:海に恋してる

はじめまして

もも太郎こと

桃穂です

ももが最高に愛した人のこと書きます

初めて書きますので失敗も多いでしょうが

あたたかく見守って下さい

高１の夏、
私は彼に心底惚れた。

彼の名前は海[かい]君。
３つ上の優しい優しい人でした。

『んー、どぉしよっかなあ』

首を横にひねってみても
見えるのはｵﾚﾝｼﾞ色に染まった空と海だけで。

あたしは今日もここにきてしまった。

あたし、
もも。

ここはももの起きに入りの場所。

海と空が一望できる長い長い階段。

あまりにも長すぎてまだ１番上まで行ったことがない。

『むー。』

首を反対側にひねる。

ーーどうしよう。

『ﾁﾘﾝ★』

その時、
後ろから鈴の音が聞こえた。

振り返ると真っ白でかわいらしい猫がいた。

『うわあ、可愛い！』

あたしは思わず近寄り、
顎の辺りをなでると、
その白い猫は気持ち良さそうにｺﾞﾛｺﾞﾛ鳴いた。

あたしが白い猫と戯れていると、
『ﾁﾘﾝ★』

うちの飼い猫の灰[ｶｲ]がきた。

『かいー！見て？可愛い猫だよぉ？うちの灰とは正反対。』

灰は真っ黒な子猫だった。

『こんな可愛い猫ﾁｬﾝほっといて君の飼い主はどこ行っちゃったんだろうねえ』

そんなことを呟いていると、

『ﾁﾘﾝ★』

灰が何処かに走って行ってしまった。

『待って灰!!どこいくの??』
あたしは思わず叫んだ。

すると後ろから声がした。

『え…??夕紀[ﾕｷ]!?』

『？？』
あたしは思わず黙った。

あたし、
もしかしてゆきって人と間違われてる？

するとまた声がした。
『今俺のこと呼んだ？』

『あたし、灰のことは呼んだけど、あなたのことは呼んでない』

そう言いながら後ろを振り返ると、
階段をゆっくり降りながらちょっとﾑｽｯとした人が降りてきた。

なんだ？
この人。
愛想悪いなあ。

それに、
なんかコワイ。

その人は、あたしのすぐ近くまで来ると

『ｺﾞﾒﾝｺﾞﾒﾝ、俺の名前、海ってゆうんだ。』

そう言うとその人は照れたようにﾆｶｯと笑った。

『///////!?』

夕日に照らされたその笑顔に、
あたしは一発で惚れた。

『てかさー、猫見なかった？なんか白くてー、ふかふかしてる猫。』

『//////あ…あ!!はい!!みました！』

そう行ってあたしの足の後ろに座っている白い猫をみた。

猫はわかったように、ゆっくり飼い主のもとへ歩いて行った。