黒猫の棲むところU
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#123 [イリア]



男「雨原一族なんてさ、
利用して捨てるに限るよ♪
てか、最近続いてる雨も
よく考えたらこいつのせいじゃね?
まぢ体だるいんですけどー」


七「――…ッッ!!!!
知りませんよ、そんなの!!
いいから離して!!麗さんはどこ?!」


⏰:09/04/05 02:41 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#124 [イリア]



男「あははー♪威勢いいね。
あんたさ、黒猫や団長に
気に入られてるからって
調子のってない?
言いたくないけど、俺たちさぁ…」


後ろで私の首をしめてる
男性の声がやむ。

不思議に思って振り向こうとすると、
首もとに痛みが走った。


⏰:09/04/05 02:41 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#125 [イリア]



七「――――……………痛………」


何かに噛まれている感じがする。

なに―――………?


男「…雨原一族、嫌いなんだよね」


首もとから、血の香り。
甘い甘い、あの夢と同じ。


⏰:09/04/05 02:42 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#126 [イリア]



男「うわ、やっぱこの女
本当に雨原なんだー…うん、
嫌な臭いがする。雨原の香り。」


男「…おい、あんまり血流させるな。
誰かが気づく。」


⏰:09/04/05 02:43 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#127 [イリア]



その声と同時に、私の首もとから
何か、が 離れた。



男「ペッ!まっずー
雨原一族なんて、噛むもんじゃないね」


⏰:09/04/05 02:43 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#128 [イリア]




七「――…吸血鬼(ヴァンパイア)…?」


男「おしいねー吸血鬼ではないよ♪
俺たちはコウモリの妖と
人間の間で生まれた半妖。

まぁ昔話みたく、噛まれたからって
あんたまで吸血鬼になることはないし
安心していいよー♪」


⏰:09/04/05 02:45 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#129 [イリア]



そう言われ、腕を引っ張られる。
頭がクラクラして、立っていられない。
その場に倒れこんだ。


男「おいおい、どんだけ吸ったわけ?」


男「ごめーん♪だってさ、
雨原一族の血だぜ?今貰わないと
一生飲むことなんて出来ないだろうし」


⏰:09/04/05 02:45 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#130 [イリア]



男「それもそうか…
まぁとりあえず続きは、
場所を移動させてからね♪」


意識が朦朧(モウロウ)としだす。

駄目、今意識を飛ばしたら、
必ず後悔する。


⏰:09/04/05 02:46 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#131 [イリア]



下唇を噛み、意識を保つ。

男達は私の腕を引っ張り、
引きずるように歩き出した。


⏰:09/04/05 02:46 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#132 [イリア]





しばらくすると、
道は行き止まりになった。

暗く狭い路地裏。
そこにいたのは、男性一人と、麗さん。


男「遅っせ〜待ちくたびれた…って、
あら、雨原?本当にいたんだ」


⏰:09/04/05 02:46 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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