BLUE LETTERS
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#189 [我輩は匿名である]
黒く冷たく、
光って堕ちた、小さな男の子。
時計の針は歩みを止め、暑い夏をさらなる灼熱で焼き付けた。
:09/10/12 15:54
:SO903i
:☆☆☆
#190 [我輩は匿名である]
負の連鎖を直に断ち切るためには、これがどうしても必要だったのだ。
"she"は思ったが、直ぐに頭を振った。
それは自分以外の誰が聞いても、言い訳に過ぎないだろうから。
:09/10/12 15:55
:SO903i
:☆☆☆
#191 [我輩は匿名である]
あの出来事は"she"の胸に真っ黒なわだかまりを残していた。
驚異的な威力と毒性と絶望を与えるそれ――まさに脅威になりうる力が圧縮された銕(くろがね)の悪魔――
それを小さな小さなあの身体へとめがけて――
:09/10/12 15:57
:SO903i
:☆☆☆
#192 [我輩は匿名である]
空高くを見上げていた榛の瞳は一瞬見開かれ、その身に何が起こったのか理解する間すら無しに身体を襲う閃光と激痛、そして悲しみに身悶えていた。
酷い渇きと灼熱にあえぎながら誰もが終わりを連想し絶望した。
:09/10/12 16:01
:SO903i
:☆☆☆
#193 [我輩は匿名である]
その光と風がえぐったのはあの小さくも豊で美しい身体と、
荒みきった"she"の心そのものだった。
:09/10/12 16:02
:SO903i
:☆☆☆
#194 [我輩は匿名である]
それは悲しくも、皮肉なまでに神々しい白光。
ほんの一瞬、
神をも凌駕する力。
:09/10/12 16:04
:SO903i
:☆☆☆
#195 [我輩は匿名である]
嘘つき。
同じ事が起きれば、また何度だって引金を引くくせに
そう言ったのは誰だっただろう。
:09/10/12 16:06
:SO903i
:☆☆☆
#196 [我輩は匿名である]
言われた時、
"she"は心臓が一瞬止まる思いだった。
あの頃"she"に届いた手紙には世界の言葉を尽した辛辣な誹謗中傷が綴られていた。
そしてその手紙達は何れも真っ青だったのを記憶している。
:09/10/12 16:08
:SO903i
:☆☆☆
#197 [我輩は匿名である]
青い手紙達を"she"は机の深くにしまいながら、その一文一句残さず胸に刻みつけた。
そして立ち上がり、空を見める。
過去に戻ることは絶対にできないから、それなら進まないといけない。
どうしても叶えたい未来があるのだから。
:09/10/12 16:19
:SO903i
:☆☆☆
#198 [我輩は匿名である]
END
:09/10/12 16:21
:SO903i
:☆☆☆
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