黒猫の棲むところU
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#55 [イリア]





猫「―…舞台前にファンの奴らから
花を貰うことはあるけど、
…目の前で抜かれて渡されたのは
初めてだな。しかも土つきで。」


七「…………あ」


⏰:09/04/02 00:07 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#56 [イリア]



言われてみれば。



いま私の目の前にいるのは
劇団のトップスターな訳で。

花なんか、たくさん貰える訳で。


⏰:09/04/02 00:07 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#57 [イリア]



私のあげた花とか安っぽいですかー
安っぽいどころか0円ですけど。


少し恥ずかしくなる。
喜んで貰えると思ったのにな。


⏰:09/04/02 00:08 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#58 [イリア]



七「…そーですよね!
猫さんそういえば
花形俳優ですもんね!
ラッピングしてない花なんて貰っても
仕方ないですよねー!!」


猫「そういえばって、オイ」


⏰:09/04/02 00:09 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#59 [イリア]



七「何か余計なことして
すいませんでしたねー//
返してもらえます?
もういいですよ
狼さんにあげてきます。
狼さん優しいし
きっと貰ってくれ―…」


そこまで言ったとき、
猫さんは眉間に皺を寄せながら
花を自分のポケットにしまった。


⏰:09/04/02 00:34 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#60 [イリア]



七「?」


猫「いらないとまで言ってないだろ
だいたい狼は花が嫌いなんだ。
いくらあんたからでもさ、
絶対受け取らないね。
可哀想だから、俺が貰っといてあげる」


そう言ってヒラリと手を振ると、
猫さんはどこかに歩き出した。


⏰:09/04/02 00:34 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#61 [イリア]



貰ってくれた…
何だかんだ言っても
優しいよね猫さん。

でも

狐「一言多いよねーネコくん。」


七「そうそう一言多い…
…って、狐さん??!!」


いつの間にか横に立っていた狐さんに
驚いて声をあげる。


⏰:09/04/02 00:34 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#62 [イリア]



狐「どうせ貰うなら、
黙って受け取ればいいのにー!!
ネコくん本当、素直じゃないよね」


七「……はぁ……」


⏰:09/04/02 00:35 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#63 [イリア]



狐「七衣ちゃんがこぉんなに、
ネコくんのこと好きで
心配してるのにねぇ?」


七「……はぁ……って、え?//
いや!//違いますから//
何言ってんですか!!///

雨だし体調の心配はしてるけど
好きとか…そんなんじゃ…//」


⏰:09/04/02 00:35 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#64 [イリア]



狐「照れなくていいのにぃ☆
七衣ちゃんさ、昨日森で
ネコくんに『俺が守る』って
言われてたとき、
顔真っ赤っかだったんだよ?
そんとき僕さー
あーこの二人もしや?って
思った訳だよ!!
いゃあ若いっていいねー☆☆」


七「…わ、私の気持ちは置いといても
釣り合ってませんしね!!///
分かってますから!!//」


⏰:09/04/02 00:38 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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