『ごめんなさい』なんて、言いたかねぇよ
最新 最初 🆕
#21 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
デスゲーム

時代は変わる 人は変わる 街も変わる
変わりたく無いと駄々を捏ねる何事も
留まる事を許されたためしは無い

悲しみは悲しみを通り越し
自意識過剰な胸章に成り下がり
幸福は幸福を通り越し
恥ずべき火傷の痕程度にさげすまれた

可哀想と言われたいと思う事を恥じる
優しくされたいと思う事を恥じる
この世界のどこか
本当に可哀想なものの為に
本当に優しくされるべきものの為に

今まで傷つけてきた事
今まで見て見ぬ振りをしてきた事
今まで無自覚だった事

それを分かっていて
犯人探しはするまでもない

⏰:12/06/13 19:02 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


#22 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
空っぽの空に潰される

今日は曇りだからつまらない
別に出かける訳じゃないが
気分が滅入ってしょうがない
多分、心の持ちようだな

幸せ不幸せもそうだろ
辛い辛く無いは関係ない
心の居場所がどこにあるか
やっぱり心の持ちようだ

理屈では分かっている
何故 こんなに虚しい気持ちになるのか
色んな事があったけれど
立込めていた暗雲は過ぎ去ったはずなのに

連続する日々の道すがら
ぽっかり開いた落とし穴みたいに
全くもって虚しい今日だ

⏰:12/06/13 19:02 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


#23 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
古いSF映画

君の目に映る景色は
本当にそこに在るのか
君が触れているその温もりは
本当にそこに在るのか
君自身は
本当に君自身なのか
本当とは
本当に本当なのか

路傍に転がる石ころは語れないが
本当は語らないだけかもしれない
僕が紡いでいるつもりのこの言葉も
本当は紡がされているのかもしれない

君は誰だ?
僕は誰だ?
僕は僕だ

「僕は僕だ」と言っているのは
本当に僕か
「僕は僕だと言っているのは本当に僕か」と言っているのは
本当に僕か

僕は僕に問いかけるけれど
問いかける僕と
問いかけられる僕
どっちが本当の僕だ?

⏰:12/06/13 19:02 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


#24 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
夜の歌

逃げて逃げて
命からがら辿り着いた夜のどん詰まりで
息を殺して身を隠して
誰にも見つからないように
誰にも責められないように

どうか朝よ来ないで下さい
僕はもうここしか居場所が無いのです
居場所と言うのもおこがましいのですが
あんな酷い仕打ちはもうまっぴらです
どうか朝よ来ないで下さい

それが叶わないのであれば
もういっそ
痛みの無いように
綺麗さっぱり消えてしまいたいのです

カーテン越しに空が白んで
また今日も逃げ果せなかったと
うな垂れて玄関のドアを開ける

それでも
晴れた空はうんざりするほど綺麗で
少し期待してしまうから
たちが悪い

⏰:12/06/13 19:02 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


#25 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
逃避行

世界から逃げて
時間から逃げて
生きる事から逃げて
死ぬ事からも逃げて

それでも逃れられない
影みたいに着いてくる
まったく忌々しい
自分らしさってやつに
救われてしまったのは
まったく不本意だが
感謝してない訳でもない

何も持っていないってのは
悲しい事だけど
捨てるものがないってのは
僕達の強みかもな

僕の影よ
始まりを思えば
僕達が恐れるものは何も無い
期待する価値のない
くそったれの世の中で
僕達は始まったのだから

⏰:12/06/13 19:03 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


#26 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
千年幸福論

変わらないものなどない
万物流転の宇宙のど真ん中
神か定めか知らないが
抗う人の悲しみを
無様だとは言わせない
抗ってこその人だから
悲しんでこその人だから

だから歌は終わらない
千年経っても終わらない
終わらないでと願うから
願う心が歌だから

それを虚無だと言うのなら
僕らは闇と生きている
背中合わせな生きている
矛盾をはらんだ人間です

死がマイナスではなく
0だとすれば
そもそも「生」とは矛盾でしょう

⏰:12/06/13 19:03 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


#27 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
美しき思い出

シーツの上に落ちている
彼女の長い髪の毛は
果てない地平線
今の僕と、過去の僕とが
地続きである証拠だ

そこを起点とした
僕らの名も無い夜明けは
誰にも知られる事無く
秘密めいた響きで
思い出と呼ばれたりする

だが思い出も、今となっては
燃えないゴミみたいに
僕の頭の中を散らかして
それを片付けるのも
同じくらい億劫だけど

忘れたい事
忘れたくない事
分別して
片付けて
彼女が窓を開ける頃
ようやく出掛ける気になるのです

⏰:12/06/13 19:03 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


#28 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
14歳

僕が十四歳だった頃
世界はとっても窮屈で
しがみ付く価値さえ無いと思っていた

世界に失望した十四歳
全部を諦めた十四歳
成功した十四歳
挫折した十四歳
しっかりしている十四歳
てんで駄目な十四歳

大人ってのは、皆十四歳なんだと
知ったのは大人になってから

その証拠に、僕は今でも
世界はくそったれだと思っている

⏰:12/06/13 19:04 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


#29 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
未来づくり

僕らが駅前で歌っていた頃
世界は僕らの敵だった
恨みだけが背中を押した
ひからびた栄光が国道沿い
血も流さず潰れていた

人生は何が起こるかわからない
光と陰
喜び悲しみ
清濁あわせて飲み込んで
苦いと笑えりゃ上出来だ

傷ついたとはもう言わない
弱音はベッドに置いてきた
散々打ちのめされた僕らは
未来は変わると知っている

あんなに絶望した未来の中に
僕は今、生きている

もう駄目だと思った真夜中を
僕は背負って生きている
これから起こる悲しみも
僕は背負って生きていく

僕らは闇と生きていく

⏰:12/06/13 19:04 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


#30 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
ラブソング
憂鬱が煙い六階の部屋
はめ殺しの窓に耳を付けると
沢山の車が虚しく唸って カラスが密談
ビルとビルの隙間から 天気を伺う
安ホテルの昼三時

有料チャンネルのカタログが
清廉な笑みをたたえて
交通費別のラブソング
心と心は それぞれ動かずに
人と人とが触れ合って
身ごもる気まずさを腕枕して

通販番組が音も無く賑やかで
財布の札を数えつつ
今月の支払いを思案する

ベッドがよじれてだらしなく
崇高な夢を挟んだハンバーガーにかぶりついたら
潔癖な愛がこぼれてシーツを汚した

⏰:12/06/13 19:04 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194