黒猫の棲むところU
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#86 [イリア]
…私は何で、
劇団に入れてもらえたんだろ。
私が本当に雨原一族なら、
そこに帰ったほうがいいのかな?
それに、どうして妖と半妖は
仲が悪いんだろ。
――……あの、夢の中の私は何だろう。
:09/04/04 01:15 :W61P :☆☆☆
#87 [イリア]
深い闇と、甘い血の香り。
そんな中で幼い私は、
確かに微笑んでいた。
隣にいた男の子は誰だろう…
小さい手を繋いで、
楽しそうにあの唄を歌っていた。
:09/04/04 01:17 :W61P :☆☆☆
#88 [イリア]
――……僕は君を、守りたい。
男の子の声が頭に響く。
顔はぼやけていて思い出せない。
:09/04/04 01:17 :W61P :☆☆☆
#89 [イリア]
夢と現実は繋がってる―……
猫さんの言った通りなら、
夢の中の男の子は
今どこにいるんだろう?
まぁ守ってくれるったって…
:09/04/04 01:17 :W61P :☆☆☆
#90 [イリア]
――……俺が、守る。
初めて逢ったとき、
初めて助けて貰ったとき、
森の中で、猫さんに言われた。
七「……私は、猫さんに
守ってもらうんだけどね」
:09/04/04 01:18 :W61P :☆☆☆
#91 [イリア]
カァ―――――………////
言った途端、恥ずかしくなる。
:09/04/04 01:19 :W61P :☆☆☆
#92 [イリア]
七「いや別に!!
守ってもらわなくても
大丈夫ですケド!!///
いやさ、妖たち来たら
流石にやばいけど…
守ってもらうほど、
弱くないもんね私!!!!////」
:09/04/04 01:19 :W61P :☆☆☆
#93 [イリア]
次々に疑問が生まれ、不安になる。
考えても仕方ないことだと
分かってても、考えてしまう。
:09/04/04 01:19 :W61P :☆☆☆
#94 [イリア]
だけど最後にはいつも
猫さんの声が頭に響く。
猫さんの声は優しくて、安心する。
:09/04/04 01:20 :W61P :☆☆☆
#95 [イリア]
そんなことを考えてる間に、
狐さんに貰った地図の場所まで来た。
ここでペンだけ買って…
早く私もホールに行きたい。
猫さんや狼さん、
麗さんの演技がみたい。
:09/04/04 01:21 :W61P :☆☆☆
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