BLUE LETTERS
最新 最初 🆕
#60 [我輩は匿名である]
 

そして上田は青いノートにペンを走らせた。

 

⏰:09/05/20 02:57 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#61 [我輩は匿名である]
 

(もう、戻れないなら、進まなくちゃ)

 

⏰:09/05/20 02:58 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#62 [我輩は匿名である]
 

(どこへ行ったの、僕らのグリーンデイズ)

 

⏰:09/05/20 02:59 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#63 [我輩は匿名である]
 
変わらずにはいられなかった。
周囲も焦りを見せはじめ、みな挙って将来を考えだす時期。もちろん明確なビジョンを持つ者のほうが稀でみなプレッシャーやストレスに笑顔を歪ませた。
 

⏰:09/05/20 03:01 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#64 [我輩は匿名である]
 
同級生たちはいきなりに大人びて、進路や夢の話をすればするほどそう感じた。冬が近付くにつれ、それは強まり、それぞれの未来が明確になりはじめた。
 

⏰:09/05/20 03:02 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#65 [我輩は匿名である]
 

榊原とはすれ違いが多くなっていて、彼が大学のランクを落としたことを友人から聞いたのもその頃だった。

 

⏰:09/05/20 03:03 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#66 [我輩は匿名である]
 

あんなに近くにいたのに。

あんなに笑いあって過ごした日々があったのに。

 

⏰:09/05/20 03:04 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#67 [我輩は匿名である]
 
僕らは変わってしまった。
もう戻らない。

時間が、未来が、大人達が、仲間達が、そして僕ら自身が僕らを引き離した。

 

⏰:09/05/20 03:06 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#68 [我輩は匿名である]
 
もうこんなふうに優しく僕を叱るお前の笑顔も、見れないのかな。
 

⏰:09/05/20 03:07 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#69 [我輩は匿名である]
 

今、

春がきてしまった。

 

⏰:09/05/20 03:08 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#70 [我輩は匿名である]
 

僕らを引き合わせ、僕らを別つ、春。

 

⏰:09/05/20 03:08 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#71 [我輩は匿名である]
 

(セイグッバイ

マイグリーンデイズ)

 

⏰:09/05/20 03:09 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#72 [我輩は匿名である]
駄目だぜんぜんまとまらなかった(´・ω・`)

ごめん、ごめんな榊原

⏰:09/05/20 03:10 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#73 [我輩は匿名である]
 
END
 

⏰:09/05/20 03:11 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#74 [我輩は匿名である]
 

古い友人から手紙が届いた。

シンプルな青い封筒の中身は結婚式の招待状。
俺は迷わずそれをごみ箱の底めがけて叩きつけた。

 

⏰:09/05/21 23:24 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#75 [我輩は匿名である]
 

はやく孫の顔がみたいよと態とらしくぼやいたお袋の声が蘇ったが、それを頭の片隅に追いやりリビングへ向かった。

 

⏰:09/05/21 23:26 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#76 [我輩は匿名である]
 

「うわあ!みてはるくんっ!可愛い!」


俺がリビングに戻るなり、あんたは歓声をあげて騒ぐなり直ぐに悲しい顔をしてうなだれた。

 

⏰:09/05/21 23:28 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#77 [我輩は匿名である]
 

「ほしいなぁ…」


ぽつり。

俺はその声を耳聡く聞き逃さなかった。
そう呟いたっきり、あんたは黙りこみ、うなだれてしまった。
ばれないように横目で見やると、泣きだしそうな表情。
 

⏰:09/05/21 23:31 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#78 [我輩は匿名である]
 

原因は…

ブラウン管から発信された赤ん坊の笑顔。
…幸せそうな家族の光景。

 

⏰:09/05/21 23:33 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#79 [我輩は匿名である]
 

「…俺、子供はいーや」


「え、なんで?」


「子供、苦手だし」

 

⏰:09/05/21 23:35 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#80 [我輩は匿名である]
 
俺はそれだけ告げて、ぶっきらぼうにあんたの頭をわしわしと撫でるとあんたはご自慢の蜂蜜色の髪と顔をくしゃくしゃにして。
 

⏰:09/05/21 23:37 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#81 [我輩は匿名である]
 

「――ありがと」


「なんだよ急に」


「ううん、なんでも」


(あんたがずっと)
(俺そばにいてくれるなら)(他にはなにも)

 

⏰:09/05/21 23:38 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#82 [我輩は匿名である]
 
この言葉を俺が素直に伝えれば、あんたがテレビの赤ん坊を見て抱いた憂いを払うことができるのだろう。そしてきっとあんたは笑ってくれるんだ。全てが救われるような、俺の大好きな笑顔で。
 

⏰:09/05/21 23:41 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#83 [我輩は匿名である]
 
あんたをほんの一瞬でも(例えばかりそめ、でも)幸せにできる言葉を知りながら、それをもてあます俺に、謝らないで、悲しい顔をしないで、と笑うあんたは本当に優しい。
 

⏰:09/05/21 23:42 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#84 [我輩は匿名である]
 

出会ったあの瞬間からあんたを幸せにできないこと、解っていた。

【俺達】の恋や愛は、世間一般のものにも増して不安定で異質なものなんだ。

 

⏰:09/05/21 23:45 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#85 [我輩は匿名である]
 

この唇から溢れそうなほど高ぶった言葉を隣の愛しいあんたに今すぐにでも伝えて抱き締めたい。

 

⏰:09/05/21 23:46 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#86 [我輩は匿名である]
 

どうか臆病で情けない俺を、赦してほしい。


そうして、

叶うならずっと俺の側に。

 

⏰:09/05/21 23:48 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#87 [我輩は匿名である]
 


「なあ優」


 

⏰:09/05/21 23:49 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#88 [我輩は匿名である]
 

こんな俺の。

こんなに頼りない言葉を信じて、

今俺だけのために笑ってくれるあんたを、

 

⏰:09/05/21 23:50 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#89 [我輩は匿名である]
 

(守りたいよ。他にはなにもいらないから、)

 

⏰:09/05/21 23:51 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#90 [我輩は匿名である]
 

「一緒にいよう。ずっと」

(ほかにはなにも、)

 

⏰:09/05/21 23:53 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194