>>451つづき
●福島第一原発3号機へのMOX燃料装荷をやめろ! 8.21現地行動 決議文
東京電力株式会社は、本日8月21日、福島第一原子力発電所3号機にMOX燃料を装荷します。県民だれでも参加できる説明会を一度も開くことなく、装荷を強行することに対し強く抗議するとともに、東京電力に対し、だれでも参加でき、質疑もできる説明会を県内各地で開催するよう求めます。
この炉は、ウラン燃料を燃やすよう設計された炉です。そこでプルトニウムを燃やすことは危険を高め、重大事故の際の人的被害を大きくします。しかも、今回装荷されたMOX燃料はペレット寸法のデータを公開できない疑惑の燃料であり、しかも製造後12年以上経過した賞味期限切れの燃料です。東京電力に対し、そのような燃料の装荷を中止し、廃棄することを求めます。
この炉は運転開始後34年たった老朽炉です。そして旧耐震設計指針もない時代に設計された危険な炉です。東京電力に対し、この炉でのプルサーマルを中止するよう求めます。
そもそも、プルサーマルは核燃料サイクルの破綻でごみとなったプルトニウムの後始末であり、経済的にも、資源の活用としても無意味です。さらに、プルトニウムを扱うことから監視社会の度合いを増し、労働被曝を深刻にします。百害あって一利なきプルサーマルは日本のどこにも必要ありません。
使用済みMOX燃料の処理方法は検討さえ始まっていません。そもそも使用済みウラン燃料の10倍以上の毒性と発熱を持つ厄介ものを引き受けられるところなど、日本のどこにもありません。それでなくても、福島第一原発は使用済みウラン燃料さえ満杯寸前です。東京電力に対し、使用済みMOX燃料を作り出すことをやめるよう求めます。