この春ぷ。様デビューしませんか?
最新 最初 🆕
#699 [ぷ。様エブリディ]
どこだっけ…?

高校の時の先生?

…いや、違う。こんな先生いなかった。

「すみません俺、人の顔覚えるの苦手 で…。服とか場所とか変わると、もう全 然分かんなくなっちゃって…」

言い訳にならない言い訳を口にすると、 おばさんはまた豪快にアハハと笑った。

「分からないのも無理ないよ〜!あたし 中学の時よりちょっとだけ太ったもん」

――中学!?

て事は…同世代!?

誰ッ!!?

息をのんで答えを待つと、

思いもしなかった名前が、おばさんの口 から飛び出す。

⏰:13/05/02 12:30 📱:ISW11K 🆔:q9ERvNyk


#700 [ぷ。様エブリディ]
「あたしレイカだよ〜」

丸々と太った顔を指差しながら、確かに 彼女はそう言った。

⏰:13/05/02 12:31 📱:ISW11K 🆔:q9ERvNyk


#701 [ぷ。様エブリディ]
…レイカ…

「って、あのレイカちゃん!!?」

あまりの変貌に驚いて、腹の底から声が 出た。

「うん、そう〜」

10年ぶりに再会したレイカちゃんは、 何があったんだと心配になる位……太っ た。

そして老けた。

とても25歳には見えない。

「…変わったね」

率直な意見を述べた。

「そうかなぁ〜?」

あ。でもこの語尾を伸ばした喋り方は、 間違いなくレイカちゃんだ…。

⏰:13/05/02 12:32 📱:ISW11K 🆔:q9ERvNyk


#702 [ぷ。様エブリディ]
「てか噂で聞いたんだけど、寺岡くん結 婚するんだってね〜!おめでと〜!」

レイカちゃんはニコニコと嬉しそうに手 を叩く。

「ハハ、ありがとう…」

つい愛想笑いのような、乾いた声が出 た。

そのあと、

二人で昔話をしていると、レイカちゃん は何か思い出したように「あっ」と言葉 を発した。

「何?」

「そーだ!あたし寺岡くんに謝りたい事 があったんだ!」

「謝りたい事…?」

⏰:13/05/02 12:32 📱:ISW11K 🆔:q9ERvNyk


#703 [ぷ。様エブリディ]
「って、すごい今更な話なんだけどね。 でも寺岡くん、結婚するんならもう時効 だろうし…」

もったいぶりながら喋るレイカちゃん は、なかなか本題に入ろうとしない。

なんか、聞くのが怖くなってきた。

「なに?言って」

⏰:13/05/02 12:33 📱:ISW11K 🆔:q9ERvNyk


#704 [ぷ。様エブリディ]
気になった俺は、早く本題に入るように 話を急かす。

「篠原さんの事なんだけど〜」

―…美月!!?

ふいに出た美月の名前に、心臓がドクン と唸りを上げた。

そしてレイカちゃんは、長々と話し始め た。

「中2の時さぁ〜寺岡くんに振られたの が悔しくて、あたし、篠原さんに告げ口 しちゃったんだよねぇ〜。

『寺岡くんがあんたと付き合ったのは、 ゲームに勝つためだよ』って…」

「ハ‥‥!?」

初めて明かされた事実に、頭が真っ白に なっていく。

⏰:13/05/02 12:34 📱:ISW11K 🆔:q9ERvNyk


#705 [ぷ。様エブリディ]
…そういえばそうだよ、

美月をハンパなく怒らせた理由はこれ だ。

ていうかチクッたの、お前だったのか よ…。

⏰:13/05/02 12:34 📱:ISW11K 🆔:q9ERvNyk


#706 [ぷ。様エブリディ]
自分の表情が、みるみる強張っていくの が分かる。

本当レイカちゃんには振り回されっぱな しだ。

「あ、ごめんねー!?これでもかなり反 省してるんだよ??だから許して ねー?」

レイカちゃんは手を合わせて謝り、

「じゃ、あたし仕事あるからぁ〜」

と言ってそそくさと立ち去って行った。

嵐の去った海岸沿いに、俺は呆然と立ち 尽くす。

⏰:13/05/02 12:35 📱:ISW11K 🆔:q9ERvNyk


#707 [ぷ。様エブリディ]
…“最低!!”…

⏰:13/05/02 12:36 📱:ISW11K 🆔:q9ERvNyk


#708 [ぷ。様エブリディ]
さっきより鮮明に甦る、美月の声、泣き 顔…。

今更知りたくなかったような、真実が明 らかになって良かったような…。

複雑だ。

でもレイカちゃんはきっと、謝る事でた だ自分がすっきりしたかっただけなんだ ろうな……。

⏰:13/05/02 12:36 📱:ISW11K 🆔:q9ERvNyk


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194