ぱなしの語り手集合

次にうんこくんがたどり着いた場所は崖の上。
きれいなきれいな海がうんこくんの悲しい気持ちを慰めてくれます。
僕はこのまま汚物として生活するのかな…不安でいっぱいなうんこくん。

うわーん。迷子になったようわーん。
突然どこからか誰かの声が聞こえます。
声が聞こえるほうに目をやると、そこにいたのは小学生の男の子。
どうやら遠足の途中で調子にのってたらみんなとはぐれたうえに迷ったみたい。

君も悲しいの？
うんこくんは小学生に語りかけます。
え？うんちがしゃべってるんですけど。幻覚？幻聴？さっき食べたカラムーチョになんか毒でも入ってた？小学生は冷静に考えたがとりあえず答えた。
あ、はい今遭難中なんで。

僕も悲しいんだ…
泣きながらぽつりと話すうんこくん。
くさいのに、汚物なのに、なんか後ろめたさを感じた小学生。
まあ、気だせよ。お前も迷子？
違うけど…僕はひとりぼっちだから。
…。
かわいそうにと同情する小学生。よく見たらペットみたいでかわいいじゃないか。
小学生は言った。
幻かもだけど、もし生きて帰れたら…俺んとここないか？(氣志團風)

え、さっき僕ってゆうてなかった？なんで俺？
てかこんなに顔スポコンだっけ？さっきより老けてない？僕の気のせいかな？小学生の最後の氣志團風なセリフにドン引きなうんこくん。

それ、どんな展開？

頑張れうんこくん？

ごめんなさーい！！
うんこくんは走った。しかしこの先は崖。
うんこくんの初ダイブ。