて迷子になってかなり心配かけたっけ(笑)

高校2年だし、
彼氏が一人暮らしってゆうだけで楽しかった。

一緒にスーパー行って
ご飯作ったりとか、
お風呂一緒に入ったり
髪の毛乾かしあったり…

合鍵を貰ってお家で帰りを待ってみたりね。
まぁいわゆる、
同棲的なウキウキ感？

あたしは優しくて頼りになるゆうが大好きだった。

でも所詮高校生と、大学生。まだまだ若い。

大好きだけど
ずっと一緒にいられるなんて思ってもないし、

どこか冷静な自分がいた。

一年くらいして、
お互い遊びたい時期だったのもあって
友達に戻ろっか…？
ってゆう感じてあっけなくお別れ。

不思議と悲しくなくて
別れたあとも仲良しで

別れても特別な存在…
とゆうか、なんか分かんないけど
ハルみたいな感じの感情で大切な人…みたいな？

ゆうとの一度目の恋。

再び引かれ合うのは、これから何年も先の話―…。