日本変な話
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#1 [室伏しげる] 08/01/18 22:58
むかーしむかし
あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでおりました。
おじいさんは山へしばかれに、おばあさんは果たし状を手に持ち川原へ宣戦布告をしに行きました。
すると、川原へ戦闘を申し込みに向かったおばあさんを待ち受けていたのは、おびただしい数の、ヤンキーーの群れでした。
おばあさんはすぐさまにげようとしましたが、あっという間に囲まれてボコボコにされて川へ流されてしまいました。
おじいさんは山の仙人にしばかれてしまい、その間留守にしていた家には空き巣が入り、放火されてしまいました。
つづく
#4 [室伏しげる]
おばあさんはふと老人女性の手元に目をやると、水でしわしわになってしまった紙を握りしめているのを見つけました。
表には滲んだ文字で
"果たし状"と書かれていました。
それを見た瞬間、おばあさんのイライラは解消されました。
"この人はお隣の家に住んでいるセツコさんだわ"
つづく
:08/01/18 23:07
:N903i
:EBG004KM
#5 [室伏しげる]
しばらくして、薬草を取りに山へ向かったおじいさんが家に帰ってきました。
おじいさんは、囲炉裏の横に横たわる老人女性(セツコ)を見てみぬフリをして、裏返った声で言い放ちました。
「飯はまだか」
おばあさんは呆れてしまいした。
今までの経緯をあらいざらいおじいさんに話すと、おじいさんは驚愕しました。
しばらくの沈黙が続き、
おじいさんはおもむろに口を開き語りはじめました。
「セツコはのう…
つづく
:08/01/18 23:19
:N903i
:EBG004KM
#6 [室伏しげる]
追憶乃記憶〜若き日々〜
「セツコは、ワシがまだ学生だった頃に好きだったオナゴでのう…。
でも、ワシには強力な恋敵が居ったのじゃ。
それが、今は放火されて焼けの原になってしもうた隣の家のセツコの夫のトモヲじゃよ。」
そう、三人の共通の関係は学生時代の同級生、セツコという女性を巡る恋のライバルだったのである。
そして話は、セツコの生前の話へと…
つづく
:08/01/18 23:37
:N903i
:EBG004KM
#7 [室伏しげる]
「ほうほう、ではセツコは常時悪さをしよる村のヤンキー共に宣戦布告をしに川原へ向かい、何か予想外な出来事がありボコボコされて川へ流されて…
一週間後、おまえがセツコを見つけ、家へと連れ帰ったのか。」
"しかしこのままここにセツコの死体を置いておくわけにもいかんのう"
と、思っていると
セツコの死体が急に眩しく発光しだしたではないか!
次の瞬間
ピカ ドーン!!
つづく
:08/01/18 23:53
:N903i
:EBG004KM
#8 [室伏しげる]
シュ〜…
激しい光のせいでおじいさんとおばあさんは一時的に、視界を奪われてしまいました。
ようやく視力が戻りあたりを見回すと、セツコが居たはずの場所に小さな赤ん坊が座っていた。
訳も分からず混乱しているおじいさんとおばあさんを余所に、赤ん坊は口を開き、語りはじめた。
「少々派手な出産だったか…
つづく
:08/01/19 00:04
:N903i
:Ah0K6xVI
#9 [室伏しげる]
「まあ良い。
私は以前のセツコを超越したセツコEXだ。
しばらくここでお世話になるよ。」
おじいさんとおばあさんは、更にちんぷんかんぷんになってしまいました。
こちらから聞きたい事は山ほどあったが、
「貴様等の話など興味もわかんわ」
と一方通行な返答。
そんなこんなで、何故か勝手に居候される事となった。
つづく
:08/01/19 00:16
:N903i
:Ah0K6xVI
#10 [室伏しげる]
それから、半年が過ぎた。ここで驚きなのはセツコEXの成長速度についてである。
本来ならハイハイで床をヨチヨチと歩いて、オシメなんかも替えてもらっている頃合いなのだが、
セツコEXは常識を覆したのである。
見事に体は発達し、身長も成人男性の平均値程であった。
そしてセツコEXは自信に満ち溢れた顔で言い放った。
「じいさん、ばあさん世話になったな私はこれから…
つづく
:08/01/19 00:29
:N903i
:Ah0K6xVI
#11 [室伏しげる]
「私はこれから、村のヤンキー退治に出る。
そこでだ、やはり手ぶらはマズイからばあさん
きび団子とやらを作ってくれまいか。」
おばあさんは言われた通りにきび団子を作って渡すと、セツコEXはどこから調達したのか玄関の傍に止めてあったカワサキのKR250にまたがり、
こちらを見て一言。
「良いだろこれ、フフン♪」
手慣れた手つきでエンジンをかける。
チュチュチュチュチュチュチュン!!ブロロン!!ブロン!!!ドゥッドゥッドゥッドゥッドゥッ…
つづく
:08/01/19 00:41
:N903i
:Ah0K6xVI
#12 [室伏しげる]
「よっしゃさぁ行くぜ!」
ガチャ!ブロローン!!!ガチャ!
ブロロ…カスッ…ドゥッドゥッドゥッウィーンキッッ…
「な、何!?なんでだポンコツ!!」
セツコEXはクラッチを知らなかった。
何度やってもエンスト。
仕方がないので
歩いて行くことに。
ブツブツ良いながらも歩き続けると、川原へ行くはずが何故か山へ迷い込んでしまった。
そう、セツコEXは方向音痴であった。
つづく
:08/01/19 00:54
:N903i
:Ah0K6xVI
#13 [我輩は匿名である]
ここは小説の公開場所じゃありませんから
:08/01/19 08:21
:W42S
:uXdGEJtY
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