黒猫の棲むところU
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#149 [イリア]



男「…何、その目?」


男が私を睨む。


⏰:09/04/05 03:03 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#150 [イリア]



男「…雨原もさ、不運だよね。
もうちょい時期がズレてれば…
……こんな目に会わずに済んだのに」


七「麗さん」


名前を呼ぶ。
応(コタ)えて欲しいから。
逃げないで、
今だけは誰にも頼りたくない。

⏰:09/04/05 03:03 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#151 [イリア]



七「……何があったんですか…」


麗「…………」


泣き続ける麗さん。
言葉は返ってこない。


代わりに、横の男が
私を見ながら言った。


⏰:09/04/05 03:04 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#152 [イリア]



男「…ん?それって、
麗と俺たちのこと?
―…別に何もないよねぇ〜」


男「そうそう。敢えて言えば、
麗が、俺たちが妖側の
スパイなんじゃないかって
嗅ぎつけてきて、
話しかけてきたもんだから…」


⏰:09/04/05 03:05 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#153 [イリア]



男「嗅覚いいんだよねー麗ちゃん♪

まぁそれで何か
言い合いになったりしちゃったり?

あんまりしつこいんで
ちょっと殴ったりしたら、
痣(アザ)になっちゃうしさあ」


⏰:09/04/05 03:05 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#154 [イリア]



男「ついでにキスなんかしてみたら、
めっきり大人しくなっちゃって。
本当可愛いよねー♪

―……死んだ仲間のために、
生きている仲間のために、
スパイを見つけだそうとした?
でも麗ちゃん、やっぱ甘いよ。
一人で何でもしようとするから―…」


⏰:09/04/05 03:06 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#155 [イリア]



七「――……痛ッッ……!!」


上から髪を引っ張られ、
思わず声が出る。


⏰:09/04/05 03:07 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#156 [イリア]



男「結局、こういう風に…
麗ちゃんいわく『関係ない雨原』まで
巻き込むことになるんだよ…

……ねぇ俺たち、妖側から
呼び出しかかったんだ。
もう妖様(アヤカシサマ)のところに
戻らなきゃいけない……だから」


男が麗さんの顎(アゴ)を掴み、
無理やり上を向かせる。


⏰:09/04/05 03:07 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#157 [イリア]



男「――……最後に、

思い出ちょうだい?」




男が麗さんに口を近づける。



やめて。


⏰:09/04/05 03:08 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#158 [イリア]




七「―――……ッッ!!やめ…ッッ!!」


麗「―――――――………ッッやッ…!!」





――……そのとき、


⏰:09/04/05 03:10 📱:W61P 🆔:☆☆☆


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