この春ぷ。様デビューしませんか?
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#484 [ぷ。様エブリディ]
「何ー?呼んだー?」

階段の下まで降りると、母親は

「電話、サトル君から」

と言って、俺に受話器を差し出した。

…サトル!?

「――やっべぇ!!」

連絡する約束しといて、すっかり忘れて た。

⏰:13/04/27 23:49 📱:ISW11K 🆔:T3rHlu5Y


#485 [ぷ。様エブリディ]
長く鳴っている保留音を切り、恐る恐る 電話に出る。

「もしもし…?」

当然サトルのデカイ声が、電話口いっぱ いに響く。

『つか純也さぁ!もうこっち着いてんだ ろー!?駅で見かけたって噂で聞いた ぞー!』

⏰:13/04/27 23:56 📱:ISW11K 🆔:T3rHlu5Y


#486 [ぷ。様エブリディ]
さすがは狭い町だよな。

情報が早すぎる。

どんな噂もすぐに回って、小さな事でも 悪目立ちして…。

俺はこの町のそういう所が嫌いで、高校 卒業と同時に逃げるように出たんだよ な。

⏰:13/04/27 23:57 📱:ISW11K 🆔:T3rHlu5Y


#487 [ぷ。様エブリディ]
『誰が教えてくれたんだっけなぁ〜? あ、そうだ、山崎商店のオバチャンが教 えてくれたんだ!』

山崎商店のオバチャン…?

「誰だよっ!」

知らない名前に、思わず鋭いつっこみを いれた。

自分の知らない人が、自分を知ってい る。

⏰:13/04/27 23:59 📱:ISW11K 🆔:T3rHlu5Y


#488 [ぷ。様エブリディ]
田舎によくある光景だけど、またひと つ、この場所が嫌になってしまった。

『つぅかさぁ、帰ってきたのにまた連絡 ナシって冷てぇんじゃねぇ〜の〜!?』

受話器から、ふてくされた声が聞こえ た。

「悪い、少しバタバタしてて…もう用事 済んだし、今からサトルんち行くわ!」

『今から?お〜いいよ!ちょうど渡した い物もあるし』

「渡したい物?」

⏰:13/04/27 23:59 📱:ISW11K 🆔:T3rHlu5Y


#489 [ぷ。様エブリディ]
『おう。じゃあ純也、今度こそちゃんと 来いよ?』

「あぁ、分かってる。また後でな〜」

会う約束をし、受話器を戻した俺は足早 に階段を駆け上がる。

そして2階にある母親の部屋の前で立ち 止まった。

「おかん?俺出かけるから」

ドアの向こうに向かって話しかける。

「‥‥‥」

⏰:13/04/28 00:00 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#490 [ぷ。様エブリディ]
やっぱり、返事がない。

ドアの向こう側は、人の気配がしないほ ど、静まり返っている。

嫌な予感が頭の中をよぎった。

まさか―‥!

⏰:13/04/28 00:01 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#491 [ぷ。様エブリディ]
「おい、おかん!」

バン、と大きな音を立ててドアを開け る。

だけどそこに母親の姿はなく、タンスと テレビだけの殺風景な和室があった。

あれ…?

すると後ろから、タン、タンと、階段を 上がってくる足音が聞こえた。

⏰:13/04/28 00:02 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#492 [ぷ。様エブリディ]
「なにー?純也、大きな声出して」

てっきり部屋にいると思っていた母親 が、すぐ後ろに立った。

「…おかん、どこ行ってたの?」

「ん?納屋よ」

「…納屋?」

「うん、そう」

「――…んだよ、マジでびびった…」

⏰:13/04/28 00:17 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#493 [ぷ。様エブリディ]
全身の力が抜けて、ヘナヘナとその場に 腰を落とす。

びびった。本気で冷や汗かいた。

うなだれる俺を見て、母親はクスッと 笑った。

「なに純也…また私が倒れたとでも思っ たぁ?」

⏰:13/04/28 00:18 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


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