黒猫の棲むところU
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#115 [イリア]



七「……昨日、森で
麗さんと話してた…」


男「ピンポーンっ♪♪
元オリオン劇団でぇ、合併されて
アスタリスクの一員になったんだよ☆

宜しくねえ〜♪」


⏰:09/04/05 02:35 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#116 [イリア]



七「――…何であなた達が、
ここにいるんですか?
舞台の手伝いをしてって、
狐さんが言ってたじゃないですか…」


嫌な予感がする。

さっき抱いた微(カス)かな期待が、
頭の中から消えてなくなる。


⏰:09/04/05 02:36 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#117 [イリア]



七「―……さっき文房具屋の前で…
麗さんの声、してませんでした?

……麗さん近くにいるんですか?」



男「さぁ〜ね〜?どう思う?」


⏰:09/04/05 02:36 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#118 [イリア]


七「―……ッッ!!ふざけないで下さい!!
麗さんいるんですか?!何で??!!
昨日のことだって……
どこにいるんですか??!!
早く言わないと、誰か人を―…ッッ!!」


男「黙れよ雨原ぁ〜」


七「!!」


後ろから羽交い締めにされる。
気がつかないうちに、
後ろにもう一人いたらしい。

⏰:09/04/05 02:38 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#119 [イリア]



七「離して下さいッッ!!!!」


男「あんたってさ、いっつもそうなの?
誰か人をってさ、あんたは?

あんたは何もしない訳?」


七「――……ッッ!!」


⏰:09/04/05 02:38 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#120 [イリア]



男「昨日も森で、
あんたが狼を呼びにいったんだろ?
何ですぐ飛び出して来なかったの?

本当に麗のこと好きなら、
なりふり構わず、
飛び出してくるっしょ〜」


⏰:09/04/05 02:39 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#121 [イリア]



考える。

思い出す。


昨日、私は森で
かなわないと思ったから
狼さんを呼びに行った。


震えてる麗さんを残して。


⏰:09/04/05 02:39 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#122 [イリア]



男「…まぁ所詮、俺たち半妖と人間は
解(ワカ)りあえないってこと♪
特にあんたら、雨原一族とはさぁ」


男「それにしても、
アスタリスクも墜ちたよなあ〜
まさか雨原を、
団員にするとは思わなかった」


⏰:09/04/05 02:40 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#123 [イリア]



男「雨原一族なんてさ、
利用して捨てるに限るよ♪
てか、最近続いてる雨も
よく考えたらこいつのせいじゃね?
まぢ体だるいんですけどー」


七「――…ッッ!!!!
知りませんよ、そんなの!!
いいから離して!!麗さんはどこ?!」


⏰:09/04/05 02:41 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#124 [イリア]



男「あははー♪威勢いいね。
あんたさ、黒猫や団長に
気に入られてるからって
調子のってない?
言いたくないけど、俺たちさぁ…」


後ろで私の首をしめてる
男性の声がやむ。

不思議に思って振り向こうとすると、
首もとに痛みが走った。


⏰:09/04/05 02:41 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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