小説読みました。
面白かったです。

ただ、凛があまりにも救われない気がしてなりません。
殺人犯にそんな情はいらないのかもしれませんが、凛が殺人をおかした動機が過去の虐めからくるものであるなら、主人公である彩は、知らぬ間に凛を傷付かせてしまったという事。
そこから殺人という復讐に走ってしまった凛が勿論一番の悪ではあるのですが、少なからずその要因を作ってしまった事を、友達であるのなら尚更、もっと真摯に受け止めるべきだと思いました。
凛にそれを咎められた時に、「違う！」と否定するのではなく、「ごめん」と一言いっていれば、少しでも凛の気持ちを救えたのではないかと思ってしまいます。
主人公達の正義だけを守るのでは、何も解決してない気がするので……。
何より、もしも自分が彩だった場合、友達が自分のせいで殺人をおかしてしまったと知った時、あの様な強い言い方が出来ますか？
この物語はファンタジーではないので、よりリアルに感情移入出来るかと問われた時、あの状況であそこまで言う彩の気持ちを私は理解出来ませんでした。
うっちーと２人で助かる為にわざと強気に……というニュアンスで記載されてる部分もありますが、なんとも腑に落ちない気分です。
なんというか、すごく悲しい気持ちになりました。

長々とすみません。
こんな風に考えてしまったのは、それ程この小説が面白かったからだと思います。
現に、読み始めたらとまらなくなり、一気に全て読んでしまいました。
まだ完結してないのに、あーだこーだ言って申し訳ございません。
続き楽しみにしています。