BLUE LETTERS
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#117 [我輩は匿名である]
――そもそも、春嘉は密かに彼に抱いたその切ない気持ちを明かすつもりは甚だなかった。
:09/07/19 16:44
:SO903i
:☆☆☆
#118 [我輩は匿名である]
いつも遠くから――この教室から走る彼を見ていた。
はじめて彼が春嘉の視線に気付き、手を振ってきたときは胸が痛いほど打ったのを憶えている。
いつも一方方向だった視線が交わり、いつしか互いを優しく意識するようになっていた。
知らない彼を見つける度に愛しい、この人でよかったと思った。彼の笑顔が見られたときには春嘉も幸せだった。
:09/07/19 16:46
:SO903i
:☆☆☆
#119 [我輩は匿名である]
愛していると、
いっそのこと、かき抱いて身を寄せて、言ってしまえばよかったのだろうか。
:09/07/19 16:48
:SO903i
:☆☆☆
#120 [我輩は匿名である]
だが別れを泣いて惜しむつもりはない。
春嘉は覚悟をきめていたのだ。
彼がいなくとも、彼が微笑みかけなくとも、例え彼が春嘉以外の誰かのものになってしまったとしても。
彼を思い続ける、覚悟。
彼に恋をし続けることを。
:09/07/19 16:52
:SO903i
:☆☆☆
#121 [我輩は匿名である]
「はるよし――」
ああ、
名前を呼ばれただけで、心の輪郭が溶けてしまいそうだ。
僕は初めて手を振替した。
視線を絡めたときのような、この恋心に芽生えた焦れるような切なさと泣き出しそうな愛しさを押し込めて、とびきりの笑顔をむける。
これを愛と呼ばすになんと呼ぼう?
:09/07/19 16:55
:SO903i
:☆☆☆
#122 [我輩は匿名である]
春嘉は彼を失い、愛を知った。
幼くても、ちっぽけでも、これは恋で愛だった。
春嘉の小さな小さな宝物だった。
:09/07/19 16:57
:SO903i
:☆☆☆
#123 [我輩は匿名である]
彼は明るい光の中に薄れて消えていった。
強い光に目の奥が鈍く痛んだ。
笑いたいのに春嘉は少し泣いた。
:09/07/19 17:01
:SO903i
:☆☆☆
#124 [我輩は匿名である]
はるよし――僕を呼ぶ声が今も
:09/07/19 17:03
:SO903i
:☆☆☆
#125 [我輩は匿名である]
END
:09/07/19 17:03
:SO903i
:☆☆☆
#126 [ちみ]
正直意味が分かんないです(・ω・)
:09/07/21 13:25
:SO906i
:☆☆☆
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