心の病(医師はいません)L
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#217 [名前のない生活]
仕事ができない“大人の発達障害”に向く仕事、向かない仕事
当時、インタビューさせていただいた医師の星野仁彦・福島学院大学福祉学部教授
(医学博士)に再び、
お話を伺う機会があったので、改めて“大人の発達障害”について 紹介したい。
■「5年先まで予約がいっぱい」
“大人の発達障害”増加も専門医不足
やるべきことを先延ばしにする。
約束が守れない。時間に遅れる。
人の話が聞けない。
相手の気持ちを考えずに一方的に話す。物事の優先順位がわからない。
後先考えずに
行動する。場の空気が読めない。
キレやすい。落ち着きがない。
片づけられない…。
もしそうだとしたら、その原因は“大人の発達障害”にあるのではないか。
星野医師が2011年4月に出版した『発達障害に気づかない大人たち<職場編>』(祥伝社 新書)では、
社会へ出たとたん、仕事や人間関係などがうまくいかなくなる人たちの ことをそう紹介する。
“大人の発達障害”で多いのは、
ADHD(注意欠陥・多動性障害)と、アスペルガー 症候群を含むPDD(広汎性発達障害)。
その中には、
「両方が合併している混合型が
かなりの割合を占める」
と星野医師は指摘する。
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#218 [名前のない生活]
日本には「大人の発達障害」の専門医は、まだ数が少ない。
自らも当事者である星野医師は、
福島県郡山市の星ヶ丘病院に勤務。
星野医師の受診を 受けるには、「大人のADHDに関しては、5年先まで予約が埋まっている状態」だ。
■家事や仕事ができず挫折してしまう大人たち
外来で診療に訪れるのは、
成人の20歳代から50歳代までと幅広い。初診時の平均年齢は、 30歳代だ。
最高齢は、85歳の女性。都内で英語教師や翻訳の仕事をしていたが、ずっと自己不全感を 持ち続けていた。
彼女もやはり、勉強はできるけど、
日常生活がうまくできない。
子育てや家事もうまく できなかった。しかし、星野医師の著書を読んで「あ、私は、これだ」と思ったという。
「ADHDとアスペルガー症候群に該当します」と、
星野医師が告げると、彼女は 「85年間の人生の謎が解けました」とホッとして、すっきりした表情になった。
知能 検査をしたところ、結果を表すIQは135と、平均知能指数100に比べて非常に高いこと もわかった。
「小・中・高校までは、勉強のできる人が多い。人間関係も大学までは、マイペースでも 問題にならないんですね。
ところが一旦、社会に出ると、同僚や上司、クライアントとの 人間関係が不器用で、時間や金銭、私物管理、感情コントロールなどもできなくなるん
ですよ」
こうして仕事がうまくいなくなると、職場で孤立して、出社できなくなり、新たな大人の
「引きこもり」の増加にもつながることになる。(※続く)
:12/02/25 03:48
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#219 [名前のない生活]
>>続き
■向いているのは学者などの専門家 協調性や臨機応変さが必要な営業職は不向き 。
また、社会に適応できていない人は、例外なく自分の特性を活かした適職に就いていない。
そこで、適職に就くためには、
@ 興味の対象を知る
A 得意なことを書き出す
B 収入が得られるものを探す
の3つのステップで絞り込むことが必要という。
星野医師は、一般にADHD者で成功している人が多く、向いている仕事として進めるのは、
次の通り。
@ 研究者、学者、中学・高校教師、塾・予備校講師など
A 警察官、消防士、新聞・雑誌の記者、作家、ジャーナリスト、カメラマン、 ディレクターなど
B イラストレーター、スタイリスト、漫画家、画家、建築関係、コンピュータ・プログラマー、 CGアニメーター、広告関係、デザイナーなど
C 調理師、調律師、自動車整備士、歯科技工士、電気技師、図書館司書、校正など
:12/02/25 03:49
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#220 [名前のない生活]
一方、アスペルガー症候群に合いそうな職業は、テンプル・グランディンとケイト・ダフィー
の文献を引用して、次のように挙げる。
@ 建築・工学製図技術者、カメラマン、動物の訓練士、グラフィック・アーティスト、工芸家、
ウェブデザイナー、自動車整備士、産業オートメーションのプログラマー、生物学教師など
A コンピュータ・プログラマー、エンジニア、物理学者、化学者、音楽家・作曲家、数学教師、 音楽教師など
B ジャーナリスト、翻訳者、司書、証券アナリスト、コピー・エディター、会計士、簿記 ・記録管理担当者など
もちろん、これらの職業がすべての人たちに向いているのではなく、
あくまでも傾向ということ である。
ただ、その多くが、他人との違いを活かしたスペシャリストであるところが、とても 興味深い。
一方で、ADHDやアスペルガー症候群の人たちが不向きな職業は、営業関係や接客業、 人事・経理・総務関係、交通・運輸関係、飲食関係、旅行関係、金融関係、予約係や顧客 窓口などだそうだ。
高度な協調性や対人スキル、
臨機応変な対応、複数の異なる要求を同時にこなさなければ いけないような仕事である。
生きづらさをなくすためには、自分の特性を活かして、どのように職業を選ぶのかを意識する ことも重要なのかもしれない。
:12/02/25 03:49
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