この春ぷ。様デビューしませんか?
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#479 [ぷ。様エブリディ]
その顔と名前を目にした瞬間…胸がチ クッと痛んだ。
どうして今更になって胸が痛むのか、自 分でもよく分からない…。
あれから10年もたって、記憶なんて曖 昧なのに…。
あの恋が初恋で、とにかく大好きだった のは覚えてる。
だけど終わり方は覚えていない。
気付いたら美月は、俺の目の前からいな くなっていたんだ…
:13/04/27 23:26
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#480 [ぷ。様エブリディ]
「“美月”、かぁ―‥」
個人写真の美月は ピンク混じりの色白で、髪が長くて、飾 らなくても十分輝いている。
そういえば男達の憧れの的で、かなりモ テたっけ。
:13/04/27 23:31
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#481 [ぷ。様エブリディ]
どんなにすました野郎でも、美月を目の 前にしたらみんなだらしなく鼻の下をの ばす。
本当にイイ女だった。
付き合えた俺は、ある意味ラッキーだっ たと思う。
美月はもう25歳になったんだよなぁ …。
:13/04/27 23:33
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#482 [ぷ。様エブリディ]
無理もないか。
あれから一度も会ってないもんな。
そのせいで俺の中の美月は、15歳のま ま記憶が終わっている。
あいつは今頃、どこで何をしているのか な…。
:13/04/27 23:35
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#483 [ぷ。様エブリディ]
「じゅ〜んやぁ〜〜!!」
一階から、なまり声で俺を呼ぶ声が聞こ えた。
…母親だ。
思わずガクッと肩の力が抜ける。
せっかく思い出に浸っていたのに、一気 に現実に引き戻されてしまった。
はぁ、とため息をつき、階段を下りる。
:13/04/27 23:40
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#484 [ぷ。様エブリディ]
「何ー?呼んだー?」
階段の下まで降りると、母親は
「電話、サトル君から」
と言って、俺に受話器を差し出した。
…サトル!?
「――やっべぇ!!」
連絡する約束しといて、すっかり忘れて た。
:13/04/27 23:49
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#485 [ぷ。様エブリディ]
長く鳴っている保留音を切り、恐る恐る 電話に出る。
「もしもし…?」
当然サトルのデカイ声が、電話口いっぱ いに響く。
『つか純也さぁ!もうこっち着いてんだ ろー!?駅で見かけたって噂で聞いた ぞー!』
:13/04/27 23:56
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#486 [ぷ。様エブリディ]
さすがは狭い町だよな。
情報が早すぎる。
どんな噂もすぐに回って、小さな事でも 悪目立ちして…。
俺はこの町のそういう所が嫌いで、高校 卒業と同時に逃げるように出たんだよ な。
:13/04/27 23:57
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#487 [ぷ。様エブリディ]
『誰が教えてくれたんだっけなぁ〜? あ、そうだ、山崎商店のオバチャンが教 えてくれたんだ!』
山崎商店のオバチャン…?
「誰だよっ!」
知らない名前に、思わず鋭いつっこみを いれた。
自分の知らない人が、自分を知ってい る。
:13/04/27 23:59
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#488 [ぷ。様エブリディ]
田舎によくある光景だけど、またひと つ、この場所が嫌になってしまった。
『つぅかさぁ、帰ってきたのにまた連絡 ナシって冷てぇんじゃねぇ〜の〜!?』
受話器から、ふてくされた声が聞こえ た。
「悪い、少しバタバタしてて…もう用事 済んだし、今からサトルんち行くわ!」
『今から?お〜いいよ!ちょうど渡した い物もあるし』
「渡したい物?」
:13/04/27 23:59
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