憎んでるけど愛してる

りおの恋愛を書きます。
友達からは昼ドラみたいってよく言われるけど、現実です。
色々あったけど進行系です。

昔からおませな子だった。お兄ちゃんがいわゆるチャラ男で、家にはいつも違う女が出入りしてた。
みんなすごく可愛い子ばかりだった。
だからりおも化粧とかオシャレとか目覚めたのは早かった。

その女達の中でもまいﾁｬﾝはりおの事すごく可愛がってくれた。
まいﾁｬﾝは華奢で巻き髪ﾛﾝｸﾞのハーフ系お姉ｷﾞｬﾙ。
すごく綺麗で憧れた。
バカ兄も一番お気に入りだったみたい。
まいﾁｬﾝは水商売をしてたからりおも同じ店でバイトした。クラブもよく行った。まいﾁｬﾝといるとﾅﾝﾊﾟが半端なかった。

正直、りおもこの頃はかなりチャラかったと思う。
男には、足、飯、金、顔、みたいにランク付けしてメモリー登録してた。
怖いものなんかなかった。まいﾁｬﾝといれば自分も最強な気がしてたんだよね。

一年くらいまいﾁｬﾝと毎日のように夜遊びしてた。
でもいきなりまいﾁｬﾝはお兄と真剣に付き合いだしてパッタリ遊ばなくなったんだ。
りおは遊びより夜の仕事を頑張りだした。
そんな中出会ったんだよね。

「りおさんお願いしまーす｣
ボーイに呼ばれて何も考えずにいつもみたく席に行った。
ちょ、ヤバイんですけど！そこにいたのがユウマだった。
若い男3人組みで、みんな今時な感じのオシャレだった。
スト系？いかつい系でりおのタイプだった。

「初めまして♪りおでーす！お隣失礼しまぁす｣
一番かっこよかったユウマの隣に座った。
本当に芸能人かって位綺麗な顔。
今まで男なんて利用するものだと思ってたりおが初めて違う感情を感じた。
「お兄さんｲｹﾒﾝですね。名前聞いてもいいですか？｣ちらっとりおの顔見て、
『全然ｲｹﾒﾝとかやないし！名前はユウマ。なんか飲んだら？』
初めて聞いた声。
普通の会話なのに目が合っただけでドキドキした。

それから会話が弾んですごく盛り上がった。
分かったのは、ユウマはりおの3つ上で不動産の仕事してた。
彼女はいない。
一緒に来てた2人は地元の友達で、達也としんﾁｬﾝ。
達也は結婚してて子供持ち。
しんﾁｬﾝは長い彼女がいるけどマンネリみたいだった。話は盛り上がって3人ともと番号交換した。