黒猫の棲むところ
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#561 [イリア]
すいません、ハクって誰ですか。
「あらぁ、そうなの//」
「いやね、黒猫さんと一緒に
歩いてきたもんだから、
私ったら、てっきり…//」
またガヤガヤと騒ぎだす。
猫さんは私の耳元で囁(ササヤ)いた。
:09/03/28 13:11 :W61P :☆☆☆
#562 [イリア]
猫「あんた、ちょっと離れてて。
こいつら、俺とあんたのこと
疑ってるみたいだから。」
七「……はぁ」
猫「狼のほうが片づいたら
狐が来て追っ払ってくれるから」
:09/03/28 13:12 :W61P :☆☆☆
#563 [イリア]
そう言われて私は猫さんと離れ
人だかりの少ないほうに歩き始めた。
――…それにしても。
:09/03/28 13:12 :W61P :☆☆☆
#564 [イリア]
何だよさっきの猫さんの態度。
いくら何でも、サービス精神
旺盛(オウセイ)すぎでしょ!!
:09/03/28 13:13 :W61P :☆☆☆
#565 [イリア]
訳もなくイライラする。
あの声で舞台の上に立ってるのかな。
そんなのファンができて当然じゃん。
:09/03/28 13:13 :W61P :☆☆☆
#566 [イリア]
七「……猫さんにとっては私も
うるさいファンの一人なのかな…」
:09/03/28 13:13 :W61P :☆☆☆
#567 [イリア]
そう考えると、
どうしようもなく切なくなる。
無意識に頬に冷たい涙が伝う。
七「……?…涙?
どんだけ女々しいんだよ私…」
:09/03/28 13:14 :W61P :☆☆☆
#568 [イリア]
ファンの人たちの声、聞きたくない。
私はそう思い、森の中に足を進める。
危険かもとは思ったが、
まぁ奥まで入らなかったら
大丈夫だろう。
:09/03/28 13:14 :W61P :☆☆☆
#569 [イリア]
ザワザワザワ…
森が風で揺れてる。
少し肌寒い。
:09/03/28 13:14 :W61P :☆☆☆
#570 [イリア]
「――……ッめ…たら」
?
誰かの声が聞こえる。
こんなところで…誰…?
そう思い、声のするほうに歩く。
すぐに知ってる顔が見えた。
:09/03/28 13:16 :W61P :☆☆☆
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