17歳。
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#32 [匿名]
後ろに乗っている時、
祐紀に掴まる事は
なかった。
触れたらどうにかなっちゃいそうだし、
彼女じゃないのにっていう抵抗があったから。
………でも、今日くらいいいよね?
:09/03/15 20:48
:W61T
:QuE32LZ2
#33 [匿名]
恐る恐る祐紀の腰に
手を回す。
祐紀は少し驚いて
『どうした桃太郎ー』
って笑ってる。
あたしは何も言わずに
ぎゅっと手に
力を入れた。
あー、あたしほんとに
祐紀の事諦められるのかな?
伝わってくる体温が
もどかしくて、
切なくて。
:09/03/15 20:51
:W61T
:QuE32LZ2
#34 [匿名]
「…祐紀ー」
『何ー?』
「祐紀の自転車の後ろってあたしだけのものでしょ?(笑)」
『そうだな(笑)』
「…明日からは彼女乗せなよ?」
そう言うと同時に、
車の音であたしの声はかき消された。
:09/03/15 20:54
:W61T
:QuE32LZ2
#35 [匿名]
『えー?聞こえなかったー何て言ったん?』
「何でもなーい!」
ふと空を見上げたら、
いつものように
青かった。
あたしはもう、
この自転車の後ろに乗らない。
乗れない。
:09/03/15 20:56
:W61T
:QuE32LZ2
#36 [匿名]
今決心した。
だって乗ってたら
いつまでも祐紀の事
諦められないじゃん?
乗せてくれないかもだし…ね。
:09/03/15 20:58
:W61T
:QuE32LZ2
#37 [匿名]
『着いたよー』
「…送ってくれてありがとね!」
祐紀の腰から手を離し、自転車の後ろからトンっと降りた。
『じゃあまたな!』
そう言って帰ろうとする祐紀。
「―祐紀!」
声が震えた。
:09/03/15 21:01
:W61T
:QuE32LZ2
#38 [匿名]
『何だよ桃太郎ー』
けらけら笑う祐紀。
「あたしさー!」
『おう!』
心臓がばくついた。
…しばらく無言のあたしを不思議そうに見る祐紀。
待って…今言うから。
:09/03/15 21:07
:W61T
:QuE32LZ2
#39 [匿名]
「…桃太郎はねー!」
『桃太郎はー?』
「祐紀の事が…好…き」
あぁ、駄目だ。
あたし泣いてる。
『………え?』
驚いてる祐紀。
「彼女いるの知ってるし…ごめ…伝えたかっただけだから!送ってくれてありがと…ばいばい!』
祐紀の顔を見ないで、
あたしは家の中に
逃げ込んだ。
:09/03/15 21:11
:W61T
:QuE32LZ2
#40 [匿名]
何でこんなに涙が
出んの。
何でこんなに
好きなの。
何であいつには
彼女がいるの。
何で…何でこんなに
切ないの。
:09/03/15 21:13
:W61T
:QuE32LZ2
#41 [匿名]
その日はずっと
泣いてた。
目が腫れようが
鼻水が出ようが
関係ない。
泣いて泣いて
泣きまくって、
藍川ももかは
あなたの事を諦めます。
:09/03/15 21:15
:W61T
:QuE32LZ2
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