黒猫の棲むところ
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#244 [イリア]



狐「よく言うよ、本当。
大体、僕はいつでも本気モード!
いい加減なことは
するな、言うな、見せるな……
……母上様の、遺言さ♪」


猫「立派な母親だ。
まぁそんな遺言も虚(ムナ)しく、
息子はこんな奴に
育っちまった訳だけど。」


⏰:09/03/25 05:00 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#245 [イリア]



狐「ねぇ、最近冷たくない?
ネコくん僕に対して冷たくない?

――…時に七衣ちゃん、
さっきから一言も
喋らないけど、大丈夫?」


七「―…ハァッハァッ…ハァッ…
―――ッッ!!大丈夫な訳…ッッ!!」





ないでしょ――――ッッ!!!!!


⏰:09/03/25 05:01 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#246 [イリア]



雨が降り出すのに比例して
黒猫さんと狐さん、
二人の歩くスピードは速くなり
いつしか(私にとっての)
全力疾走にまで
走るスピードは上がっていた。


⏰:09/03/25 05:02 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#247 [イリア]



狐「あれ?
どうしたのそんなに息切れして?」


雨にできるだけ当たらないよう
木の葉っぱの下に入り、
私たちは一旦走るのを止めた。

⏰:09/03/25 05:04 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#248 [イリア]



七「――…ハァッ…ハァッ…
…走るの…速い、です……」


猫「フフン、これだから人間は。」


七「わ、悪かったですね!
人間で!//」


⏰:09/03/25 05:04 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#249 [イリア]



狐「まぁまぁお二人とも。
ごめんね七衣ちゃん、僕ら
雨が降ると周りが
少し見えなくて…」


七「ハァッ…ハァッ…はぁ…。」


⏰:09/03/25 05:05 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#250 [イリア]



狐「基本的に
妖はみんなそうだから気をつけて。
普段は優しくても、
雨に触れると
性格が変わる妖もいるから。」


狐さんが言った、

そんなに雨が苦手なんだ。

人間の私には、
まだまだ理解しにくいことだけど…


⏰:09/03/25 05:05 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#251 [イリア]



狐「まぁ何かあっても
七衣ちゃんは僕が守るから
ノープログレムだけどねっ★」


七「……はぁ」


⏰:09/03/25 05:06 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#252 [イリア]



猫「狐、こいつは、俺が拾った。
必要以上に近づくな。」


七「私、拾われたんですか。」


猫「失礼、スカウトした。大道具に。
――……着いた、あそこだ。」


⏰:09/03/25 05:06 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#253 [イリア]




七「―…うわぁ」



⏰:09/03/25 05:07 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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