『ごめんなさい』なんて、言いたかねぇよ
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#1 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
ハレルヤ

ふわふわして電車に乗っていると
時々 訳が分からなくなって
この空洞な徒労感こそ崇めたくなるんだ

思い詰めて車を運転していると
時々 訳が分からなくなって
この宛のない勇み足を
思いっきり辱めてやりたくなるんだ

君が笑っていると
僕も幸せな気持ちになるよ

ハレルヤ!
僕の神様!
皆幸せになれたらいいのになぁ
彼女が僕を好きならいいのになぁ
このまま笑っていられたらいいのになぁ

今すぐ死ねたらいいのになぁ


>>1-50

ラブソング/amazarashi [jpg/19KB]
⏰:12/06/13 18:56 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


#2 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
光、再考

絶望とは、暗闇ではなく
暗闇の中で、手を伸ばす事も出来ない事

希望とは、手を伸ばす事ではなく
暗闇の中でも、触れたい何かがあるという事

触れたいものなど無い、と言うのなら
そもそも君が、絶望する事も無かっただろう
絶望なんて、手を伸ばした人にだけ訪れる
通り雨みたいなものだから

君の肩が濡れているのは
むしろ誇っていい
どうしようもない今日も
笑えなかった昨日も
君が何かを掴もうと、手を伸ばした証拠なんだ

一度も旅に出ようとしない、傷ひとつない船に
誰が乗りたがるだろうか
この先起こる嵐を乗り越える為に
痛みを知っている君でなければいけない

だから
「もし生まれ変わったら」なんて言わないで

⏰:12/06/13 18:56 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


#3 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
つじつま合わせに生まれた僕等

始まりに意味が無いのなら
終わりに意味なんてあるはずが無い
生きていることに意味を見出そうというのは
とっても臆病なことかもしれない

日々、殺さなくては生きる事が出来ない
その重みに耐え切れず
対岸で吹き消される命を
眺めている事しか出来ない
その無常に耐え切れず
なすり付けられる優劣に
甘んじる事しか出来ない
その軽薄さに耐え切れず
誰も彼もが泣きじゃくる

結論とは、
肯定とは、
常に泣き言だ
だから
僕らは赤ん坊のように
「愛こそ全て」
と、泣きじゃくる

⏰:12/06/13 18:56 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


#4 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
ムカデ

醜い姿を嘆いては、流した涙の濁流で
息も絶え絶えなムカデ程の劣等感
十代のむせかえる草いきれを焼き付けた
薄っぺらいネガフィルム程の自己愛

そんなくだらない
何もかもを捨てて
逝きたい

「もう駄目だ」を「くだらねぇ」に摩り替える
世才を装った自堕落
倦怠の最中に夢想する


そんなくだらない
何もかもを捨てて
生きたい

死に場所を探している
つまり
生きる場所を探している

⏰:12/06/13 18:57 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


#5 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
少年少女

生きてるって事は脆い
ってのは百も承知だ馬鹿
あっけなく消える命を
あっという間に過ぎる月日を
大事にしないとな
なんて分かってるよ馬鹿

ファーストベースの脇に自生する名も無き草
自暴自棄な放物線を描くセンターフライ
燃え尽きていく季節のような
薄汚い日が射す渡り廊下
ロッカーの中で半ば腐敗している僕らの純心

大人は偉そうに言うけれど
そんな手垢のついた言葉は
つまらないんだよ馬鹿
少年は少年の今を生きるんだ
つってんだよ馬鹿

なんつってたら
大人になっちまったよ馬鹿

⏰:12/06/13 18:57 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


#6 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
初雪

青森駅前に雪が降る

「遠くまで来たつもりで
振り出しに戻っていた
いや、でも、
景色は同じでも
何か変わっているのだ」などと

負け惜しみみたいに呟いて

青森駅前に雪が降る

「僕の足取が重いのは
膝まで積もった雪のせいでしょうか
降り止まない感傷のせいでしょうか
なんにしても
今年も雪が降りました」などと

引き出しの奥に仕舞った手紙みたいに呟いて

青森駅前に雪が降る

「あの日、この場所から始まったのは
片道一万五千三百五十円の
向こう見ずな逃避行と
振り向いてはいけない人生」などと

古い流行歌みたいに呟いて

青森駅前に雪が降る
とにもかくにも
流れ着いた今日を生きるのです

⏰:12/06/13 18:57 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


#7 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
夏を待っていました

君はまだ覚えているかな
あの暑い夏の日の冒険を

あの長くて真っ直ぐな線路を歩き続けて
いつの間にか僕らは離れ離れ
そして、僕は今日に流れ着いた

あの日、僕らは世界の果てにでも
辿り着けると思っていたし

映画の結末みたいな
本のエピローグみたいな
アニメのエンディングみたいな
感動的な最終回が
いつかはやってくるもんだと思っていた

今の僕はだいたい何話目なのかな
分からないけれど
ここを最終回には出来ないよな

⏰:12/06/13 18:58 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


#8 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
無題

はじめ、
僕の歌には名前がありませんでした
だって歌うのは僕一人だし
聴かせる人もいなかったし

初めて人前で歌い時に
名前が必要なんだ、って気が付きました

だから僕は
誰にも聴かせる予定が無くて
誰にも必要とされていない
この寂しい歌に、せめて

「無題」

と名付けました

⏰:12/06/13 18:58 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


#9 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
爆弾の作り方

自意識の袋小路
悲鳴を上げた心象風景
窓ガラスに黒いゴミ袋
数か月分のアルバイト雑誌と
丁度同じ高さに
積み上げられたルサンチマン
「僕は特別だ」だけがよりどころの
その他大勢としての僕

一つの事から目を逸らし続けるのは
一つの事を見つめ続けるのと
同じくらい危険だ

僕は空っぽだから
戦う術がないから
皆を見返すにはこれしか方法がなかった

笑った奴らを
見下した奴らを
皆ぶっ殺してやる

bakudannotsukurikata.html

そんな僕の黒く淀んだ部分は
全部フォルダの中にしまってあって
誰にも見せられない

⏰:12/06/13 18:58 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


#10 [黒猫◆JUDE8gLNR.]
隅田川

とても大切だったはずの
僕らの特別は
まるで特別じゃないみたいに
いつも側にあったから

ずっと履いている
ボロボロのスニーカーみたいに
ジャケットが気に入っている
好きなバンドのCDみたいに
音が出なくなっても
何故か手放せないギターみたいに
当たり前に側にあったから

あの時、ずっと続くと思ってた事の殆どは
今じゃもう終わっている
じゃあ、
今、ずっと続くと思っている事の殆ども
いつかは終わってしまうのかな
信じられないけど
きっとそうなんだろうな

こんな馬鹿な僕に
ひとつだけ
文句が言えるのだとしたら
「忘れちゃいけない」は
もう忘れちゃいけない

⏰:12/06/13 18:58 📱:T006 🆔:WgKr8JGs


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