17歳。
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#1 [匿名]

好きな人が
出来ました。

メールもするし、
物の貸し借りもするし、
世間話もします。
自転車の後ろにだって
乗っちゃいます。

⏰:09/03/15 17:24 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#2 [匿名]

藍川ももか 17歳

青春真っ盛りな
高校2年生。

もちろん恋だって
しちゃってます。

隣の席のこいつに。

⏰:09/03/15 17:29 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#3 [匿名]

『もーもかっ!』
『ももちゃーん』
『ももたろー!』

「うるさい!」

あたしを呼ぶこいつ、
池内祐紀。

あたしの隣の席。
あたしの好きな人。

⏰:09/03/15 17:34 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#4 [匿名]

『今日チャリで来たから後ろ乗ってく?』

「まじでー?
乗ってく乗ってく!」

『ついでにCD買うの付き合って桃太郎☆』

「誰が桃太郎じゃ!」

はい、周りから見ても仲良しでいい感じのあたしたちです。

⏰:09/03/15 17:40 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#5 [匿名]

「ほんと藍川と池内は仲良しだな(笑)」

って担任にまで
言われるほど。

クラスのみんなにも
冷やかされたりする。

このままだと
あたしたち、付き合っちゃうんじゃない?

⏰:09/03/15 17:42 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#6 [匿名]

………なーんて、
付き合えたら
どんなに幸せか。

あたしの好きな
祐紀には、
他校に彼女がいます。

つまりあたしは
叶わない恋をしてる訳。

⏰:09/03/15 17:44 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#7 [匿名]

「あたしといたら
彼女が怒っちゃうんじゃない?」
って聞いた事がある。

そしたらあいつは
『桃太郎は俺の親友だもん』
って笑顔で言いやがった。
あたしは親友じゃなくて祐紀の彼女がいいよ
ばーか。

⏰:09/03/15 17:46 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#8 [匿名]

祐紀の自転車の後ろは
あたしだけの特等席。

彼女を乗せた事がないんだって。

「何で乗せないの?」
って聞いたら

『いいじゃん桃太郎の特等席って事で』

なーんて言われたもんだから、少し期待しちゃうよ、あたし。

⏰:09/03/15 17:51 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#9 [匿名]

祐紀の後ろに
乗りながら、
CDショップに向かう。

「ねー祐紀ー」

『何ー?』

「彼女とどうー?」

『…秘密ー』

⏰:09/03/15 17:53 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#10 [匿名]

祐紀はいつもこう。
彼女の事を聞くと

『秘密ー』とか
『桃太郎は人の恋愛より自分の恋愛気にしろ』

とか言って
ごまかす。

でも別れてないし、
順調なんだなきっと

⏰:09/03/15 17:55 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#11 [匿名]

『桃太郎ー』

「んー?」

『お前ほんと空好きだなー』

「好き好きー」

―祐紀の後ろに乗っている時は、いつも空を見上げる。

⏰:09/03/15 17:59 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#12 [匿名]

だって前を向いたら
祐紀の背中が
視界に入る。

抱きつきたくなる。
切なくなる。
叶わない恋だから…
あたしは彼女じゃなくて親友だから。

上を向いてないと
祐紀への想いが
溢れてくるから。

⏰:09/03/15 18:01 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#13 [匿名]

いつも上を向いてる
あたしを、
祐紀は空が好きなんだって思ってる。

周りから見れば、
あたしたちはカップルに見えるんだろうな。

ちょっとした優越感。
このイケメン君は
あたしの彼氏ですよー
なんて思っちゃったり。

⏰:09/03/15 18:03 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#14 [匿名]

『着いたよー』

祐紀の声であたしは
空から目線を移す。

『早く行こーぜ!売り切れる!!!』

あたしの腕を掴んで
全速力で店に入って行く。

掴まれた部分が熱くて
くすぐったくて。

⏰:09/03/15 19:00 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#15 [匿名]

『これこれー!これが欲しかったの俺』

「高っ!3600円もすんじゃん」

『アルバムだしなーそれにポスターも付いてんの』

「ポスター?いいな!ちょーだい」

『駄目ー』

⏰:09/03/15 19:03 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#16 [匿名]

カップルみたいな会話。
またちょっと優越感。



帰り道、祐紀の後ろに乗ってあたしはまた
空を見る。

⏰:09/03/15 19:04 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#17 [匿名]

『桃太郎ー家着いたよ』

「送ってくれてありがとね!」

手を振って家の中に
入ろうとすると、

『桃太郎ー』って
呼ばれた。

「何?」って振り向くと同時に何かが飛んできた。


とっさに掴むと、
祐紀は『じゃーな』って帰って行っちゃった

⏰:09/03/15 19:07 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#18 [匿名]

掴んだ物を見てみると、

あたしが祐紀に
ちょうだいって言った
ポスター。

………馬鹿。
冗談だよ。大体あたしこのアーティストよく知らないし…
祐紀の大好きなアーティストでしょ?

⏰:09/03/15 19:09 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#19 [匿名]

ポスター欲しかったんじゃないの?

そういう優しい事するから、もっと好きになるじゃん。ばーか。

あたしは家に入ると
すぐ自分の部屋に向かって、祐紀のくれたポスターを壁に貼った。

⏰:09/03/15 19:10 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#20 [匿名]

ポスター見て
にやにやするあたし。

祐紀があたしの事を
好きになりますように。

ポスターに向かって
つぶやくあたし。

…よっぽどあたしの方が馬鹿か。

⏰:09/03/15 19:11 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#21 [あやか]
気になる�x

⏰:09/03/15 19:42 📱:W61T 🆔:T0gWUw.U


#22 [匿名]

>>21
ありがとうございます^^


諦めたくても
諦められない。
あたしの中の祐紀は、
すごく大きい存在だから…

⏰:09/03/15 20:15 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#23 [匿名]

告白なんてしようとも思わなかった。

フラれるのは分かっていたし、“親友”という立場さえなくなるのが怖かったから。

この気持ちは祐紀に伝わる事のない、そう思ってた。

⏰:09/03/15 20:19 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#24 [匿名]


―暑い日差しの中、

あたしと香奈は
久しぶりに買い物に来ていた。

香奈は中学からの
あたしの親友で、

…あたしの祐紀への気持ちを知っている人物。

祐紀の事とかでよく
相談に乗ってもらっている、大好きな友達。

⏰:09/03/15 20:22 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#25 [匿名]

『この服絶対ももかに似合うよ♪』

「え゙っちょっと派手じゃない…?」

『そんな事ないない!』

試着しろって香奈が
うるさいから、しぶしぶ服を持って試着室に
入る。

全身鏡に映る自分を見て、ため息をついた。

⏰:09/03/15 20:25 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#26 [匿名]

…祐紀の彼女は、
どんな顔なんだろ。

あたしより
可愛い…のかな。

はぁ…何でいつも
祐紀の事ばっか
考えてんだろ。

やめよやめよ!

⏰:09/03/15 20:27 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#27 [匿名]

結局あたしは
その服を買って、

香奈と一緒に
ファミレスに来た。

香奈は彼氏がいるから、ノロケ話に散々付き合わされる。
あたしは適当に聞いてるけど、香奈の幸せそうに話す姿を見て
いいなー彼氏…なんて
思う。

⏰:09/03/15 20:33 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#28 [匿名]

『…ももかは祐紀君に告白しないの?』

「だって…フラれるし、親友でいたいもん。」

『逃げてるだけじゃん! フラれても親友でいれるでしょ。伝えなよちゃんと!』

…簡単に言うんだから。あたしだって
このままじゃ嫌だけどさ…

⏰:09/03/15 20:35 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#29 [匿名]

『…気持ち伝えて、次の恋に進めば?』


「…そうだね。告白しよっかな…フラれて、次の恋いく♪」

『その調子!』

報われない恋をいつまでもしていたくない。
祐紀には彼女がいる。
現実を受け止めなきゃ。

⏰:09/03/15 20:40 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#30 [匿名]



―そして今、
あたしは祐紀の漕ぐ
自転車の後ろに乗ってる。

告白すると決めてから
3日目。

いまだに言えてないけど、今日伝えようと思う

もしかしたら
もう今までの関係に
戻れないかもしれない。

自転車の後ろに乗せてくれないかもしれない。

⏰:09/03/15 20:42 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#31 [匿名]

最後かもしれないし、
今日は前を見よう

いつも見ている空から
祐紀の背中へと
視線を移した。

細いくせにさ、
やっぱり背中は
男の子ってかんじ。

当たり前だけどさ。

⏰:09/03/15 20:45 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#32 [匿名]

後ろに乗っている時、
祐紀に掴まる事は
なかった。

触れたらどうにかなっちゃいそうだし、
彼女じゃないのにっていう抵抗があったから。

………でも、今日くらいいいよね?

⏰:09/03/15 20:48 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#33 [匿名]

恐る恐る祐紀の腰に
手を回す。

祐紀は少し驚いて
『どうした桃太郎ー』
って笑ってる。

あたしは何も言わずに
ぎゅっと手に
力を入れた。

あー、あたしほんとに
祐紀の事諦められるのかな?

伝わってくる体温が
もどかしくて、
切なくて。

⏰:09/03/15 20:51 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#34 [匿名]

「…祐紀ー」

『何ー?』

「祐紀の自転車の後ろってあたしだけのものでしょ?(笑)」

『そうだな(笑)』

「…明日からは彼女乗せなよ?」

そう言うと同時に、
車の音であたしの声はかき消された。

⏰:09/03/15 20:54 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#35 [匿名]

『えー?聞こえなかったー何て言ったん?』

「何でもなーい!」

ふと空を見上げたら、
いつものように
青かった。

あたしはもう、
この自転車の後ろに乗らない。
乗れない。

⏰:09/03/15 20:56 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#36 [匿名]

今決心した。

だって乗ってたら
いつまでも祐紀の事
諦められないじゃん?

乗せてくれないかもだし…ね。

⏰:09/03/15 20:58 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#37 [匿名]

『着いたよー』

「…送ってくれてありがとね!」

祐紀の腰から手を離し、自転車の後ろからトンっと降りた。

『じゃあまたな!』
そう言って帰ろうとする祐紀。

「―祐紀!」

声が震えた。

⏰:09/03/15 21:01 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#38 [匿名]

『何だよ桃太郎ー』

けらけら笑う祐紀。

「あたしさー!」

『おう!』

心臓がばくついた。

…しばらく無言のあたしを不思議そうに見る祐紀。

待って…今言うから。

⏰:09/03/15 21:07 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#39 [匿名]

「…桃太郎はねー!」

『桃太郎はー?』

「祐紀の事が…好…き」

あぁ、駄目だ。
あたし泣いてる。

『………え?』
驚いてる祐紀。

「彼女いるの知ってるし…ごめ…伝えたかっただけだから!送ってくれてありがと…ばいばい!』

祐紀の顔を見ないで、
あたしは家の中に
逃げ込んだ。

⏰:09/03/15 21:11 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#40 [匿名]

何でこんなに涙が
出んの。

何でこんなに
好きなの。

何であいつには
彼女がいるの。

何で…何でこんなに
切ないの。

⏰:09/03/15 21:13 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#41 [匿名]

その日はずっと
泣いてた。

目が腫れようが
鼻水が出ようが
関係ない。

泣いて泣いて
泣きまくって、
藍川ももかは
あなたの事を諦めます。

⏰:09/03/15 21:15 📱:W61T 🆔:QuE32LZ2


#42 [あやか]
それでそれで?

この小説まじ気に入った�ト

⏰:09/03/15 22:27 📱:W61T 🆔:T0gWUw.U


#43 [匿名]
>>42
嬉しいです(´;ω;`)


次の日あたしは
学校をサボった。

祐紀はきっと、
自分のせいで
あたしが休んだって思ってるんだろうな。

あたしも行こうと思ったけど、やっぱり祐紀と普通に接する自信がなかった。

やっぱりまだ祐紀が好きだから。…それにこの腫れた目じゃ…無理っす。

⏰:09/03/16 18:06 📱:W61T 🆔:E9FIQkmQ


#44 [匿名]

いつも学校を休んだ時は、祐紀が会いに来た。

風邪で休んだ時は
あたしの好きなお菓子を持ってお見舞いに来てくれた。

サボった時は
『桃太郎がいないとつまんない』って言って
一緒にサボりに来る。

どんだけあたしの事
好きなのこいつ(笑)

彼女もよくヤキモチ妬かないよね、ほんと。

⏰:09/03/16 18:09 📱:W61T 🆔:E9FIQkmQ


#45 [匿名]

…今日は
来てくれますか?

『桃太郎いないとつまんない』って笑いながら
一緒にいてくれる?

きっと祐紀は今日
来てくれない。
分かってる。

でも心のどこかで、
来てくれるんじゃないかって期待しちゃってるよ、あたし。

⏰:09/03/16 18:13 📱:W61T 🆔:E9FIQkmQ


#46 [匿名]




―騒がしい朝の廊下。
教室の前で、
立ち止まってるあたし。

昨日結局祐紀は
会いに来てくれなかった。当たり前だけど。

⏰:09/03/16 18:15 📱:W61T 🆔:E9FIQkmQ


#47 [匿名]

普段みたいに祐紀は
話し掛けてくれるかな。

あたしは
話し掛けられるかな。

ドキドキしながら
ゆっくりと教室に
入って行った。

時間が止まっているように感じた。

⏰:09/03/16 18:18 📱:W61T 🆔:E9FIQkmQ


#48 [匿名]

………あれ。

あたしの隣の席、
空いてる。

祐紀いっつも来るの
速いのに何で?

…あたしのせい?

寒気が走った。
周りのガヤガヤとした音が小さく聞こえて、
涙が出そうになった。

⏰:09/03/16 18:22 📱:W61T 🆔:E9FIQkmQ


#49 [匿名]

『………郎ー!』

祐紀があたしを
呼ぶ声がした。

幻聴?(笑)
あたしどんだけ祐紀の事考えてんだろ…情けない。


『……太郎ー!』

…うるさいなぁ。
祐紀があたしを呼ぶ訳ないじゃん。

『…桃太郎ー!』

…あれ?
外から聞こえる?

⏰:09/03/16 18:26 📱:W61T 🆔:E9FIQkmQ


#50 [匿名]

窓を覗いてみれば、
自転車に乗って
こっちを見てる祐紀の姿が映った。

『桃太郎ー!』
かすかに聞こえる、
祐紀があたしを呼ぶ声。

あたしは教室を
飛び出した。

告白しちゃったとか、
会いに来てくれなかったとか、どうでも良かった。

祐紀に会いたかった。

⏰:09/03/16 18:29 📱:W61T 🆔:E9FIQkmQ


#51 [匿名]

廊下を全力で走るあたし。
体育の授業でも、
こんなに頑張って走った事ないよ。

切なくて胸が痛かった。これから、きっとちゃんとフラれるんだと思う。

それでもいい、
それでもいいよ。
祐紀があたしを呼ぶなら、あたしは祐紀に会いに行く。

⏰:09/03/16 18:33 📱:W61T 🆔:E9FIQkmQ


#52 [匿名]

上靴のまま
外に飛び出した。

『桃太郎ー』
手を振ってる祐紀。

あー、好きです。
悔しいけど、やっぱり
その笑顔が好き。

あたしは祐紀の元へと
走った。

『何でお前上靴なんだよ(笑)』

「履き替えんの面倒だったの!(笑)」

⏰:09/03/16 18:36 📱:W61T 🆔:E9FIQkmQ


#53 [匿名]

『ほんと馬鹿だよなー桃太郎。』
ふにゃって笑う祐紀。

「うっさいなー」
それを見て照れるあたし。

あたしたち、普通に話せてるよね?
昨日の事なんてなかった事にして、今まで通り親友でいられるんじゃない?

そうしよう。

『公園行かね?サボろーぜー』

「何で公園なの(笑)」

必死に考えてるあたしに比べて、祐紀は脳天気。

⏰:09/03/16 18:40 📱:W61T 🆔:E9FIQkmQ


#54 [(p‥`q)]
やばい 超いいですね�K

⏰:09/03/16 21:05 📱:W53H 🆔:Ydnj4fOo


#55 [匿名]
>>54
嬉しいです。
感想板作らさせて頂いたのでこちらにお願いします(´・ω・`)
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4303/

⏰:09/03/16 23:07 📱:W61T 🆔:E9FIQkmQ


#56 [匿名]

『俺今ブランコ乗りたい 気分なの!』

…ブランコって
何歳だよ(笑)

でも、あたし知ってる。

あたしが気まずくならないように、わざとこんな事言ってるんでしょ?

馬鹿だね。
でも、ありがと。


優しいね、やっぱり。

⏰:09/03/17 19:47 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#57 [匿名]

『じゃ行くか!』
笑顔で言うあいつ。

「うんっ!…あっ」
迷わずに返事をした後に、はっとした。

いつもなら祐紀の自転車の後ろに乗る。

『乗れよー』
普段通りな祐紀。

…いいの?あたしが乗ってもいいのかな?

⏰:09/03/17 19:52 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#58 [匿名]

…このまま後ろに乗っていたら、きっとずっと祐紀の事を諦めきれない気がするの。

“あたしだけの特等席”
こんなものがあるから、自分は特別だなんて思い込んじゃうの。
期待しちゃうんだよ。

…だったら、“あたしだけの特等席”はもういらない。

諦めるの。
あたしは、祐紀を諦めなくちゃいけないから。

⏰:09/03/17 19:55 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#59 [匿名]

「………乗らない。」
声がうまく出なくて
振り絞った。

祐紀の顔を見るのが怖くて、自分の上靴のつま先を見つめながら。


『桃太郎。』

心臓が速く動くのが分かった。

祐紀は何て思ってるのかな。うざいとか面倒とか思われてんのかな。

⏰:09/03/17 19:58 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#60 [匿名]





―『お前が漕げ!』




⏰:09/03/17 19:59 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#61 [匿名]



―「…………は?」

祐紀の言った言葉の意味が分からなかった。

『だーかーらー、桃太郎が漕げ。いっつも俺ばっかり濃いで不公平だと思ってたんだよなー!』


面食らった。


やっぱりこいつには
勝てない。

⏰:09/03/17 20:01 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#62 [匿名]

「………おう!」
自然と笑顔になった。

『んじゃ出発!転ぶなよお前…』

「転ばないし!ぶっ飛ばしてくから捕まっててよ。」

『行け桃太郎ー!!!』


祐紀を乗せて自転車を漕ぐあたし。
あたしが漕ぐのは初めて。

⏰:09/03/17 20:05 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#63 [匿名]

「ねえ祐紀っ」

乗り心地どう?(笑)
なんて聞こうとしたあたしは、後ろを振り向いた。


―それと同時に、
前を向いていない、
空を見ている祐紀が
映った。

『んー?』
返事はするけどこっちを見ない祐紀。

………あたしとおんなじじゃん。

⏰:09/03/17 20:08 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#64 [匿名]

『…桃太郎がいっつも空見てる理由分かった。
こんなに綺麗なんだなー空って!(笑)』

空を見上げながら
笑う祐紀。



あたしは綺麗だから空を見てたんじゃないよ。
祐紀を見たくないから空を見てたんだよ。

心の中でつぶやいた。

⏰:09/03/17 20:13 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#65 [匿名]

涙が出そうで
どうしていいか分からなかったから、
あたしは何も言わずに自転車を漕いだ。

ねえ祐紀。
あたしこんなにあんたの事想ってるよ。

自分でも気持ち悪いくらい(笑)

自分から告白したのだって初めてなんだからね。

男子と自転車2人乗りするのも、こんなに仲良くなったのも、桃太郎ってあたしの事呼ぶのも。

全部祐紀だけ。

⏰:09/03/17 20:19 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#66 [匿名]




―公園に着くと、祐紀ははしゃぎながらブランコに走って行った。

さっきの空を見ていた時みたいな大人びてる顔じゃなく、小さい子みたいな無邪気な顔。

『桃太郎ー!早く来い貧乳!』

「なっ…貧乳って気にしてるんだから!」

…あたしは何だか、この時間が終わらなければいいのにと思った。
2人でいるのはいつもの事なのに、何だか今日が特別に感じた。

⏰:09/03/17 22:07 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#67 [匿名]

祐紀の元へ走って行くと、ほら。
そのふにゃっとした顔で笑うの。

女のあたしでも祐紀のその笑顔には負ける。

悔しいけど、可愛いんだもん。

『桃太郎、何ぼーっとしてんだよー。』

あんたの可愛さに見とれてましたなんて、恥ずかしくて言えないよばーか。


「今日の給食何だろーなって考えてたの!」

『さすが桃太郎』

「さすがって何よ!」

⏰:09/03/17 22:12 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#68 [匿名]

『なあ、靴飛ばししよーぜ』

「…靴飛ばしって何?」

『知らねーの?ブランコ漕ぎながら靴飛ばすやつ。』

「そのまんまじゃん(笑)」


高2のあたしたちが
公園で朝から靴飛ばしです。普段のあたしなら恥ずかしいから絶対にやらない。
…祐紀と一緒なら別だけど。

⏰:09/03/17 22:15 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#69 [匿名]

『どっちが遠くに飛ばせるか勝負だ桃太郎!』


「上等だし!」

『言ったな!負けた奴は勝った奴の言う事聞くってことで』

「ジュース奢らせてやるから覚悟しろよ(笑)」


そう言ってあたしと祐紀はブランコを思いっきり漕ぎ出した。

⏰:09/03/17 22:19 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#70 [匿名]

「おりゃぁあ!」

先に靴を飛ばしたのはあたし。
初めてやったにしてはなかなか飛んだと思う。

……上靴、帰ったら洗わなきゃな。

ぼんやりそんな事を考えていると、

祐紀の靴があたしの靴よりもずっと遠い所に落ちていった。

⏰:09/03/17 22:24 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#71 [匿名]

『俺の勝ち♪』

「あ゙ー…」

『余裕だな』

「うっさい!靴取りに行こっ」

片足だけ靴を履いてないあたしたち。

靴を取りに行こうとしたあたしは、思いっきりバランスをくずしてブランコから落ちた。

⏰:09/03/17 22:28 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#72 [匿名]

「―痛い………」

頭から落ちて痛がってるあたしを見て、

『パンツ見えちゃった!てへっ』
なーんて言ってる祐紀。
心配くらいしてよね、
本気で痛かったんだから!


制服についた砂を落として、あたしは気を取り直して靴を取りに行こうとした。

⏰:09/03/17 22:31 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#73 [匿名]

―行こうとしたけど、
行けなかった。



あたしの腕を、
掴んだまま離してくれないから。

「………祐紀?」

⏰:09/03/17 22:33 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#74 [匿名]

振り返ったあたしの目に映った祐紀は、

さっきまでの無邪気な顔じゃなかった。

真剣で、どこか悲しそうで、あたしを真っ直ぐ見ている祐紀。

あたしは祐紀の視線から逃げたくなった。

逃げたい。これから起こる事をあたしは分かっている。

嫌だ、やめてよ。
離して。

⏰:09/03/17 22:37 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#75 [匿名]

『………ももか』

胸が締め付けられた。
何で桃太郎って呼ばないの。
これから大事な話をするから?

やめてよ。いつもみたいに笑って桃太郎って言ってよ。

“ごめんな。桃太郎とは親友でいたい”
そうやって言ってくれればいいの。

⏰:09/03/17 22:40 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#76 [匿名]

そしたらあたしも
“うん。これからも親友でいようね”って
笑って言えるの。

“ももか”
そんな風に改まって言われたら、あたしはきっと泣いてしまう。

自分から告白しといて、あたしは逃げてるの。

⏰:09/03/17 22:43 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#77 [匿名]

『………はははっ!』

―いきなり笑い出す
祐紀。


………え?
意味が分からないあたしは動揺して目をパチパチさせた。


『らしくねーな俺!(笑)』

そう言って1人で笑う祐紀。

⏰:09/03/17 22:49 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#78 [匿名]

…何で笑ってるの?

…あたしフラれるんじゃなかったの?

完全に動揺してるあたし。

『桃太郎ー、俺さ、昨日色々考えたんだ。』


………“桃太郎”。
やっぱり祐紀には桃太郎って呼ばれるのが嬉しい。本名よりも。

⏰:09/03/17 22:52 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#79 [匿名]

『俺さ、今まであの自転車の後ろに乗せた奴って桃太郎しかいないんだよね。』

…知ってる。

『男でよくつるむ奴はたくさんいるけどさ、何かつまんねーんだよな』

…あたしも。

『お見舞いに行ったりしてやんのもお前だけ』


…うん。

⏰:09/03/17 22:57 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#80 [匿名]

『“桃太郎”って俺がつけたしな。』

…呼ぶのも祐紀だけだよばーか。

『ペチャパイだし短気だし図々しいし小さいし』

…うるさい。

『でも俺の下らない事に文句言いながら付き合ってくれるし、励ましてくれるし。』

…うん。

⏰:09/03/17 23:01 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#81 [匿名]

『お前といるとすげー楽しいんだよね、悔しいけど!』

…あたしも。悔しいけどすっごい楽しい。

『…桃太郎は俺の親友!』


…馬鹿だねほんと。

「…祐紀はあたしの親友!」

真似して言うあたし。

⏰:09/03/17 23:04 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#82 [匿名]

『俺の自転車の後ろは親友しか乗れないんですよ。特別なんですよ。』


「…うん」

『だーかーらー乗れないだのなんだのふざけた事言うな!
お前の特等席だろーが』


涙で視界がぼやけた。
フラれて悲しいから泣いてるんじゃないの。

嬉しいから泣いてるんだよ。

⏰:09/03/17 23:08 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#83 [匿名]

きっと、あたしが傷つかないように祐紀なりに考えてくれたんでしょ?



優しいね。
馬鹿だよ、ほんと。

あたし、祐紀の後ろに乗っていいんだね。

ありがと。祐紀はあたしの大切な“親友”だよ。

⏰:09/03/17 23:11 📱:W61T 🆔:2Yp7h0Io


#84 [匿名]





―「香奈、あたしも合コン行く!」

あたしの前には、
ポテトを頬張りながら驚いている香奈。


『は?!祐紀君は?あんたが合コンって熱でもあんの?きもい!』


「祐紀の事は諦める。てかあたしたちお互い親友って公園で言ったし!
あたしは新しい恋がしたいの!」

⏰:09/03/18 18:03 📱:W61T 🆔:buNzZ3cs


#85 [匿名]

『ももかがそう言うんなら香奈は何も言わないけどさ。じゃ今日の夜でも行っちゃう?』

困った顔をしながら
聞いてくる香奈。

「行く!」

あたしは即答した。

服、何着て行こうかな。髪も巻いちゃおっかな。

⏰:09/03/18 18:06 📱:W61T 🆔:buNzZ3cs


#86 [匿名]

公園で祐紀と靴飛ばしした日から2週間。

あれからあたしたちは変わらず、“親友”の位置にいる。

自転車の後ろにも乗る。時々、あたしが漕ぐ日もあった。

告白なんてなかったかのように、いつも通りのあたしたち。

誰も、
あたしが告ったなんて思いもしないんだろうな。

⏰:09/03/18 18:09 📱:W61T 🆔:buNzZ3cs


#87 [匿名]




本当はあたし、
気づいてるの。

まだ祐紀の事が
好きってこと。

必死に“親友”って
自分に言い聞かせてる事。

―簡単に諦められる気持ちじゃないって事、あたしが1番知ってる。

なのに、公園でのあたしは、祐紀に“親友”だと言われて忘れていたんだ。

⏰:09/03/18 18:12 📱:W61T 🆔:buNzZ3cs


#88 [匿名]

あの時は本当に、
諦められるって思った。

祐紀は親友だって
心の底から思った。


祐紀はあたしの親友。
でも、ごめん。
諦めきれてない。

あたし、しつこいよね。ごめんね。

…早く、早く忘れなきゃ。

⏰:09/03/18 18:14 📱:W61T 🆔:buNzZ3cs


#89 [匿名]


―その夜の合コンは、
何ともまぁ普通だった。


“佐々木ひかる”って男の子と連絡先交換した。

多分、あたしの事気になってる…と思う。
これじゃあたし
自意識過剰か…。

祐紀とは反対の、
大人びてる人。

―1つ上の高3。

⏰:09/03/18 18:20 📱:W61T 🆔:buNzZ3cs


#90 [いちご]
あたしの恋に似てます
あたしわ失恋したけど
桃太郎にわ頑張って
欲しいです(pqω・`)

主さんも頑張って
下さいm(__)m

長文失礼しました

⏰:09/03/18 23:37 📱:SO906i 🆔:☆☆☆


#91 [匿名]
>>90
ありがとうございます。切ないですよね´・ω・`

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4303/


こちらにも
お願いします。

⏰:09/03/20 21:32 📱:W61T 🆔:YgsLzOIc


#92 [匿名]

―それからひかるとは
よく会うようになった。

クールだけど、
優しいひかるに
だんだんと惹かれている自分がいた。

ううん、惹かれてるって必死に思い込んでる自分がいた。

ひかるを好きになろう、って頑張ってる自分がいた。

⏰:09/03/20 21:36 📱:W61T 🆔:YgsLzOIc


#93 [匿名]

ひかるはあたしを
笑わせてくれた。

一緒にいると
楽しかった。

祐紀の事を忘れさせてくれると思った。

これでいいのかな。あたしは前に進めてるの?


祐紀、あたしがひかると付き合っても、何も思わない?

⏰:09/03/20 21:39 📱:W61T 🆔:YgsLzOIc


#94 [匿名]



―『俺、ももかの事好き。付き合って下さい。』

ねえ…祐紀、
あたし告白されちゃった。
何も思わないよね
きっと。

ついに桃太郎にも
彼氏かーって一緒に喜ぶんでしょ?

俺にも紹介しろって
偉そうに言ってくるんでしょ?

⏰:09/03/22 16:28 📱:W61T 🆔:6kRvc.FE


#95 [匿名]


―「はい。」

ごめんねひかる。
あたし、まだ祐紀の事
好きすぎてどうしようもないの。

でも、この気持ちを隠してひかると付き合う。

最低だよね。


もうこんな気持ち嫌なの。
親友を好きな、こんな叶わない恋をもう終わりたい。

ひかるなら
忘れさせてくれそうだから…。

⏰:09/03/22 16:32 📱:W61T 🆔:6kRvc.FE


#96 [匿名]

『…良かったぁあ』

満面の笑顔のひかる。
…あ、ひかるってこんな顔するんだ。

いつも落ち着いてるし、笑ってもニコッとか
そんなかんじ。

こんな子供みたいな
笑顔…するんだ。

何か意外だった。

『フラれたらどうしようかと思ったし!』

「あたし今すごい緊張したんだからね!」

『それは俺のセリフだろ(笑)』

あ、何か忘れられる気がする。

⏰:09/03/22 16:36 📱:W61T 🆔:6kRvc.FE


#97 [我輩は匿名である]
頑張ってください

続き楽しみに待ってます.

⏰:09/03/26 18:22 📱:W51P 🆔:Ieyti9tg


#98 [匿名]

>>97
ありがとうございます
更新遅くなって
すいません(´・ω・`)

⏰:09/03/27 12:13 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#99 [匿名]



―『良かったじゃん!』

祐紀があたしに
言った一言。

彼氏出来たよって言ったら、ほら予想通り。


笑顔で喜んでくれるんだもんね。

やっぱり傷ついたけど、前より軽くなった気がする。
ひかるのおかげかな?

⏰:09/03/27 12:16 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#100 [匿名]

『あ、今度ダブルデートしよー!桃太郎の彼氏見たいっ!』

…ダブルデートか。
てことは、祐紀の彼女を見なきゃいけない訳で。

イチャついてる2人を
見なきゃいけない訳で。

何かすごく複雑な気持ちだった。

⏰:09/03/27 12:19 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#101 [匿名]

「いいよ。あたしの彼氏超イケメンだから!
祐紀とは比べものにならないくらい(笑)」


『えー今傷ついたんだけどー!』

…何か、彼女さんと祐紀を見たら
忘れられる気がする。

ちゃんと、現実を受け入れられる気がする。

あたしの彼氏はひかる。だけどあたしは祐紀を忘れられていない。

早く忘れなきゃ。
…ほんとあたし最低。

⏰:09/03/27 12:23 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#102 [匿名]

あたしはひかるに
メールを送る事にした。

…って言っても、
何て送ればいいか分かんない。祐紀の事を話したら妬かれるかな、
なーんて。


携帯とにらめっこしながらなかなかメールを送らないあたし。

それを見た祐紀は、
あたしから携帯を
奪い取った。

⏰:09/03/27 12:25 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#103 [匿名]

『俺が送ってやるよ』


「は?やめてよ祐紀きもい!」

『うるせ!桃太郎の彼氏がときめいちゃうメール作ってやるから』


「ときめかせなくていいから!」

騒いでるあたしを横に、祐紀はひかる宛のメールを打っていく。

⏰:09/03/27 12:28 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#104 [匿名]

『できたー!』

【あたしの親友の祐紀(イケメン)と、祐紀の彼女と
ダブルデートしない(´・ω・`)?

返事待ってるね(´・ω・`)

だいすき(´・ω・`)!】


……これがときめく
メールですか。

⏰:09/03/27 12:31 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#105 [匿名]

「イケメンとか余計。
しかもさ、同じ顔文字使いすぎ…」


『知らねーの?この顔文字は男がときめく顔文字だぜ?』


「嘘つけ!」

『いいからこれ送るな!』

そう言って送信ボタンを押した祐紀。

…終わった。

⏰:09/03/27 12:35 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#106 [匿名]

「あぁぁあああ!」

『今頃 桃太郎の彼氏はときめいてるはず!』


「うるさい!」

絶対ひかるひいた…
祐紀のせいだ…


あたしの携帯が鳴った。ひかるから。

⏰:09/03/27 12:37 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#107 [匿名]

ひかるからのメール。
【いいよ(´・ω・`)】


―『…桃太郎の彼氏さんに俺ときめいちゃった。』


「お前がか!」


でも、これでダブルデート決定か。

よし、頑張ろ…。

⏰:09/03/27 12:42 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#108 [匿名]




―気合い入れすぎかな。

今日はダブルデート。
祐紀の彼女を見る日。

それなりに、
覚悟は出来てる。

鏡の前で服装をチェックするあたし。

髪も久しぶりに巻いてる。化粧だっていつもより丁寧に。

何でこんなに気合い入ってんのあたし。

⏰:09/03/27 12:45 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#109 [匿名]

家を出て、待ち合わせ場所まで歩く。

祐紀の後ろに乗って見る空と、
1人で見る空は
何だか全然違う。

祐紀と一緒の時は
切なくて苦しい。

1人の時は
何か寂しい。

⏰:09/03/27 12:48 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#110 [匿名]

彼女さん可愛いかな。

祐紀と手とか
繋いじゃったりするんだよね。

覚悟は出来てたけど、
いざとなると胸が苦しくなった。

切ない。
祐紀といる時も、
祐紀の事を考える時も。

⏰:09/03/27 12:50 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#111 [匿名]

亀更新×話がぐちゃぐちゃですみません(´;ω;`)
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4303/

⏰:09/03/27 12:51 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#112 [匿名]


待ち合わせ場所に
着くと、ひかるがベンチに座ってた。

「ひーかーる!」

『ももかうるさいー』


「うるさくない!」

大人びた笑顔のひかる。無邪気に笑った方が
可愛いのにな。

⏰:09/03/27 13:12 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#113 [匿名]

「祐紀達来てないんだー…。」

『俺じゃ不満か』

妬いてるひかる。
意外とヤキモチなんだよね。

「ひかるのばーか」


『ももかのブータ』

…ブタってひどくない?

⏰:09/03/27 13:15 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#114 [匿名]

―『おーい!』

横の方から聞こえる、
…祐紀の声。

声のする方を見れば、
ほら。
あたしは今傷ついている。


胸が苦しくなった。

⏰:09/03/27 13:17 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#115 [匿名]

『遅くなってごめんな!』


手を繋ぎながら
こっちに走って来る2人。

胸がズキズキする。
何かあたしの体
おかしいのかな。


祐紀達の方を
見たくなかった。

⏰:09/03/27 13:19 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#116 [匿名]

待ち合わせ場所の
ベンチで、4人でいろんな事を話した。

祐紀の彼女さんは
美優ちゃん。

あたしとは正反対の
大人しいかんじ。

黒髪で、ふわふわしてるって言ったらいいのかな。

癒し系って言葉が
ぴったり。

⏰:09/03/27 13:21 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#117 [匿名]

美優ちゃんとはすぐに
仲良くなった。

あたしの事をももちゃんって呼ぶ。

何だ、すごい
いい子じゃん。

⏰:09/03/27 13:23 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#118 [匿名]

美優ちゃんは、
あたしが祐紀を
好きな事も
告白した事も知らないんだろうな。


祐紀の自転車の後ろは
あたしだけの
特等席なんだよ?

って自慢したくなった。

⏰:09/03/27 13:25 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#119 [匿名]

ベンチでしばらく
話した後、
あたしたちは遊園地に
向かった。

祐紀達の方はなるべく見ないようにして、
ひかるとずっとイチャイチャしてた。

…あたし、何でこんなに駄目な女なんだろう。

何でこんなに
最低なんだろう。

⏰:09/03/27 13:27 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#120 [匿名]


―遊園地に着くと、
カップルでたくさん。


「あ!ジェットコースターあるじゃん!あたしあれ乗りたい!」

だいすきなジェットコースターを見つけて、
はしゃぐあたし。

『だーめ。美優は絶叫系苦手なの。』

祐紀が美優ちゃんの頭にポンと手を置きながら言った。

⏰:09/03/27 13:30 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#121 [匿名]

…絶叫系が苦手なんて、
あたしとほんと正反対。

黒髪の美優ちゃんと
茶髪のあたし。

ショートの美優ちゃんとロングのあたし。

大人しい美優ちゃんと
うるさいあたし。

⏰:09/03/27 13:33 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#122 [匿名]

純粋っぽそうな
美優ちゃんに比べて、

あたしなんか下ネタとか平気で言っちゃうよ。


ほんとにあたしとは
正反対だ。

いい子だし。

⏰:09/03/27 13:35 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#123 [匿名]

…祐紀ってこうゆうタイプが好きだったんだ。


祐紀のタイプとは
全く逆のあたし。

なのに告白とかしちゃって、馬鹿みたいじゃん。

あたしだけの特等席って浮かれちゃって。


自分が惨めに思えた。

⏰:09/03/27 13:37 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#124 [匿名]

―『じゃ、俺とももかで乗ってくるわ』


………え?

『行くぞももか!』


あたしの手を取り
ジェットコースターへ向かうひかる。


一瞬、祐紀と目が合ったけどそらした。

「待ってよひかる」

あたしはひかるの歩幅に合わせて早歩き。

⏰:09/03/27 13:41 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#125 [匿名]

切ります(´・ω・`)
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4303/

⏰:09/03/27 13:43 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#126 [匿名]

あたしの手を
引っ張りながら、
どんどん進むひかる。


歩くのが遅いあたしは、ひかるについて行くのに必死。

「ひかる!歩くの速いよ!」


『早くしないと並ぶだろ』

あたしの方を見て
…無邪気な笑顔で言うひかる。

⏰:09/03/27 23:34 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#127 [匿名]

…やっぱり、ひかるは
こっちの笑顔の方が
いいよ。


『怖がって泣くなよ?(笑)』

「泣かないし!(笑)」


からかってくるひかる。

クールなのに、
妬いたりからかってきたり。
こういう一面もあるんだよね。

⏰:09/03/27 23:38 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#128 [匿名]

『でもこれじゃダブルデートの意味ないな(笑)』


…あ、そうだった。
あたしたちダブルデートだったんだっけ。

さっきまではすごく
傷ついてたのに、
ひかると話しているうちに忘れてた。

…あたし、どこまで単純なんだろ。

⏰:09/03/27 23:40 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#129 [匿名]

『ま、いっか。ほら早く乗ろーぜ。』


手をひかれて
ジェットコースターに乗るあたしたち。

…案の定、絶叫系が大好きなあたしが怖がって叫び、ひかるは楽しんでたんだけど。


でも楽しかった。
祐紀と美優ちゃんは今頃何やっているんだろう、なんて少しも考えなかった。

⏰:09/03/27 23:43 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#130 [匿名]

ジェットコースターを乗り終わって、
ベンチで飲み物を飲むあたしたち。

あたしがオレンジジュースで、
ひかるがメロンソーダ。

コーヒーとか飲みそうなのに、メロンソーダなんて何か可愛い。

⏰:09/03/27 23:47 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#131 [匿名]

金髪で、身長が高くて
“整ってる”って言葉が似合う顔立ちのひかる。


茶髪で、身長はあたしより大きいくらいで
“かっこいい”って言葉が似合う祐紀。

正反対ってまでじゃないけど、2人って結構違うんだなって思った。

⏰:09/03/27 23:52 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#132 [匿名]

『…何見てんの?』

「…別に。」

あまりにもじっとひかるの事を見ていたあたし。

『なんだよ』

「何でもない!」

何か照れる。
ドキドキしてる。

⏰:09/03/27 23:56 📱:W61T 🆔:b6atQLyE


#133 [匿名]


―それからあたしたちは、祐紀達と合流する事もなく色々な所を回った。


お化け屋敷では、
ぎゃーぎゃー騒ぐあたしとそれを見て爆笑するひかる。

メリーゴーランドも
乗った。

遊園地のキャラクターの着ぐるみのうさぎとも、記念写真とか撮っちゃったりして。

⏰:09/03/28 00:00 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#134 [匿名]

気づけばもう暗くなっていた。

「そろそろ祐紀達と合流した方がいいんじゃない?」

『あー…その前に観覧車乗ろうぜ。』

「え、うん。」


何でこのタイミングなのかなーと思ったけど、
深く考えずに観覧車へ向かった。

⏰:09/03/28 00:02 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#135 [ねね]
はまる

⏰:09/03/28 00:03 📱:N04A 🆔:10WdBVGE


#136 [匿名]

観覧車からの景色は、
やっぱり綺麗だった。


建物や人が小さくて、
時間がゆっくり長れてるみたい。

『…ももか。』

「何…?」

真剣な声のひかるに、
びっくりするあたし。


なんだろ…
何か怒らせちゃったかな。

⏰:09/03/28 00:05 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#137 [匿名]
>>135
ありがとですっ
感想板もあるのでよろしくお願いします
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4303/

⏰:09/03/28 00:06 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#138 [匿名]




―『ももかさ、あいつの事好きだろ?』




⏰:09/03/28 00:07 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#139 [匿名]

心臓が速く動くのが分かった。

“あいつ”が誰を指すのかなんて、すぐに分かった。


あたしは動揺して、
何も答えられなかった。

ひかるの真っ直ぐな視線が、あたしに突き刺さっている気がした。

⏰:09/03/28 00:09 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#140 [匿名]

「……な…んで?」

やっと口から出た言葉は、弱々しくて途切れ途切れで。


動揺してるのも、
ひかるの言ってる事が正しいっていうのも、
こんな言い方じゃバレるだろう。

ううん、
もうバレてるんだ。

⏰:09/03/28 00:12 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#141 [匿名]

『…あいつらをわざと見ないようにしてたのも、
すごく傷ついてたのも、
無理に俺を意識しようとしてたのも知ってる。』

景色を横目で見ながら
話すひかる。

涙が出そうだった。

⏰:09/03/28 00:15 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#142 [匿名]

「…何で……知ってるの?」

涙をこらえながら、
必死に言葉を出すあたし。


…あたしは、きっとこの遊園地で場違いな人物だろう。

観覧車から見える人達は、みんな幸せそうに楽しんでいる。

⏰:09/03/28 00:18 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#143 [匿名]

『…好きな女の事くらい分かって当然だろ。』


悔しそうなひかるの顔が見えたと同時に、

あたしはひかるを
抱きしめていた。

………何で?
あたしは最低なんだよ?


何で抱きしめるの…?

⏰:09/03/28 00:20 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#144 [匿名]

○ひかるはあたしを
×あたしはひかるを

すみません…

⏰:09/03/28 00:22 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#145 [匿名]

『…あいつの事、俺が忘れさせるから。
ももかの中で、あいつの存在が大きい事は知ってる。』

涙が止まらなかった

『でも、ももかが苦しんだり、悲しんだりするの俺が嫌なんだよ。』

…うん。

『俺はももかが好きだから。』

…うん。

⏰:09/03/28 00:25 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#146 [匿名]

『俺、頑張るから。』


その言葉と同時に、
あたしは子供みたいに
泣き叫んでいた。


あたしみたいな最低な人間を、ひかるはこんなに想ってくれている。


自分が嫌いで嫌いで
しょうがなくなった。

⏰:09/03/28 00:27 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#147 [匿名]

『ももかってほんと餓鬼みてーだよな。』


そう言って、
ゆっくりとひかるの顔が近づく。

唇が重なった時、
あたしは何とも言えない気持ちになった。

ひかる、ひかる、
ひかる。

あたしの中はひかるで
いっぱいだった。

⏰:09/03/28 00:30 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#148 [匿名]

『無理しなくていい。
けど、必ず忘れさせてみせるから。』

「…うん。」

そう言ってもう一度
キスするあたしたち。


ひかる、ありがとう。

⏰:09/03/28 00:32 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#149 [あ]
失礼>>1-200

⏰:09/03/28 04:53 📱:D903iTV 🆔:qeX6nG6o


#150 [匿名]

観覧車を降りると、
祐紀と美優ちゃんが
待っていた。

あたしたちが観覧車に
乗って行くのが見えて、
ずっと待ってたんだって。


2人はもう手を
繋いでいなかった。

少し疑問に思ったけど、深くは考えなかった。

⏰:09/03/28 13:52 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#151 [匿名]

―『観覧車、俺も乗りてーな!』

祐紀がいきなり発した言葉。それと同時に、
あたしは引っ張られて
祐紀と一緒に観覧車の中に入っていた。

え?再びあたしは混乱。

観覧車のドアが閉まる。ひかるは驚いた顔をしていた。もちろんあたしも。

…何であたしなの?

⏰:09/03/28 13:57 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#152 [匿名]

「ちょっと祐紀!」


『ん?』

「何であたしなの?美優ちゃんと入ればいいじゃん!いきなり何なの!」

騒いでるあたしとはよそに、のんびりしてる祐紀。

意味が分かんない。
分かんないよ祐紀。

『俺も観覧車乗りたくなったから』

⏰:09/03/28 13:59 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#153 [匿名]

「だったら美優ちゃんと…」

『俺美優と付き合ってないから。』

あたしがそう言いかけた時、祐紀の言葉によって消された。

―………え?
あたしの胸が苦しみ出す。
あたしは祐紀の言ってる言葉の意味が理解出来なかった。

⏰:09/03/28 14:02 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#154 [匿名]

「……意味が分かんないよ祐紀…。」


祐紀はあたしの方を見ようとしない。

ただ、いつもみたいな脳天気な祐紀じゃなく、あたしは怖かった。

祐紀じゃないみたいに感じた。

⏰:09/03/28 14:04 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#155 [匿名]

『………お前に告白された時、正直すんげー嬉しかった。』

あたしは何も言えず
祐紀を見る事しか出来なかった。


『俺も、お前の事好きだった。親友とかじゃなくて、1人の女として。』


………祐紀?

⏰:09/03/28 14:07 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#156 [匿名]

『…でも、俺はその時
美優と付き合ってて。

美優と付き合ってるのに、お前の事好きだった。
お前に彼女とどう?って聞かれる度、
俺の好きな奴はお前だよって言いたかった。』


………祐紀があたしの事を?嘘だよ、そんなの。

⏰:09/03/28 14:12 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#157 [匿名]

『だから、告白された時はすんげー嬉しくてさ。桃太郎が俺の事好きだなんて、夢でも見てんのかと思った!』


……お前から、桃太郎に変わった。
桃太郎って呼ばれると、あたしの胸はさらに苦しくなる。

『…でも、美優と別れる勇気なかった。』


………何で?

⏰:09/03/28 14:15 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#158 [あやか]
頑張って�~

続きちょ→気になる��

⏰:09/03/28 14:41 📱:W61T 🆔:gMWeeARc


#159 [匿名]

『もし、桃太郎と付き合ったとしても
別れたらどうなる?って思うと怖かった。

ださいしおかしいよな、別れた時の事考えるなんてさ(笑)』

祐紀の無理して笑う声だけが観覧車の中に響く。

祐紀はこっちを見ようとしない。あたしは祐紀から目をそらせない。

⏰:09/03/28 16:01 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#160 [匿名]

『俺、好きすぎて怖かったんだ。親友に戻れないかもって思うと怖くて、

うまく言えないし
考えがおかしいのも
分かってる。

公園で親友でいようって言った時は
俺まじ泣きそうだった!』


何にも考えられなかった。

⏰:09/03/28 16:04 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#161 [匿名]

あたしたちはお互いに

“親友でいなきゃいけない”って頑張ってた。


それでもあたしは
この気持ちを伝えたくて、祐紀に彼女がいるのも知ってて伝えたの。

うまくいくなんて
思っていなかったけど、あたしは特別なんだって思い込んでた。

⏰:09/03/28 16:07 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#162 [匿名]

祐紀は、あたしの事を
好きだったけど
親友でいられなくなるのが怖いから
彼女と別れられなかったの?

あたしたちはお互い
“親友”という言葉に
苦しんでいた。

こんな事だったら、
始めから親友じゃなければよかった。

そう思っちゃうよ。

⏰:09/03/28 16:10 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#163 [匿名]

『…桃太郎に彼氏が出来た時、悔しくてしょうがなかった。
自分からフっといて、意味分かんないよな、ほんと。』


…ほんと、意味分かんないよ。

祐紀が何をしたいのか、あたしにはわからない。

⏰:09/03/28 16:12 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#164 [匿名]

『ダブルデートとかも変な意地張っててさ、
彼氏見てやろうって何か意気込んでた。


彼氏見たら、すっげーかっこいいし、イチャついてるし。

それでまた悔しくなって、俺も美優とイチャついてた。見せつけてやろうとか思った。』

⏰:09/03/28 16:15 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#165 [匿名]

この空間から
逃げてしまいたかった。

これ以上聞くと、
きっとあたしは苦しむ。

もう祐紀を想って
苦しむのは嫌だよ。

こっちを見ない祐紀をあたしはただひたすら
見つめていた。

⏰:09/03/28 16:18 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#166 [匿名]

『…桃太郎達が観覧車に乗ってた時にさ、

俺と美優別れたんだ。

…というよりも、フラれた。
“祐紀が好きなのはももちゃんでしょ?だったら美優と付き合ってなんかないで頑張って”

って言われた。
美優には俺が桃太郎を好きって分かってたんだな』


切なそうな顔で景色を見てる祐紀。

⏰:09/03/28 16:21 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#167 [匿名]

…美優ちゃんは
どういう気持ちで祐紀に言ったんだろう。


そんな事、好きな人になかなか言えないよね。


あたしは美優ちゃんを傷つけてしまったのかな

⏰:09/03/28 16:23 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#168 [匿名]

―『ももか。』

そう呼ばれた瞬間、
さっきまであたしと合う事のなかった瞳が
目の前にあって。

気がつけば
抱きしめられていた。


ひかるよりも、
ずっときつく。

⏰:09/03/28 16:25 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#169 [匿名]


『彼氏がいるのは知ってる。…でも、俺はももかの事が好きなんだよ。

勝手な事言ってるのは分かってる。

…諦めようと何度も思ったけど、無理だった。



…俺と付き合って下さい。』

⏰:09/03/28 16:28 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#170 [匿名]

…ずっと、ずっと
待ち望んでいた事。


叶わないと思っていた事。


苦しくて苦しくて
祐紀を見る度に
切なかった。

どうしようもなかった。

⏰:09/03/28 16:30 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#171 [匿名]

………なのに、
あたし、今祐紀に
告白されてるの?

夢じゃないの…?


嬉しくて嬉しくて
仕方なかった。

涙が止まらなかった。

ずっと、ずっと
待ち望んでいた事。

⏰:09/03/28 16:32 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#172 [匿名]



“…好きな女の事くらい分かって当然だろ。”



“俺はももかの事好きだから。”


⏰:09/03/28 16:34 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#173 [匿名]

祐紀の背中に
手を回そうとした時、

頭の中で響く、
ひかるの声。


………………違う。

駄目、あたしは…
ひかるを裏切れない。

こんな最低なあたしを、想ってくれているひかる。

⏰:09/03/28 16:37 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#174 [匿名]

祐紀の事を好きなあたしを受け入れてくれたひかる。


優しいひかる。

あたしの事を考えてくれているひかる。

苦しい時に、側にいてくれた人は誰?
祐紀じゃなくて、ひかるじゃない。

⏰:09/03/28 16:39 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#175 [匿名]

あたしは祐紀を
押した。

それでも離してくれない祐紀。

早く離れないと、あたしは確実に祐紀から離れられなくなる。

もうこれ以上
振り回さないでよ。

ひかるが下で
待っている。ひかるを裏切れない。

⏰:09/03/28 16:42 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#176 [匿名]

切ります
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4303/

⏰:09/03/28 16:42 📱:W61T 🆔:smla9Wd.


#177 [我輩は匿名である]
>>50-100
>>100-150
>>150-200

⏰:09/03/28 17:11 📱:W45T 🆔:KwAm1Kvc


#178 [匿名]

一度はあたしを
フッたけど、
あたしの大事な親友。
そして、あたしが
今も想い続けてる人。


どんなに頑張ったって、他の人と付き合ったって、

祐紀を忘れる事はできなかった。
好きすぎてどうしようもなかった。

⏰:09/03/30 19:07 📱:W61T 🆔:1DSdghR.


#179 [匿名]

あたしが他の人を
想ってても、
あたしを想ってくれている人。


最低なあたしを、
抱きしめてくれた人。


忘れさせるって約束してくれた。
辛い時に側に居てくれたひかる。

⏰:09/03/30 19:10 📱:W61T 🆔:1DSdghR.


#180 [は�ー]
�K�イ
頑張ってください��

⏰:09/03/30 23:41 📱:W54SA 🆔:☆☆☆


#181 [いくみ]
更新希望です

⏰:09/03/31 10:03 📱:SH906i 🆔:Gqx.xJtI


#182 [我輩は匿名である]
ハマった(;_;)
続き読みたい!

⏰:09/04/26 13:53 📱:W54SA 🆔:sS1DzdnA


#183 [ゆきの]
スッゴい面白いです��
感動しましたぁ�h
続きが気になります�イ
更新頑張って下さい�@

⏰:09/04/26 14:42 📱:W65T 🆔:e3lqwkeA


#184 [匿名]

>>180-183
ありがとうございます
放置すいません(´・ω・`)

⏰:09/04/26 17:50 📱:W61T 🆔:CV/OAlRQ


#185 [匿名]

…あたしは、
どっちを選ぶかなんて事出来ない。


「…ごめん。」
そう呟くと、祐紀があたしを抱きしめる力が
弱くなった。

あたしは祐紀を
そっと押して、
祐紀から離れた。

お互い観覧車の中では
何も話さなかった。

話せなかった。

⏰:09/04/26 17:51 📱:W61T 🆔:CV/OAlRQ


#186 [匿名]

すごく、すごく
大好き。
大好きなんだよ、祐紀。

でも、遅いよ…。
何でもっと早く言ってくれなかったの?

何でもっと早くあたしの気持ちを受け入れてくれなかったの?

そうしたら、
あたしたちは今頃
隣にいれたのに。

⏰:09/04/26 17:54 📱:W61T 🆔:CV/OAlRQ


#187 [匿名]

…一緒に笑って
いられたのに。


同じ空間にいるはずなのに、祐紀がすごくすごく遠く感じた。



―観覧車から出る時。


あたしたちはもう、
親友にも戻れない気がした。

⏰:09/04/26 17:55 📱:W61T 🆔:CV/OAlRQ


#188 [匿名]

観覧車から出ると、
そこにはひかる。


『…変な事されなかった?』

悔しそうな不安そうな顔であたしに聞いてくるひかる。

…やめてよ、
こんなあたしを心配しなくたっていいのに。

⏰:09/04/26 17:57 📱:W61T 🆔:CV/OAlRQ


#189 [匿名]

……ごめんね、
ひかる。

あたしはひかるの元へも戻れない。

どう頑張っても、
ひかるの事を好きになれない。

あたしが好きなのは
…祐紀だから。

「……ごめん。」

⏰:09/04/26 17:59 📱:W61T 🆔:CV/OAlRQ


#190 [匿名]

うつむきながら言うなんて卑怯だよね。

…でも、
どうしてもひかるの顔が見れない。


『…何が?』


不思議そうに
聞いてくるひかる。

⏰:09/04/26 18:01 📱:W61T 🆔:CV/OAlRQ


#191 [匿名]




『別れて下さい。』



⏰:09/04/26 18:02 📱:W61T 🆔:CV/OAlRQ


#192 [匿名]

目を合わせる事もなかった。

ひかるが何か言う事もなかった。


ただ、お互いに
ずっとその場に立っていた。

⏰:09/04/26 18:04 📱:W61T 🆔:CV/OAlRQ


#193 [匿名]

切ります
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4303/

⏰:09/04/26 18:05 📱:W61T 🆔:CV/OAlRQ


#194 [匿名]


―あれから一週間。

あたしの携帯からは、
ひかるのアドレスが消えた。


『幸せになれよ』


そう言ったひかる。
自分勝手で、めちゃくちゃでわがままなあたし。

⏰:09/04/28 19:05 📱:W61T 🆔:nu/aES5E


#195 [匿名]

何度あたしのせいで傷ついた?
何度あたしに振り回された?

普通なら、怒ってるよ。ううん、殴られてるかもしれない。


なのに、なんで、最後まであたしの事を思ってくれてるの?

⏰:09/04/28 19:07 📱:W61T 🆔:nu/aES5E


#196 [匿名]

ありがとう。
そしてごめんなさい。


ひかるのアドレスを持っていたら、きっと弱く卑怯なあたしは
辛くなった時にあなたに連絡してしまいます。


…だから、消したよ。
あたしの事を好きになってくれてありがとう。

⏰:09/04/28 19:09 📱:W61T 🆔:nu/aES5E


#197 [匿名]

…祐紀とは、
親友に戻れなかった。


話すどころか
目を合わせない毎日。


祐紀は前から仲良かった男子といるようになった。


あたしはというと、
上辺の女の子達と
つるむ毎日。

⏰:09/04/28 19:09 📱:W61T 🆔:nu/aES5E


#198 [匿名]

……馬鹿みたい。
お互い少しも信用してないのに、
上辺だけでつるんでるのが。

…………祐紀だったら、なんて考えるあたし。


相談も、嬉しかったことも、祐紀にしか言いたくない。
……………祐紀、
あたし、祐紀と親友に戻りたいよ。

⏰:09/04/28 19:10 📱:W61T 🆔:nu/aES5E


#199 [匿名]

授業中はずっと祐紀と喋ってた。
些細な会話でも、すごく楽しくて。

今のあたしたちの席。
あたしと祐紀の机の間にあいた隙間。

少しの隙間が、
すごく大きくて。

話すことも
祐紀がこっちを向く事もなくなった。

⏰:09/04/28 19:13 📱:W61T 🆔:nu/aES5E


#200 [匿名]

昼だって、
一緒にパンを買いに行ったりお弁当のおかず取り合いしたり。

あたしのお弁当にハンバーグが入ってると、いっつも食べられるんだよね。

パンも買う時は絶対にメロンパン。
よく飽きないよね。

⏰:09/04/28 19:16 📱:W61T 🆔:nu/aES5E


#201 [匿名]

放課後も、
『あたしだけの特等席』に乗って帰るんだ。


寄り道したり、
買い物したり。

気づけばあたしは、帰りを楽しみにしてた。

⏰:09/04/28 19:18 📱:W61T 🆔:nu/aES5E


#202 [匿名]

そんな祐紀といる当たり前の事が、
今じゃ夢だと思ってしまうくらい。

考えれば、あたしたちカップルみたいだったね。

“カップルみたい”だったのに、
“カップルになりたい”とあたしが思ってしまったから、こんな事になったの?

⏰:09/04/28 19:20 📱:W61T 🆔:nu/aES5E


#203 [匿名]

親友でなければ。
美優ちゃんがいなければ。
あたしがひかると付き合わなかったら。


なんて考えてしまうあたしがいる。
美優ちゃんはすごくいい人。
ひかるはあたしが感謝しても感謝しきれない人。

なのに、この2人を恨んでしまう醜いあたし。

⏰:09/04/28 19:22 📱:W61T 🆔:nu/aES5E


#204 [匿名]

考えるだけで
苦しくて、吐きそうになる。

何が正しいのか、
どうしたらよかったのかなんて分かんないよ。


もう、どうしようも出来なくて。

⏰:09/04/28 19:24 📱:W61T 🆔:nu/aES5E


#205 [匿名]

『あたし』を消してしまいたかった。

今のあたしは、
自分が嫌いで嫌いでしょうがない。

自分が憎くて仕方がない。

弱いあたしを。
最低なあたしを。
醜いあたしを。
祐紀の事を、忘れられないあたしを。

⏰:09/04/28 19:26 📱:W61T 🆔:nu/aES5E


#206 [匿名]



「ももか髪の毛黒くしたー?」

「ほんとだー似合ってるよ!」


教室に入った瞬間、
女の子達に言われた言葉。

⏰:09/04/28 19:28 📱:W61T 🆔:nu/aES5E


#207 [匿名]

「ありがと」
そう言って笑うあたし。


今まで明るい茶色だったあたしが、真っ黒にしたもんだからみんな反応する。


可愛いとか、似合ってるだとか、
前までは言われて居心地がよかった。
今は、何も思わない。

⏰:09/04/28 19:31 📱:W61T 🆔:nu/aES5E


#208 [匿名]

切ります
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4303/

⏰:09/04/28 19:31 📱:W61T 🆔:nu/aES5E


#209 [匿名]

つまんない。
祐紀がいなきゃ。

あたしの中の祐紀の存在は、すっごく大きくて、大切で。

自分の席についたあたしは、祐紀の席から机を少し離した。
離される度に傷つくから、
自分から離してるだなんて。ほんと情けない。

⏰:09/04/29 00:23 📱:W61T 🆔:qt6caQTk


#210 [匿名]

ぼーっとしながら、
外の景色を見ていた。

『てかさ〜、ももか
ひかる君とどうなったの〜?』

別れた事を知らない友達は、大声であたしに聞いてくる。

「別れたよ」

あたしは外を見ながら
ためらう事なく答えた。

⏰:09/04/29 00:25 📱:W61T 🆔:qt6caQTk


#211 [匿名]

『まじでー!?』
「男紹介しようか!?」


周りの女子もあたしの答えを聞いて驚き
騒ぎ出す。

あたしはお菓子を頬張りながら、
好きな人いるから。とだけ答えた。

⏰:09/04/29 00:28 📱:W61T 🆔:qt6caQTk


#212 [匿名]

―授業中、ノートを書く時にうつむくと、
目の前に現れるあたしの髪の毛。

明るい茶色だった髪の毛は、真っ黒になっていて、自分でも違和感がある。


…ずいぶん伸びたな。
ばっさり切ってショートにすればよかったかも。

⏰:09/04/29 00:30 📱:W61T 🆔:qt6caQTk


#213 [匿名]



授業が終わり、
のろのろと玄関に向かうあたし。

早く帰ろっと。

そんな事ばかり
思ってた。

⏰:09/04/29 00:34 📱:W61T 🆔:qt6caQTk


#214 [匿名]

外に出た時、
目の前の光景に
あたしは動揺してしまった。

……………夢?

漫画みたいにほっぺをつねってみる。

痛い。
夢じゃない、現実なんだ。

⏰:09/04/29 00:35 📱:W61T 🆔:qt6caQTk


#215 [匿名]

あたしの瞳に
映っているのは、


…自転車に乗ってる
祐紀。

『桃太郎ーっ!』

こっちを見て、
あたしを呼ぶ声。

……嘘、嘘だよ。

心臓が異常なくらいに動き出す。

⏰:09/04/30 19:11 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#216 [匿名]

『一緒に帰ろー』

今までの事が
まるで嘘だったかのように、満面の笑顔で呼ぶ祐紀。


……何が何だか、
今のあたしには全くわからない。

ただ、体は正直で。
祐紀の方へと、
自然に足が進んでいた。

⏰:09/04/30 19:13 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#217 [匿名]




夕方の公園。
なんか…懐かしいな。
あたしたちが靴飛ばしした公園。

そんなに前の事じゃないのに、あの時がすごく昔のように思える。

ブランコに座っているあたしたちは、あの頃と同じように見える?

⏰:09/04/30 19:15 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#218 [匿名]

『……何か、今までごめんな。』

沈黙を破ったのは
祐紀の方。

『俺さ、変な意地とか張っちゃったり、気まずかったりしてさ。
ほんと男のくせに
だせーよな(笑)』

笑いながら話す祐紀。
あたしは何も言えなくて、ただ黙って聞いてた。

⏰:09/04/30 19:17 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#219 [匿名]

『学校でも、放課後でも、桃太郎といないとつまんなくてさ。
違う奴らと絡んでても、いっつも桃太郎と比べちゃうんだよな(笑)』


「……あたしもだよ。」

祐紀の方は見ないで、
小さな声で呟いた。


『やっぱりな(笑)』

小さな声で呟いたのに、あたしの声は祐紀には聞こえてたみたい。

⏰:09/04/30 19:22 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#220 [匿名]

『……なぁ、桃太郎。』


あたしが祐紀の方を向くと、目が合った。


『俺がいなくなったらどーする?』

いきなりこんな質問をされて、あたしは拍子抜けしてしまった。

「泣くかな。」

笑いながら言う。

⏰:09/04/30 19:24 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#221 [匿名]

『………そっか(笑)』


馬鹿だなぁ。
祐紀が冗談でもこんな事言わないのは知ってるよ。


…いなくなっちゃうんでしょ?

親友なんだから
気づかない訳ないじゃない。

泣きそうになるのを
グッとこらえた。

⏰:09/04/30 19:26 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#222 [匿名]

『俺さ、引っ越…』

「ねえ!」

祐紀が言うのを
さえぎって、大声をあげた。

『何だ…』

文句を言おうとした祐紀が、あたしの方を見て驚いた。

何で?と思ったら、
知らないうちに涙を流していた。

⏰:09/04/30 19:29 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#223 [匿名]

「…あたしが祐紀の自転車の“特等席”に乗ってる時、何でいっつも空を見てたか知ってる?」



あたしは泣きながら、
それでも笑顔で
声が震えないように
必死で話した。


『…空が好きだから』

呟く祐紀。
馬鹿だね、ほんと。

⏰:09/04/30 19:32 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#224 [匿名]

「ばーか」

『…何だよ』

「親友のくせに、あたしの事全然分かってない」


あたしはブランコから
飛び降りた。

「ねえ、祐紀。」

『なに…』

⏰:09/04/30 19:35 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#225 [匿名]

祐紀が答える前に、

あたしは祐紀に

キスをした。

目の前で呆然としてる
祐紀。

唇と唇が離れる時、

あたしたちは
恥ずかしい程に
お互い顔が真っ赤だった。

⏰:09/04/30 19:38 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#226 [匿名]

「大好きだよ。ずっと前から、祐紀の事が。」


一瞬驚いた顔をして、
悔しそうな顔をしながら


『俺も。ずっと前から』

そう言った祐紀が
すごく愛しくて。

このまま、ずっとこのままがいいなんて思った。

⏰:09/04/30 19:40 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#227 [匿名]

「離れてても親友だからね!」


『当たり前だっつの』


「元気でやんなよ」


『桃太郎もな』


「メロンパンばっか食べんなよ!」


『うっせー(笑)』

⏰:09/04/30 19:43 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#228 [匿名]


『なあ桃太郎』


「んー?」


『俺、メロンパンよりお前が好きだよ!』


「メロンパンと比べんな(笑)!」


『…じゃーな!』


「元気でね!」


⏰:09/04/30 19:48 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#229 [匿名]


17歳、高校2年生。


辛くて、切なくて、
苦しくて、もどかしくて


何度も諦めようとしたけど、頭の中に浮かんでくるのはあなたの事ばかりで。

⏰:09/04/30 19:53 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#230 [匿名]


授業中の会話も
一緒に食べるご飯も
放課後の自転車も

具合が悪い時は
必ずあたしに
会いに来てくれて。

こんなあたしを
親友と言ってくれて。

こんなあたしを
好きと言ってくれて。

⏰:09/04/30 19:55 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#231 [めぇ]
陰ながら見てました
離ればなれゎ嫌だよぉ

更新頑張ってくださぃね

⏰:09/04/30 19:56 📱:N906imyu 🆔:QosEsLOQ


#232 [匿名]


馬鹿だし鈍感だし
飽きっぽいし

でも一緒にいると
楽しくて
祐紀といると
幸せだって思えたの。


祐紀がすごくすごーく
好きだったよ。

⏰:09/04/30 19:59 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#233 [匿名]


離れていても、
あたしの大事な
親友だからね。

…そして、あたしの
だいすきな人。

いつ会えるかなんて
分からないけど。

あたしはずっと
待ってるよ。

⏰:09/04/30 20:02 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#234 [匿名]


あたしだけの
特等席に、

また乗れる日を
待ってるからね。




END

⏰:09/04/30 20:04 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#235 [匿名]


不定期更新で
すみません

読んでくれてた方
コメントをくれた方
ほんとありがとう
ございました(´・ω・`)


こんな未熟な文章なのに読んで頂いて
嬉しいです。

⏰:09/04/30 20:06 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#236 [匿名]


>>231
ありがとうございますっ

それでは最後まで読んで下さってありがとうございました(´・ω・`)
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4303/

⏰:09/04/30 20:07 📱:W61T 🆔:frYRJukM


#237 [匿名]
18歳。の方も
よろしくお願いします
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/10335/

⏰:09/05/01 14:32 📱:W61T 🆔:Tsld88k6


#238 [匿名]

新しい環境に慣れてから3ヶ月。

たった3ヶ月なのに
ももかがいない毎日は
過ぎるのが遅くて
つまらない。

当たり前に連絡してくると思ったら、あいつからは連絡はなし。

この3ヶ月、1回も。
何度も携帯をチェックしてしまう自分が、もどかしくて苛立った。

⏰:09/09/10 00:22 📱:W61T 🆔:☆☆☆


#239 [匿名]

…俺ら、両思いだったんだろ?

確かに今は離れてるけど、また会えるまでの間に
他の女を好きになるなんて俺には絶対無理だ。

ももかだってそうだろ?

元気だよ とか
そんなことでもいいから連絡してほしい…と考えてる俺は何て乙女チックなんだろう。

そのくせ、自分からメールを送るのは何だか怖くて送ってない。
馬鹿か、俺。

⏰:09/09/10 00:26 📱:W61T 🆔:☆☆☆


#240 [匿名]

あーあ!ほんと何やってんだ俺!
はやく連絡しろ!俺!


携帯を手に取り
電話番号をうつ。

ちゃんと覚えてんだよ。

プルルルル…と機械音が聞こえた時、俺の緊張はMAXで尋常じゃないくらいに汗が出た。

やばいやばいやばい。
柄でもねーよ。

⏰:09/09/10 00:29 📱:W61T 🆔:☆☆☆


#241 [匿名]

ガチャッ…

…あ、やべぇ出た。
何て話せばいいんかな。
焦ってそんなことを考えてる俺の耳に届いたのは

「…もしもし」

愛しい人の声なんかではなくて。

明らかに
男の声だった。

⏰:09/09/10 00:32 📱:W61T 🆔:☆☆☆


#242 [匿名]

え…。
電話番号、間違った?

ももかじゃなくて男が出るってどうゆうことだ?

何が何だか分からず
俺はただ立ち尽くしたままだった。

「…あ、もしかして祐紀くん?」

…名前、
何で知ってんだよ。

⏰:09/09/10 00:34 📱:W61T 🆔:☆☆☆


#243 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250

⏰:09/09/11 10:01 📱:W61SA 🆔:Uve/LgNw


#244 [匿名]
あげます

⏰:11/07/19 18:01 📱:N07B 🆔:7lYpFuRM


#245 [我輩は匿名である]
あげます

⏰:11/07/20 12:12 📱:T003 🆔:lx3OJ9a.


#246 [鯉伽李]
気になる

書いてくださぃ

⏰:11/11/03 23:22 📱:SH005 🆔:ru9HKh.o


#247 [我輩は匿名である]
もーーーーー!!!!!気になる!!

⏰:11/11/06 06:38 📱:S007 🆔:AgGjinXc


#248 [☆]
え?続き気になるんですけど?

⏰:12/12/16 21:56 📱:F01B 🆔:F3Srzvtw


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