この春ぷ。様デビューしませんか?
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#569 [ぷ。様エブリディ]
「だからって、何で毎回忘れられるんだ よ!おかしくねぇ?」

つい口を大きく開けて喋ると、すかさず 先生が注意してきた。

「コラそこ、喋らない!」

俺らは慌てて口を閉じ、反省したふりを する。

最悪だ、篠原のせいで…。

恨みを込めて篠原を見ると、一瞬目が 合った。

篠原はすぐに目を反らし、シャーペンを 持って俺の教科書に手を伸ばした。

⏰:13/04/28 05:15 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#570 [ぷ。様エブリディ]
何する気だ?コイツ…。

俺は大人しく篠原の行動を見ていると、 何やら教科書に文字を書き込んでいる様 子。

そして書き終わった篠原は“見ろ”と言わん ばかりに俺の方へ教科書を滑らせてき た。

…なんだ?

⏰:13/04/28 05:18 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#571 [ぷ。様エブリディ]
頬杖をついたまま、目で文字を追う。

“お まえのせいだ”

ハァ――!?

…やっぱり、

超ムカつく、この女…。

⏰:13/04/28 05:19 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#572 [ぷ。様エブリディ]
親の顔が見てみたい。

どうやったらこんな生意気な女に育てら れるのか。

きっと親もひねくれてるに違いない。

その日の放課後。

篠原との一件を引きずっている俺は、い まだにむしゃくしゃしていた。

それでもいつも通り、仲間達と学校前の 商店街に足を運んだ。

俺は陸上部を半年で辞めて以来、放課後 は毎日ここで 過ごしている。

⏰:13/04/28 05:20 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#573 [ぷ。様エブリディ]
「あ〜あっ!賭けは純也の勝ちだな〜」

突然、同じクラスの奴が俺にそう言って きた。

「は?賭け?」

一体なんの事やら。

意味の分からない俺は首を傾げる。

「篠原だよ、しーのーはーら! あいつ 絶対純也の事好きだよなぁ!」

そいつが大きな声で言うと、みんなは一 斉に食い付いてきた。

⏰:13/04/28 05:21 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#574 [ぷ。様エブリディ]
「俺もそれ思った!なんか純也にだけ話 すじゃん、篠原って。他の奴らには挨拶 すらしねぇのに」

「本当ズルイよな〜純也ばっかりいつも モテて。2組のレイカちゃんも純也の事 好きって噂だし!」

みんなは勝手に言い合った後、ギロッと 鋭い視線を俺に向けてきた。

「…んだよ!?」

⏰:13/04/28 05:22 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#575 [ぷ。様エブリディ]
突き刺さるような視線に、たじろぎなが ら小さく反発する。

と、サトルが背後からプロレスの技をか けてきた。

「純也ぁーー!お前は篠原を取るの か!?それともレイカちゃんを取るの か!?」

またサトルが始まった、と思った。

こいつは基本的に力の加減を知らないか ら怖い。

⏰:13/04/28 05:23 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#576 [ぷ。様エブリディ]
容赦なく締め上げられた首が、苦しい。

「ちょ… 痛ぇってマジで!!」

何とかサトルの腕からすり抜けた俺は、 続けて口を開く。

「つうか誰だよ、“レイカちゃん”って!」

⏰:13/04/28 05:24 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#577 [ぷ。様エブリディ]
初めて聞いたような知らない名前。

絶対ただのデマだし。

レイカちゃんを知らない俺を、みんなは 信じられないって顔で見た。

そして仲間の一人が口を開く。

「おま…っ何で知らねーの!?」

「何でって…。そんな有名人なわけ?」

「まぁ、ある意味? でも見りゃ絶対分 かるよ。すげぇ胸デカイから」

………。

「そんなでけーの?」

「学年一ですから」

⏰:13/04/28 05:25 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


#578 [ぷ。様エブリディ]
「ふぅ〜ん、じゃ俺“レイカちゃん”にし よっ」

冗談でそう言うと、案の定みんなは一斉 にブーイングしてきた。

もう相手にしてられない俺は、無視して サイダーを口に含む。

すっかりぬるくなった炭酸が喉ではじけ た。

そういえばもう5月なんだっけ。

5月って事は篠原が引越してきて、もう 一ヶ月が経ったのか…。

なんだかんだであいつの隣は楽しいか ら、日が経つのが早く感じる。

⏰:13/04/28 05:26 📱:ISW11K 🆔:4fzWLTxo


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