黒猫の棲むところU
最新 最初 🆕
#44 [イリア]



七「いや私、声に出してませんよね?」


猫「フフン、あんたは考えてることが、
すぐ顔に出るから分かりやすい。」




なんて失礼な。

って言うわけで…


⏰:09/04/01 23:03 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#45 [イリア]



舞台の初日になる今日は
あいにくのどしゃ降り。


別に雨なんて
私からしたら普通だけど、

猫さんたち半妖からしたら
雨は本当に苦手なものらしい。


⏰:09/04/01 23:04 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#46 [イリア]



七「でも舞台は建物の中で
行われるんでしょ?
なら、大丈夫じゃないですか。」


猫「あんたは本当にお気楽だな。
俺たちの嗅覚(キュウカク)なめんなよ、

雨の匂いだけで倒れそうだよ。」


⏰:09/04/01 23:04 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#47 [イリア]



猫さんがそこまで言ったとき、
遠くから狐さんの声がした。


狐「はいはいはい〜
みんな大丈夫かな〜?

まぁ天気は生憎(アイニク)だけど、
今日も僕らのファンのために
精いっぱい頑張りましょ〜」


⏰:09/04/01 23:04 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#48 [イリア]



大分ちゃらけてるが、
狐さんもヘロヘロな感じ。




だ、大丈夫なのかな…………?汗


⏰:09/04/01 23:05 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#49 [イリア]



じゃあそろそろ移動するよ〜

狐さんの声。


今から講演場所まで徒歩移動らしく
大道具の人たちが傘を配っている。


⏰:09/04/02 00:04 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#50 [イリア]




七「………………あ」



私はあるものを見つけ、
近くの茂(シゲ)みにしゃがみこんだ。


⏰:09/04/02 00:05 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#51 [イリア]



猫「?」

七「…ごめんね、
一本だけちょうだいね」


ブチッ


目的のものを掴むと、
私は立ち上がった。


⏰:09/04/02 00:05 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#52 [イリア]



猫「おい、何して……」


七「はい!」



私はそう言うと
一本の花を猫さんに渡す。


⏰:09/04/02 00:05 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#53 [イリア]



猫「……何、これ?」


七「何って、花ですよ。
綺麗でしょう?

…雨だし、舞台初日だし、
緊張してるかなって。

私、花スキなんです。
見てるだけで和みません?」


⏰:09/04/02 00:06 📱:W61P 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194