黒猫の棲むところU
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#87 [イリア]



深い闇と、甘い血の香り。

そんな中で幼い私は、
確かに微笑んでいた。


隣にいた男の子は誰だろう…
小さい手を繋いで、
楽しそうにあの唄を歌っていた。


⏰:09/04/04 01:17 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#88 [イリア]







――……僕は君を、守りたい。




男の子の声が頭に響く。
顔はぼやけていて思い出せない。


⏰:09/04/04 01:17 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#89 [イリア]



夢と現実は繋がってる―……

猫さんの言った通りなら、
夢の中の男の子は
今どこにいるんだろう?




まぁ守ってくれるったって…


⏰:09/04/04 01:17 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#90 [イリア]



――……俺が、守る。


初めて逢ったとき、
初めて助けて貰ったとき、
森の中で、猫さんに言われた。






七「……私は、猫さんに
守ってもらうんだけどね」


⏰:09/04/04 01:18 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#91 [イリア]




カァ―――――………////




言った途端、恥ずかしくなる。


⏰:09/04/04 01:19 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#92 [イリア]



七「いや別に!!
守ってもらわなくても
大丈夫ですケド!!///

いやさ、妖たち来たら
流石にやばいけど…

守ってもらうほど、
弱くないもんね私!!!!////」


⏰:09/04/04 01:19 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#93 [イリア]



次々に疑問が生まれ、不安になる。

考えても仕方ないことだと
分かってても、考えてしまう。


⏰:09/04/04 01:19 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#94 [イリア]



だけど最後にはいつも
猫さんの声が頭に響く。

猫さんの声は優しくて、安心する。


⏰:09/04/04 01:20 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#95 [イリア]



そんなことを考えてる間に、
狐さんに貰った地図の場所まで来た。

ここでペンだけ買って…
早く私もホールに行きたい。

猫さんや狼さん、
麗さんの演技がみたい。


⏰:09/04/04 01:21 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#96 [イリア]



―…っていうか、
麗さん体調大丈夫かな…

…うん、舞台始まる前に
もう一回話しかけたい。

急いで行こう!


⏰:09/04/04 01:21 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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