喧嘩上等

あたし
野上花優は
ごく普通の女の子

だった。でも
この高校に入ってあたしは変わった

何この学校…

入学式当日…あたしは思った

制服が可愛い♪
って単純に選んだ高校が…こんな高校
だったなんて…

門の前には
金髪で煙草を吸っている男女が何人も…

え…？
高校だよね…？

中に入っても金髪ばっかり…
もしかしてあたし…とんでもない所に来ちゃった!?

あたしのクラスは２組…
やっぱり荒れてる子達ばっかだった

あたしは真面目でもないが荒れてるわけでもない

本当に、ごく普通なんです!!!!

んー…あっ!!

あたしはクラスの中から１番地味な子を見つけた

地味って言っても
全然普通な感じで
明るそうな子!!

『あの…』

『？』

『名前何て言うの～？
あたしは野上花優!!
友達になろっ？』

『あたしは橘香織!!入学式で可愛いと思ってたんだよぉ!!』

うんっいい感じ♪

『本当？ありがとお♪
花優でいいよっ』

『花優♪
香織って呼んでね』

あたしは香織とすぐ仲良くなった

香織に聞いた話…

『この学校ね、めっちゃ荒れてて…先生も諦めてるみたい…

喧嘩で１番になるとめっちゃかっこいい先輩達の
グループに入れるって
聞いたよ!!』

『何…それ…』

あたしは中学の時
反抗期がやばくて
その時は他中の奴等ばっかと
しょっちゅう喧嘩してた

だから喧嘩は弱くない方だとわ思う

でもそんなの
馬鹿らしい

あたしはただ高校でかっこいい彼氏見つけて
いい恋愛すんだ!!

って思ってたの

でも…ここじゃ無理もあるな…

『ねーねーとりまさぁこのクラスの頭決めよーよ』

金髪の子が言う

『いいよー』
皆、賛成する

はあ？何それ
って言うまでもなく喧嘩は始まった

『花優っ!!』
香織はびっくりしているようだ

そりゃそーね
喧嘩見るのも初めてそうだもんね

あっという間にクラスのほとんどが倒れていた

『そこの２人～は
弱そうね～』

金髪の子があたし達に言う

『ふうん
あんたが１番？』

『そーだけど、あんた名前は？』

『花優』

『花優…？
まぁあんたら２人は論外だろーし
あたしが頭って事で…』

『論外～？
いいじゃん、しよーよ』

あさん

ありがとう
ございます!!

『は？出来んの？』

『出来るよ～？』

あたしと金髪の女は戦った

ん～…まぁまぁかな

見事あたしの勝ち♪
久々の怠慢に興奮しちゃった♪

『花優…中々やるじゃんあたしは歩美』
金髪が言う

『どーも
歩美ちゃん♪』

こんな感じで１日目は終わった

『ただいまぁー』

『花優
おかえり。学校どうだった？』
ママが言う

『ん～楽しいかも♪』

『良かったじゃないって何買って来たの？』

『染め粉♪』

『染め粉…？
あんたまた髪の毛染めるの～？』

『うん♪
だって負けたくないし。この方があたしらしい気がすんの』

『まぁいいけど…』

次の日
あたしは金髪にして学校に行った

『おはようございますっ!!』

クラスの子達があたしに挨拶する

気持ちいい…でも
『敬語使わないで？』

『えっ!?
いいんですか？』

『友達じゃん♪』

他のクラスは皆
頭に挨拶をして敬語使って…

でもあたしは…
２組は２組のやり方でいくよ

香織は学校を休んだ

メールしようと思った所で
『花優さんっ!!』
歩美がきた

『何か今から１組、２組、３組の頭で
戦うらしいっす!!』

『へぇ～てか敬語いいから～』

『嫌…自分が嫌なんで…』

『なら良いけど～…』

『それよりっ!!３組の頭は強いらしいっすよ!!』

『大丈夫大丈夫～♪いってきまーす!!』

１組の頭は美咲
ぶっちゃけ弱かった

３組の頭は楓
強かったけどそこまでじゃなかった

って事で見事!!あたしの勝ち♪

『花優さんっさすがっす!!お疲れ様です』

歩美がジュースを持ってきてくれた

『ありがと♪』

『何でそんな強いんすか？第一印象は普通の子だと思いましたよ』

『だって普通の子だもん別に強くなんかないよ

何も考えずに無我夢中に相手を殴るだけ

そしたらいつの間にか終わってるし

喧嘩に勝っても全然強くなんかないよ』

『強いっすよ!!
一生ついていきます!!(笑)』

『馬～鹿っ♪』

そんなこんなで歩美とは仲良しになった

いっつも一緒にいるのは歩美と楓と美咲。

強さで言ったら

あたし
楓
歩美
美咲

らしい

でもあたしはそんなの関係なく
仲良くしてるけどね

もちろんクラスの皆とも

香織はメールをしたけど返事は返って来ないし多分、幻滅したんだと思う

でもあたしは今の学校生活が楽しかった

学校行っても
歩美と楓と美咲と裏庭とかで語って

飽きたらカラオケとか渋谷とか勝手に行く

そんな毎日だった

『あーっ!!
彼氏ほしいー!!』
最近のあたしの口癖

『出た～花優の口癖♪』楓が言う

『花優さんならすぐ出来ますよ～』
歩美が言う

『あはは』
笑う美咲

『だってさ、だってさ、やっぱ恋愛したいじゃんかよぅっ!!』

『はいはい♪』
楓が流す

いっつもこんな感じ

でもあたしにはすごく居心地良かったよ

楓『そろそろカラオケでも行く～？』

あたし『行きたあい!!』

そんな話をしていると

『花優って
どの子～？』

『……はあい
あたしだけど…誰？』

『ｸｽｯ…やっぱ１年生って元気だよね～
あたしは２年の凛。聞いた事あるよね～？』

『ない』

歩美『ちょっ、花優さん!!２年１組の頭ですよ!!』

『花優、なめてんの？怠慢はろーよ』

『凛…だっけ？あたし今から連れとカラオケ行くから…じゃ』

『はぁ？』
凛の声と
バキッ
っていう鈍い音が響いた

凛があたしを殴ったみたい

『……どう？はる気になった？』

『いいよ』

あたしと凛はその場で
戦った

さすがに手強かったけどあたしの勝ち♪

『凛…もう学校くんな
あたし…あんた嫌い』

『言われなくても来ないわよっ!!』
凛は涙目になりながら帰って行った

『花優さんっ!!お疲れ様です!!』

『花優…後輩に負けた先輩は学校に来る事は出来ないんだよ』

『そうなのっ？楓よく知ってるねぇ』

『多分、凛が２年の頭だと思うし２年はもう
誰も来ないと思う…
後は３年だけだね』

『思ったんだけどぉ…１位になったら何があるんだっけ？』

『蓮君達のグループに入れるんだよっ!!』

蓮君…？

『誰それ、』

『知らないのかよっ!!
門の所にいっつも溜まってる人達だよ』

ああ～…
入学式の日に見た人達かあ…

『煙草吸ってる？』

『そぉそぉ!!』

『ふぅん』
どーでもいいけど…

あたし達はカラオケに行こうと思い
門に向かった

『蓮君達いる!!』
歩美と楓と美咲が興奮してる

『あれ～？怪我してるじゃんっ!!何て名前？』

あたしっ!?
『花優…』

『……ふうん。凛って知ってる？』

『凛？』

『そそ☆１年生が凛倒せたら大したもんだよ～』

『凛ならもう学校来ませんよっ』

『またまた～花優ちゃんだっけ？
その傷どーしたのっ？』

『だから…凛と『まじで言ってんの?!』

『はい…』

『……花優ちゃん…気に入った!!
でも簡単にこいつらわ倒せたないよ？』

蓮は周りの３人の女を指さす

３年の頭のようだ

あたしは無視をして
学校を出た

『花優さんっ、』

『あたし決めた♪
絶対、蓮のグループに入るよ』

『花優の負けず嫌い出た～♪』

『蓮を見返してやるよ』

『花優らしいじゃんっ？♪』

『うんっ!!花優さんっ応援してます!!』

『美咲もっ♪』

『ありがとお♪』

『花優さんカラオケの前に手当てしますよ～』

『いいよ～別に～♪』

『だぁめ!!♪』

『あはは～♪』