3月11日の東北地方太平洋沖地震後、各地で余震が続くなか、カリフォルニア大学デイビス校の地震学者ジョン・ランドル教授は、東京での大規模余震を警告している。
「当初、主な余震は仙台の周辺地域で起きていたが、徐々にそのエリアは南下しており、東京周辺も巨大な余震の危機下にある」
教授によれば、「過去に日本沿岸で発生した大地震が、それぞれに大きな余震を引き起こしてきたのは歴史的事実であり、そのほとんどがあまり時間を置かずに起きている」とのこと。
その実例として、1854年の安政東海地震(マグニチュード8.4)のわずか32時間後に起きた安政南海地震(マグニチュード8.4)が挙げられる。他にも、1944年には東南海地震(マグニチュード7.9)があり、2年後に南海地震(マグニチュード8.0)が起きている。このときは2年という間隔ではあったが、過去幾度となく起きてきた両地域の地震には周期性があり、発生時期も接近しているため連動していると指摘されている。
そのためランドル教授は、今回のマグニチュード9.0の大地震後も大規模な余震が起こると指摘しており、マグニチュード7〜8のものも数回発生するかもしれないとしている。
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