BLUE LETTERS
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#90 [我輩は匿名である]
「一緒にいよう。ずっと」
(ほかにはなにも、)
:09/05/21 23:53
:SO903i
:☆☆☆
#91 [我輩は匿名である]
根拠のない、漠然としすぎている約束。
誰かは気持ち悪いと卑下し、また誰かはくだらないと嘲笑うかもしれない。
:09/05/21 23:55
:SO903i
:☆☆☆
#92 [我輩は匿名である]
だって、俺達には証がない。もし子供でもできたなら、俺とあんたが一緒にいる理由にもなったかもしれないなんてあんたは考えていたんだろう。
くだらないよ、子供ができなくたって離してなんてやらないから。
:09/05/21 23:58
:SO903i
:☆☆☆
#93 [我輩は匿名である]
花のように笑って、あんたは俺にキスをした。
女物の香水は大嫌いだったのにな。不思議とあんたの匂いは安心して可笑しい。
:09/05/22 00:00
:SO903i
:☆☆☆
#94 [我輩は匿名である]
「今日の晩御飯ははるくんの好きなグラタンにしようね」
「やった」
:09/05/22 00:02
:SO903i
:☆☆☆
#95 [我輩は匿名である]
佐藤悠、21歳。
ありきたりな毎日が、なんだかんだで幸せです。
:09/05/22 00:05
:SO903i
:☆☆☆
#96 [我輩は匿名である]
「ゆーう!グラタンまだー?」
END
:09/05/22 00:08
:SO903i
:☆☆☆
#97 [我輩は匿名である]
:09/05/23 23:11
:SO903i
:☆☆☆
#98 [我輩は匿名である]
夢を見てたわ
:09/05/23 23:12
:SO903i
:☆☆☆
#99 [我輩は匿名である]
こわい夢だった
へえどんな
:09/05/23 23:13
:SO903i
:☆☆☆
#100 [我輩は匿名である]
普通に支度をして
普通に仕事にいって
普通にご飯を食べてたわ
?
何か変わったところがあったかい?
普通じゃないか
:09/05/23 23:14
:SO903i
:☆☆☆
#101 [我輩は匿名である]
普通の生活に、貴方がいなかったのよ。貴方だけが。でも私、夢を見てたとき貴方がいないことに気付かなかった。なにかが足りなくて、胸がモヤモヤしてたけど、何が足りないのかがわからなかった。目が覚めて、それで初めて気付いたの。ああ、貴方がいなかったんだって。
:09/05/23 23:16
:SO903i
:☆☆☆
#102 [我輩は匿名である]
貴方のいない世界に、私、平然と生きてた。生きていけてたの、貴方がいなくても。
ねぇ、まさあきさん、もし私が死んだら一緒に死んでくれる?
んー死ねないな。
あら酷い。
:09/05/23 23:18
:SO903i
:☆☆☆
#103 [我輩は匿名である]
僕には仕事もあるし、部下のこともある。
…この仕事大好き冷徹夫っ!
:09/05/23 23:19
:SO903i
:☆☆☆
#104 [我輩は匿名である]
でも、そのかわり、君のためだけに生きていくよ。
さとこだけを思って、僕は生きていく。一生、君に恋してくんだ。
それって…
:09/05/23 23:20
:SO903i
:☆☆☆
#105 [我輩は匿名である]
そう、つまり、結婚しようってこと。
:09/05/23 23:21
:SO903i
:☆☆☆
#106 [我輩は匿名である]
―――――
:09/05/23 23:22
:SO903i
:☆☆☆
#107 [我輩は匿名である]
ねえ、さとこ。
今になってあの約束の重さを思い知らされるよ。
君がいない、この世界がこんなに生き苦しいだなんて。こんなにも僕はからっぽだったんだ。
:09/05/23 23:25
:SO903i
:☆☆☆
#108 [我輩は匿名である]
君がいってしまうというあの時に残した言葉、
「貴方のために生きて」
一度、僕の手を強く握って、それっきり止まってしまった君を前に、確かに僕のなかで何かが壊れる音を聞いたんだ。
:09/05/23 23:26
:SO903i
:☆☆☆
#109 [我輩は匿名である]
掌に君が生きていた証を刻んで
:09/05/23 23:29
:SO903i
:☆☆☆
#110 [我輩は匿名である]
END
:09/05/23 23:30
:SO903i
:☆☆☆
#111 [我輩は匿名である]
:09/07/19 16:35
:SO903i
:☆☆☆
#112 [我輩は匿名である]
古い窓辺に青い手紙が忘れられたように凪いでいる。
開け放された窓から吹き抜けた和かく陽気な風に誘われて春嘉は校庭を覗いた。
:09/07/19 16:36
:SO903i
:☆☆☆
#113 [我輩は匿名である]
とたんに春嘉の視界を満たす昼下がりの明るさと、
彼の後ろ姿、
あまりの眩しさに、思わず目を伏せた。
:09/07/19 16:38
:SO903i
:☆☆☆
#114 [我輩は匿名である]
彼は明日、この街を去る。
:09/07/19 16:39
:SO903i
:☆☆☆
#115 [我輩は匿名である]
彼が春嘉にその旨を伝えたとき、彼の瞳に躊躇は一切なかった。
悔しいかな切ないかな、その凛とした姿は春嘉が思いを寄せた姿そのものだった。
:09/07/19 16:40
:SO903i
:☆☆☆
#116 [我輩は匿名である]
「そう、東京、か…遠いねぇ。もうこっちには戻らいの?」
もう僕の所に帰らないつもりなのかい?
聞いてしまえば、いっそ楽になれたのだろうか。
それっきり二人して黙り込み、そして先に教室を出たのは春嘉のほうだった。
ごく自然な足取りで、まるで明日またこの街で会えるかのように。
:09/07/19 16:42
:SO903i
:☆☆☆
#117 [我輩は匿名である]
――そもそも、春嘉は密かに彼に抱いたその切ない気持ちを明かすつもりは甚だなかった。
:09/07/19 16:44
:SO903i
:☆☆☆
#118 [我輩は匿名である]
いつも遠くから――この教室から走る彼を見ていた。
はじめて彼が春嘉の視線に気付き、手を振ってきたときは胸が痛いほど打ったのを憶えている。
いつも一方方向だった視線が交わり、いつしか互いを優しく意識するようになっていた。
知らない彼を見つける度に愛しい、この人でよかったと思った。彼の笑顔が見られたときには春嘉も幸せだった。
:09/07/19 16:46
:SO903i
:☆☆☆
#119 [我輩は匿名である]
愛していると、
いっそのこと、かき抱いて身を寄せて、言ってしまえばよかったのだろうか。
:09/07/19 16:48
:SO903i
:☆☆☆
#120 [我輩は匿名である]
だが別れを泣いて惜しむつもりはない。
春嘉は覚悟をきめていたのだ。
彼がいなくとも、彼が微笑みかけなくとも、例え彼が春嘉以外の誰かのものになってしまったとしても。
彼を思い続ける、覚悟。
彼に恋をし続けることを。
:09/07/19 16:52
:SO903i
:☆☆☆
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