幸せになろうよ。

「別れよ」

初めて本気で愛した人に振られた。

２年という月日は

私にとってとても長くて

もう恋なんかしたくないと

本気で思った。

残った友達の中の1人の

有希(ゆき)

この子の存在があったから

今の私がここにいる。

有希とは中高が一緒で

よく遊んでいた。

毎日連絡を取り合っていた。

当時美容の専門学校に通い

美容師を目指していた有希。

有希は私のことを

学校の友達に沢山話していた。

その学校の友達の1人

みっくん

みっくんから、頻繁に

有希の携帯を通して

電話やメールが来るようになった。

結局みっくんとアドレスを交換し

毎日連絡を取るようになった。

みっくんは有希に

私のあること無いこと

色々聞いていたらしく

解くべき誤解をとりあえず解いた。

みっくんはその時彼女がいた。

恋愛感情なんてあるわけも無く

本当に普通の友達で

ノロケも相談もよく聞いていた。

そんなある日、

私の過去について聞かれた。

私は笑いながら話した。

浮気されても離れられなくて

お金取られたりしても

好きで離れられなかったこと。

「都合良い女っ」

っていわれた。

そんなの自分が一番

良くわかってるよ。

いくら戻ってきたって

都合良く戻ってきてた。

本当はわかってたよ。

みっくんは確信ばかりを突く。

全部全部、自分でわかってる。

わかってるけど

わかりたくなかった。

そこを突いてくる。

「うざいっ」

咄嗟に出た言葉。

「うざいよ。何？
うちのこと全部知った気？
馬鹿じゃない？」

泣きそうで声が震えた。

「はぁ…。お前なぁ？
図星やけってそんな言い方すんなよ」

「まじうざい。ほっとけっつうの」

「お前がちゃらちゃらしとんのは
そいつが原因やねーん？」

「だったら何？」

「はぁ。お前の身体は
1つしかないんで？
お前が守らんで誰が守るん？
好きでも無い奴とヤって
惨めにならんのか？」