黒猫の棲むところU
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#121 [イリア]
考える。
思い出す。
昨日、私は森で
かなわないと思ったから
狼さんを呼びに行った。
震えてる麗さんを残して。
:09/04/05 02:39 :W61P :☆☆☆
#122 [イリア]
男「…まぁ所詮、俺たち半妖と人間は
解(ワカ)りあえないってこと♪
特にあんたら、雨原一族とはさぁ」
男「それにしても、
アスタリスクも墜ちたよなあ〜
まさか雨原を、
団員にするとは思わなかった」
:09/04/05 02:40 :W61P :☆☆☆
#123 [イリア]
男「雨原一族なんてさ、
利用して捨てるに限るよ♪
てか、最近続いてる雨も
よく考えたらこいつのせいじゃね?
まぢ体だるいんですけどー」
七「――…ッッ!!!!
知りませんよ、そんなの!!
いいから離して!!麗さんはどこ?!」
:09/04/05 02:41 :W61P :☆☆☆
#124 [イリア]
男「あははー♪威勢いいね。
あんたさ、黒猫や団長に
気に入られてるからって
調子のってない?
言いたくないけど、俺たちさぁ…」
後ろで私の首をしめてる
男性の声がやむ。
不思議に思って振り向こうとすると、
首もとに痛みが走った。
:09/04/05 02:41 :W61P :☆☆☆
#125 [イリア]
七「――――……………痛………」
何かに噛まれている感じがする。
なに―――………?
男「…雨原一族、嫌いなんだよね」
首もとから、血の香り。
甘い甘い、あの夢と同じ。
:09/04/05 02:42 :W61P :☆☆☆
#126 [イリア]
男「うわ、やっぱこの女
本当に雨原なんだー…うん、
嫌な臭いがする。雨原の香り。」
男「…おい、あんまり血流させるな。
誰かが気づく。」
:09/04/05 02:43 :W61P :☆☆☆
#127 [イリア]
その声と同時に、私の首もとから
何か、が 離れた。
男「ペッ!まっずー
雨原一族なんて、噛むもんじゃないね」
:09/04/05 02:43 :W61P :☆☆☆
#128 [イリア]
七「――…吸血鬼(ヴァンパイア)…?」
男「おしいねー吸血鬼ではないよ♪
俺たちはコウモリの妖と
人間の間で生まれた半妖。
まぁ昔話みたく、噛まれたからって
あんたまで吸血鬼になることはないし
安心していいよー♪」
:09/04/05 02:45 :W61P :☆☆☆
#129 [イリア]
そう言われ、腕を引っ張られる。
頭がクラクラして、立っていられない。
その場に倒れこんだ。
男「おいおい、どんだけ吸ったわけ?」
男「ごめーん♪だってさ、
雨原一族の血だぜ?今貰わないと
一生飲むことなんて出来ないだろうし」
:09/04/05 02:45 :W61P :☆☆☆
#130 [イリア]
男「それもそうか…
まぁとりあえず続きは、
場所を移動させてからね♪」
意識が朦朧(モウロウ)としだす。
駄目、今意識を飛ばしたら、
必ず後悔する。
:09/04/05 02:46 :W61P :☆☆☆
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