この春ぷ。様デビューしませんか?
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#474 [ぷ。様エブリディ]
帰る”と告げると、サトルの態度はガラリ と変わる。

『マジっ!?じゃあ帰ってきたら絶対言 えよ!?じゃーなー!!』

――ブツッ、

怒鳴るだけ怒鳴って、サトルは一方的に 電話を切った。

ツー、ツーと終話を告げるケータイを、 俺は複雑な思いで見つめる。

【通話時間41分07秒】

⏰:13/04/27 23:15 📱:ISW11K 🆔:T3rHlu5Y


#475 [ぷ。様エブリディ]
「―…なんか、ドッと疲れたな…」

相変わらずなサトルのテンションに、一 気に体力が奪われた気がした。

だけど7年ぶりの親友の声は、それなり に俺を懐かしくさせる。

電車に乗り込む足が、いつもより軽く感 じた。

⏰:13/04/27 23:18 📱:ISW11K 🆔:T3rHlu5Y


#476 [ぷ。様エブリディ]
2008年8月11日―

山と海しかない、地元の田舎町。

久しぶりに足を踏み入れてから、2日が 経過していた。

俺は今日、朝から物置で探し物をしてい る。

⏰:13/04/27 23:24 📱:ISW11K 🆔:T3rHlu5Y


#477 [ぷ。様エブリディ]
それは…

「…お、あったあった!うわ、すげー懐 かしい!」

すっかりほこりをかぶった、中学時代の 卒業アルバム。

元カノは同じ中学だったから、卒アルに 載っているはず…。

微妙に緊張しながら、ぶ厚い皮の表紙を 開く。

⏰:13/04/27 23:24 📱:ISW11K 🆔:T3rHlu5Y


#478 [ぷ。様エブリディ]
懐かしい顔ぶれ、

ボロい校舎、風景。

薄れかけていた記憶が少しづつ甦ってく る。

お世話になった先生、

悪い事しか脳が働かない、気の合う奴 ら。

そして、

当時付き合っていた彼女の、篠原美 月…。

「いた…」

その顔と名前を目にした瞬間…胸がチ クッと痛んだ。

⏰:13/04/27 23:26 📱:ISW11K 🆔:T3rHlu5Y


#479 [ぷ。様エブリディ]
その顔と名前を目にした瞬間…胸がチ クッと痛んだ。

どうして今更になって胸が痛むのか、自 分でもよく分からない…。

あれから10年もたって、記憶なんて曖 昧なのに…。

あの恋が初恋で、とにかく大好きだった のは覚えてる。

だけど終わり方は覚えていない。

気付いたら美月は、俺の目の前からいな くなっていたんだ…

⏰:13/04/27 23:26 📱:ISW11K 🆔:T3rHlu5Y


#480 [ぷ。様エブリディ]
「“美月”、かぁ―‥」

個人写真の美月は ピンク混じりの色白で、髪が長くて、飾 らなくても十分輝いている。

そういえば男達の憧れの的で、かなりモ テたっけ。

⏰:13/04/27 23:31 📱:ISW11K 🆔:T3rHlu5Y


#481 [ぷ。様エブリディ]
どんなにすました野郎でも、美月を目の 前にしたらみんなだらしなく鼻の下をの ばす。

本当にイイ女だった。

付き合えた俺は、ある意味ラッキーだっ たと思う。

美月はもう25歳になったんだよなぁ …。

⏰:13/04/27 23:33 📱:ISW11K 🆔:T3rHlu5Y


#482 [ぷ。様エブリディ]
無理もないか。

あれから一度も会ってないもんな。

そのせいで俺の中の美月は、15歳のま ま記憶が終わっている。

あいつは今頃、どこで何をしているのか な…。

⏰:13/04/27 23:35 📱:ISW11K 🆔:T3rHlu5Y


#483 [ぷ。様エブリディ]
「じゅ〜んやぁ〜〜!!」

一階から、なまり声で俺を呼ぶ声が聞こ えた。

…母親だ。

思わずガクッと肩の力が抜ける。

せっかく思い出に浸っていたのに、一気 に現実に引き戻されてしまった。

はぁ、とため息をつき、階段を下りる。

⏰:13/04/27 23:40 📱:ISW11K 🆔:T3rHlu5Y


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